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必読ではない「はじめに」

ごめんだよ。

発言や行動が、
顔や体つき、名前、経歴によって
意図せぬ形で、それも、
無意識のうちに判断されてしまうことは。

終いには根も歯もない噂となって
謎に力強く足早にひとり闊歩を始めることも。

相手もわたしも人間だもの。
そんなこともある。仕方ないことだと思う。
実はそれもコミュニケーションの
面白いところでもあると思う。

だけれど、
可能な限りそんなことは避けたいと、わたしは思う。

そもそも、なぜ人は何者かを問うのか。

よく考えてみると、
どこへいってもどこの誰かを聞かれ、
初対面の人には不思議と何者かを尋ねてしまう。

会話の入り口は、
プロフィール帳の最初のページにしか
存在しないのだろうか。

疑いもせずになんとなくの流れで
相手に年齢を聞いていないか。

会話に困ったときのとりあえずで
相手の出身を聞いていないか。

不意に、離れてみたくなった。
前提情報を求め、求められることから。

不意に、試したくなった。
敢えて求めず、求められないような形を。

だから、今ここにいる。

ユーザー名とプロフィール画像

とはいえ、SNSの特質上、

どうしても名前が必要だった。



ベッドに寝転びながら考えた結果、

「何も示さない」「からっぽ」を意する

プログラミング言語の【(null)】を選んだ。



正式な読み方は「ナル」だけれど、

「ヌル」と読む人もいるようで、

「ヌルポ」という派生語も生まれているらしい。



曖昧な感じがちょうどいい。

プロフィール画像は、

Instagramで #フリーアイコン と調べて

パッと目に入ったものを設定。単なる直感。



健全なお色気があって肉付きのよさそうな

可愛い女子っぽく見えることは難点だけれど、

なりたくてもなれないものだから

SNS上だけは夢を見させてもらうことにした。



もし気が変わったらその時は変えればいい。

これからのはなし


もしかしたら今後ツラツラと綴っていく中で

口を滑らせてわたしにまつわる何かを

明かしてしまうかもしれないけれど

それは誤爆じゃないし、



いつか知り合いがわたしがわたしと

察してしまうかもしれないけれど

それはそれでいい。



隠すわけでもひけらかすわけでもなく

決まりがないことが決まりで

こだわりがないことがこだわりくらいで



とにかく縛られずにやっていきたいのである。



「言論の自由」なんていうと大袈裟だけれど

つまりは周りの目を気にせず

思いのまま文字にしてみたかったのである。



積み重ねた先に

わたしのわたしによるわたしのための自叙伝

にでもなりゃいいか。



そう思っています。



もしかしたら

墓場まで持っていくものになるかもしれない。

そうなったら墓場でひとりで楽しめばいいか。



そう思っています。



₍ ᐢ. ̫ .ᐢ ₎.o0(つづく...)

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