note始めました。
静岡の地に住んで6年が過ぎたものの、人生大変すぎて最初の3年くらいの頃の記憶があんまりない。ようやく夫婦2人+1ピョン(うさぎ)の今のゆったりした生活に慣れてきたので、今年の初夏辺りから温泉1人泊を始めた。
ビビリで心配性で、電車の乗換えも人に聞かんと分からないわたしが 1人泊とは……。どちらかと言うと、インドア派でぐうたら過ごすことが好きやのに、いざ決めたら変に行動力だけはある。
と言っても、交通費にどっさりお金を使うことに対して後ろめたさを感じること(実家の両親の影響)、あんまり遠くまで行くと夫が心配すること、近隣に色とりどりの温泉があること、などなど……魅力的な場所はたくさんあるので、まずは近場で攻めたいなと思っている。
1人で泊まる宿に求めるものは何か。
わたしにとっては、あんまり大きな宿でないこと、静かな環境であること、素朴で美味しい手作りの料理が食べられること、平日で1泊1万前後の金額、何よりお湯が良いこと。
どっさり出てくる食べきれへんほどの豪華なお食事は、夫と食べたらええねや。
『お湯が良い』の定義もいろいろ。泉質や温度や新鮮さ、加水や加温などなど言い始めたらキリがない。
わたしにとっては、お湯のまろやかさや「この世にこんなに贅沢で自然なものがあるんか」と感動してからは、無消毒かどうかというのは大事なバロメーターになった。
何せ無消毒とはどんなもんなんやろうと期待を込めて初めて1人で泊まった宿で、心底感動してしまったので、次からのお湯へのハードルは高い。
塩素の匂いが体につくのは、どうしようもなくて仕方のないことなんやと思ってたので。
無消毒のお湯の柔らかさ、こんな世界があったとは……新しい扉を開いてしまった。
「日本秘湯を守る会」のサイトを見てはほくそ笑んでしまう。格調高い、或いは鄙びたとも風情とも言える、静かに時間を重ねてきた日本の温泉宿を見ると、ここもいいな、ここも素敵やなと、あっという間に時間が過ぎてしまう。日本秘湯を守る会の会員宿は、熊本・黒川温泉の山河に宿泊したことがあるけど、流石に良いところだった。
でも、予算的にも掲載されてる宿ばかりに行けるわけもないので、純温泉協会や神秘の湯に掲載されている温泉について調べたり、温泉ブロガーさんのサイトなどを眺めたり、または本や雑誌を買ってみたり。
学生の頃〜社会人になってから、好きなバンドを見つけては、お給料の大半をかけてアルバムのスペシャルサンクス欄に載ってるバンドの音源を、端から端まで聴いてた頃と何も変わっていない。
こうやって好きなものを探す経験値は上がっていく。
夫の好みは、山奥のそのまた山奥の電波も入らん何もない宿よりは、それなりに綺麗で露天風呂もあって、お食事が美味しくて、適度に観光も出来て人もいて、近所では名物のソフトクリームかアイスクリームなどをしっかり食べられる場所なので、2人で行く時はもちろんそういう宿を探すし、1人で行くなら、お部屋にTVはなくていいし自分でお布団も敷くし、干渉されず観光も特にせず、ただひたすら温泉に浸かってお昼寝を繰り返すだけの宿を探す。どっちも楽しい。
夫は寛大な人で、「まぁわたしが楽しそうにしてるからそれでいいや」と思ってくれてるようで有り難い。
今日は金曜日。一週間おつかれさんということで、明日の夜は、サウナしきじに行って、薬草風呂に沈んで溶けてくる予定。