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ご存じ「Time is money. 時は金なり」 損失する機会とは?
「Time is money.」という考え方は、ビジネスでは根強くあります。しかし、時間とお金は別物です。「時給」は、その時間内に行う労働の対価で、時間の価値そのものではありません。時間をお金に変換することも、お金を時間に変換することもできません。
ただ、お金を稼ぐのに時間を使うことはできます。
「Time is money.」のお話し
「Time is money」という言葉は、ベンジャミン・フランクリンという偉い人が、『若き商人への手紙』に書いたもののようで、世界中のビジネスシーンで「機会損失」の心得となっているそうです。
『Time is moneyであることを忘れないように。1日働けば10シリング稼げる人が、半日出歩いて6シリング使ったとすると、6シリングを使っただけではなく、その他に5シリングのお金を捨てたということになるのです。』
この、ベンジャミン・フランクリンさんは、アメリカ合衆国建国の父という、とても偉い人で、1748年に紹介された格言です。300年近く前の話です。300年前、業務はすべて単純作業で、労働時間=生産量という時代でした。
いやいやいやいや、なります?
半日休暇をとって出歩いたからといって、その半日という時間が短くなってしまうわけではありません。その半日という時間は、様々に使うことができます。
単純に、労働で5シリング稼ぐ機会を損失した、と言えるでしょうか?それ以上の価値を得ることができる機会が、得られています。出歩いているときに、綺麗な虹が見られるかもしれません。
『Time is NOT moneyであることを忘れないように。1日働けば10シリング稼げる人が、半日の休暇で5シリング以上の価値がある経験ができるかもしれません。』
時間は、どのようにでも使えます。労働は、その使い道の1つです。得るべき価値は金銭だけではなく、労働機会だけが、価値を得る機会ではありませんし、金銭を得る手段も、労働だけではありません。
時間の価値、労働の価値
現代では、時間は、金銭には代えがたい価値があるものだと、多くの人が、感じていることでしょう。
そして、労働の価値が、時間の長さではなく、質にあることも、多くの人が、感じていることでしょう。
「Time is money. 時は金なり」
300年前、人が手を動かすことが労働であり、高い生産量のために長時間労働しか選択肢になかった時代。そんな時代の格言にとらわれ、無限の価値を得る可能性がある機会を損失しないよう心がけたいものです。
ちなみに、1日働けば10シリング稼げる人は、半日で16シリング稼げるように業務改善をすれば、半日の自由な時間と、6シリングのゆとりが得られます。本気の業務改善を進めましょう。