フリーランス・個人事業主の情報収集
昨年来、新型コロナ対策として実施されてきた一時支援金、月次支援金、事業復活支援金で多くのフリーランス・個人事業主の事前確認を行ってきました。
この業務を通して、私自身が学んだことも数多くあります。
普段、なかなか接する機会のない仕事の方と、仕事の内容だったり契約の取り方だったり、就業のキッカケだったりの話を聞けたのは、営業の実態を確認するという事前確認の目的を越えた、密かな楽しみでもありました。
そうした会話で分かったことの1つは、当然のことではありますが、それぞれの方がその道のプロだという事です。
一方で、「その道」以外の事については、情報が少ない、というか情報に対する感度が弱いということも分かりました。
例えば、事業復活支援金の事前確認を行った方の中には、一時支援金や月次支援金や、都道府県や市町村が実施していた新型コロナ対策の協力金のことを知らなかったという方が少なからずいらっしゃいました。
御自身の仕事に夢中だったのでしょうけれど、厳しい状況下だっただけに御気の毒に思います。
もっとも今回の新型コロナ対策としての各種支援金等については、ニュースや新聞といった主要メディアに取り上げられることが少なかったように私には思えます。
取り上げられる場合であっても、「〇〇支援金を実施することが決まった」というような情報であって、「いつ、どのように申請するのか」とか「詳細情報の入手の仕方」とか「支援機関はどこか」といったような情報が少なかったのではないでしょうか。
インターネット上にはこの種の情報がたくさんありますが、それに接するにはキーワードを入力して検索する必要があります。
つまり、そういう手段に通じている人は必要な情報を得やすく、そうでない人は蚊帳の外に置かれているのです。
フリーランス・個人事業を営んでおられる方、あるいはこれから始めようとしている方は、パソコンであれスマホであれ、インターネットで情報を入手する方法を身に着けておくべきなのでしょう。
あるいは、そういう手段を身に着けている人と仲良くなっておくとか。