士業事務所のホームページ事情と実践
行政書士のTakaです。
今日は行政書士のWEB集客についてお話ししようと思います。
士業の先生ってITとかに弱い人が多いですよね(偏見)。
以前知り合った税理士の先生で、集客ツールとしてのホームページを何個も作り、数百万円WEB集客に注ぎ込んでいる先生がいらっしゃいました。
その結果がどうだったかというと、無料相談が少しきただけでほとんど集客に繋がらなかったようです。
私はITエンジニアを少しかじったり、別業種ですが実店舗のWEB集客をやったことがあるため、ちょっとだけ詳しいです。ちょっとね。
この分野は底が見えないので、深入りはしないように。
WEB集客の実情とお金の話
WEB集客って本当に難しくて、色々な業者の方が色々なアドバイスをくれて、沢山のホームページやLP作成、よくわからないツールを売ろうとしてきます。
ITとか分からないからって高すぎる業者にぼったくられないようにように注意してください。
場合によっては補助金の活用もいいかもしれません。(ただ、補助金目当ての業者は値段設定がどこも高いですが。)
自分でホームページを作成する場合
少しITに自信がある先生だと、WordPressを使って自分で作っている方もいらっしゃいますが、デザインがよろしくないことが多いです。
そもそもWordPressはブログシステムであって、企業の名刺ページをデザインするのが結構難しかったりします。
※WordPressとはPHP製オープンソースのCMS(コンテンツマネジメントシステム)
金額はいくらくらいかかるかと言えば、毎月のサーバー代と独自ドメイン代だけ。
ダーバー代は、安くて信頼感のある有名どころのロリポップなら36ヶ月契約なら月々99円で借りられるので、ほとんど費用はかからないに等しいです。
独自ドメイン代は、ドメイン管理のサービスによって金額にばらつきがありますが、年間数百円から数千円。
価格もそれなりな価格で信頼性の高い「.com」をお勧めします。
安いからって「.xyz」などを選ばないように注意が必要です。
あとは自分のデザインセンスと良い無料テンプレートを見つけらるか次第です。
セールスの文章を書くのがなかなか大変。
業者に依頼してホームページを作成する場合
では、お金を払って業者に作成してもらっている事務所はどうかと言えば、どこも同じような見た目ですね。
イケメンのビジネスマンが笑顔でお出迎えしてくれて、クライアントと握手しているような画像で溢れかえっています。
そして電話対応している美人の事務員さん。
大抵こんなデザインです。
情報が詰め込まれていて日本人が好きそうなデザインで、ベースカラーが青系で信頼感に繋げてます。
セールスライティングも上手く、すごい事務所のような書きっぷりです。
この規模の事務所でイケメンと美人のスタッフを雇い入れ、さまざまな業務を得意として、スピーティーに対応できる事務所なんかあるかい!ってツッコミ入れたりしてます。
行政書士事務所に限らず他士業事務所含めて。
業者がうまく作ってくれるから、結構誇張表現が目立ちます。
あと、どこも同じような写真と同じようなレイアウトで似たり寄ったりの士業ホームページが山ほどあります。
それが悪いとは言いませんが。
金額的な話をすれば、少なくとも30万円はみた方がいいです。
高いところだと100万円くらい。
5万円くらいの格安業者もありますが、避けた方がいいかもしれません。
業務用のホームページのセールスライティングって思った以上に大変です。
私も知り合いに頼まれて作ったことがありますが、自分が知らない情報をヒヤリングしてその人のためにセールスライティングをするのってかなり大変です。
5万円ではやりたくないです。ホームページ代5万円でセールスライティングは別料金ならまだ分かります。
もちろん、月々のサーバー代もかかります。
業者によっては保守料が必要なところもあります。
WEB集客実践
自分で作るか業者に頼むか、どちらがいいのか?
正直、どっちでもいいです。メンテナンスしやすいやり方にしましょう。
業者に頼んで作ってもらって、保守料や変更料で毎回数万円かかる可能性もあるのでそこの確認を忘れずに。
開業したばかりで使えるお金がないのなら、自作が良いと思います。
WEB集客ツールは当てにならないものが多いので、とりあえず自分で頑張って作りましょう。
WordPressでもなんでも大丈夫ですが、独自ドメインの取得は絶対に行ってください。
独自ドメインの運用期間がサイト自体の価値になります。
今後、綺麗なホームページ作り替える場合でも、その独自ドメインを持って引っ越すことが可能です。
検索順位をそのままにお引越しが可能になります。
私も3日くらいかけて自作しました。
私の場合は他言語対応(日本語、英語、ネパール語)で、静的サイトなので読み込み速度重視で作成しました。
静的サイトジェネレーターのAstroで良い無料テンプレートがあったので、それを拝借しました。
グーグルマイビジネスとYahooプレイスへの登録
各種ポータルサイトサービスが巷に溢れていると思いますが、グーグルマイビジネスとYahooプレイス(Yahoo地図へ反映される)への登録だけで十分です。
両方とも無料です。
最近の検索傾向として、検索ポータルサイトからの検索より、Googleマップで検索することがかなり多くなっています。
以前はグーグルマップの1強でしたが、Yahoo地図も使いやすくなり、口コミや各種ページへのリンク、お知らせ機能なども兼ね備えているので、登録して損はないです。
LINE公式アカウントへの登録
WEB集客の導線をLINE公式アカウントに集めましょう。
電話よりも相談しやすく、メールよりも気軽です。
導線をLINE公式アカウントに向けて、敷居を低くすることがWEB集客の第一歩です。
ホームページ、チラシ、WEBと様々なところに予約媒体を記載して、大量のメール捌きや登録したポータルサイトの管理ができますか?本業がある中で。
かなり時間を取られます。
予約媒体を絞って、予約方法を分かりやすくして集客に繋げましょう。
他のポータルサイトへの登録は?
とりあえず不要です。
WEB集客をやりだすと色々なサイトに事業情報を登録したくなります。
無料で登録できるものも多いですから、気軽にいくつも登録してしまうと見込み客が検索した時に、何個もページが引っかかり、どこから情報を見つけたらいいか分からず途中で離脱してしまいます。
まともな集客したければ有料プランの加入が必要です、というサイトも多いです。
また、営業時間などの少しの情報変更で何回も更新作業をしなければならず、手間がかなりかかるようになってしまいます。
あるポータルサイトの情報を更新し忘れて他のページと情報のずれが出てくると、お客さんからの信頼が下がり、検索エンジンからの信頼性も下がってしまいます。
SNS
集客のためのSNSはどれかひとつにしましょう。
X、Instagram、フェイスブックetc…
出来るだけ事務所がある地域の人と繋がれるようなSNSを選んで、地域戦略に出るのが良いです。
ハッシュタグで地域の名前を付加したり、地域を盛り上げようとしているアカウントと交流をもったりして、地域色を出す目的で使うのが最適です。
地域と関係ないプライベートな情報を垂れ流すと集客ツールとしての信頼性がなくなってしまうので、ほどほどに。
まとめ
行政書士事務所でホームページ制作などWEB集客をするときの必要十分な準備事項
ホームページ(独自ドメイン)
LINE公式アカウント
グーグルマイビジネス
Yahooプレイス
情報発信用SNS
これだけ大丈夫です。
あとは、それぞれの媒体を育てていきましょう。
長年、その媒体で運用した実績というのはSEO的にすごく強いです。
最初にうまくいかないからといって、あれこれ手を出してWEB上の情報をぐちゃぐちゃにするのではなく、マメに更新作業(これが大事)を行って鮮度が良くて信頼性の高い有益な情報をしっかりと発信していきましょう。
最初は思った以上にWEB集客できないから覚悟が必要です。
変なぼったくり業者に引っ掛からないでね。
それぞれの詳しい設定方法とかまた別の記事で書きます。
参考図書
WordPressもバージョンアップで編集機能が強化されてるみたいですね。
フルサイト編集とかいう機能が追加されているらしい。
Elementorを使ってデザインしてた頃もあったけど、もうその必要はないのかな。
とりあえず、学習するなら新しい書籍の方が良いですね。
バージョン違いで操作画面が違うとかよくあるので。