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「スピリチュアル噂話」・・・霊能力の高め方。
霊能力なんてあるわけない。
もしあったとしても、何万人に1人の特別な人だけが持っているもので、自分たちには関係がない。と思っている人がほとんどだろう。
ところが比較的簡単に霊能力を手に入れる方法がある、
そんなことを書いたら、あなたは信じるだろうか。
なにも霊感が手に入るというセミナーに通えという訳ではない。
そういうものの中には危険で怪しいものもあるから
十分に気を付けて頂きたい。
これから記すのは、もっと簡単な方法だ。
怪談和尚で有名な三木大雲さんの談話や、スピリチュアル漫画でもよく書かれている事だが、
それは、「霊能力のある人や、霊現象の多い場所に、ただいるだけ」。簡単でしょ。
そういう人の傍に居ると、何の霊感も無かった人が
だんだん影響されて、霊感が強くなり、霊が見るようになるらしい」
一例としては、三木和尚のマネージャー。
そのマネージャーは、三木和尚と一緒に行動し、色々と話を聞いている間に霊感が強くなってしまい、霊が見えるようになった。でもそのせいで怖くなって辞めてしまったらしい。
そんなこともあるから、気をつけたほうがいいだろう。あまりオススメはしない。
ところが、どうしても霊感を強めたいと考える人もいるそうで、
霊が良そうな場所や、それこそ事故物件を選んで、わざわざ住んでみる人もいる。
ある人、仮にAさんとしよう、Aさんはそこそこ有名な会社の社員だったが、スピリチュアルな世界が好きで、何とかして霊能力を手に入れたいと思っていた。
そこで、奥さんには内緒で、ある事故物件を見つけてきて、
家賃が安いから、などと適当な事を並べて、
奥さんと一緒に住むことにした。
当然、奥さんは何も知らないから、家計が楽になったと大喜びして、引っ越しを終えた。
ところが、何日たってもAさんには霊能力は備わらなかった。
しばらくすると、Aさんの奥さんが、おかしな事を言い出した。
「今日お昼寝をしていると、商店街で火事が起こった夢を見たのよ。そしたら、その後すぐに消防車が走っていって、本当に火事になったのよ」
最初は偶然だろう、と信じなかったAさんだけど、その内に
「今日、あなた、会社で上司の人に怒られたでしょう」
「お昼にお財布を失くしそうになったでしょう」
などと、自分しか知らない事を言うようになってきた。
Aさんは怖くなった、かと思いきや、逆に面白くなってきたのだ。
自分でなくとも、奥さんに霊能力が備わってきたという事は、
身近に霊能者が居るということで興味深々になっているのを隠しながら。
「不思議だね」
などと誤魔化していた。
そんなある夜、
Aさんが帰宅すると、奥さんがまるで鬼のような形相で
睨んできた。
「ど、どうしたんだよ」
と恐る恐る聞いてみる。
『もしかしたら、事故物件の悪霊に憑りつかれてしまったのではないか』、
そんな想像がAさんの頭の中を駆け巡った。
恐怖で動けなくなっているAさんに
奥さんがつかつかと近寄ってきた。
そして、その背後に回り込んだかと思うと、
いきなり後ろから、背広の肩に手をかけ引きずり下ろした。
不意を突かれたAさんは、何もすることが出来ずに
上着を脱がされてしまった。
その下から出てきた白いワイシャツに、
真っ赤な口紅が付いていた。
「やっぱり!」
「何、何?」
後ろを見られないAさんは事情が分からずうろたえるだけだった。
「さっき、うたた寝していたら、あなたが若い女とホテルに入る夢を見たのよ。その女、帰り際にあなたの背中に抱きついて、
ワイシャツの背中に、こっそりキスマークを着けたのよ!
あんな匂わせ女の手管に乗せられるなんて!
この大馬鹿野郎!」
Aさんは、床に頭をつけて、平謝りしながら、事故物件に引っ越して来た事を後悔したという。
こんな事もあるから、事故物件に住むのは、お勧めしません。
おわり
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