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「磔刑の女」・・・AM上演の可能性。

大人の朗読劇「磔刑の女」なかの芸能小劇場にて。

既に同じ台本のイベントはこれまでに拝見しているので、
詳細について改めて紹介することは避けるが、
今回は以前よりも丁寧なつくりで公演されていた。

さらに今回、講演内容の他に、ある可能性が見えて来た。

ひとつは上演時間のことである。
スタッフの話によると劇場の都合により、夕方のしようが出来ないらしく、
昼2回の公演。11時30分開演と14時30分開演。
11時30分の回を拝見したが、およそ8割ほどの入りで
開演時間による不利は感じられなかった。

近年、演劇の夜の部の不入りは、よく話題になる。
定期的に公演をしている老舗の劇団では、夜の部の観劇料を安く設定
しているところもある。
高齢化が原因だとか、公演後に飲みに行っても終電までの時間が少なく落ち着かない、などの理由が挙げられているが、これと言って解決の方法が見つからないのが現状だ。

しかし、この「磔刑の女」で取られた、午前中からの公演という方法は、
昼二回公演の可能性を提示していた。

11時台でなくとも、13時と16時の2回公演なら、夕食の前に観終えて
公演がディナーの際の話題にもなり、演劇というものが身近になり、
結果的に次回公演にも繋がる。公演をすれば終わり、という展開ではなく将来的にも良い方向に向かう可能性もあるだろう。


先日映画のレイトショーの終映後に飲みに行ったが、やはり終電を気にしなければならず、物足りない飲み会になった。
それが映画自体の印象に少なからず影響しているのではないかというのは考え過ぎだとしても、深く語りあう時間が欲しいと思ったのは確かだ。


このようなチャレンジを行う事は、演劇界全体の活性化にも
繋がるのではないだろうか。

おわり

大人の朗読劇「磔刑の女」
出演 森章二、児島美ゆきほか 演出・制作 今村均 脚本 富田隆
なかの芸術小劇場にて 11月7日のみ 公演は終了。


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夢乃玉堂
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