よくあるお話です。

2024年8月25日 00:40

暑いですね。
外へ出るとあまりにも辛いです。

暑い中、交差点で声を掛けられたりすると、
ひたすらストレスが溜まります・・・

今回は、そんな、短い苛立ちのせいで大変なことになるお話。
大元は、学生時代に友人から聞いた実体験で、その後、沢山の人が同じような話をしていて、聞くたびに怖くなった覚えがあります。

＊一部加筆修正しています。

・・・・・・・・・・・・・・・

「アンケート」

「アンケートにお答えください」

夜、帰宅途中の交差点で男の人が声をかけている。
誰にも相手にされず、
少し可哀想に思ったが、疲れている私は、目を合わせないようにして、歩いていった。

「そちらの方、アンケートをお願いします」

気弱そうな奴だと思われたんだろうか、男の人は、私についてくる。

「無視しないでください。私を見てください」

しつこいな。どこまで付いてくるつもりだろう。
いい加減腹が立った私は思わず怒鳴ってしまった。

「結構です。あんまりしつこいと警察呼びますよ」

「やっぱりあなた、私が見えてますね」

そう言うと男の人は、血まみれの顔に笑顔を浮かべて
すうっと消えていった。

私のすぐ後ろを車が通り過ぎて行った。

　　　　　　　　　　おわり

*一部改訂しました。

・・・・・・・・・・・・・

「１００の怪談＆不思議な話をお届けしたい！届けよう！！」という熱い情熱から生まれたこの特集、2024年7月と8月の９回ある放送回を全て怪談で埋め尽くそうという何とも暴走気味な企画。

そこで、皆様が朗読した怪談話、さらには実際に体験した怖い話不思議な話を募集します！
参加方法は簡単。ご自身のスマホ、PC等で怪談を録音して頂き、音声データをお送りください。

さらに今回は、私、夢乃玉堂の怪談作品を朗読用テキストとして提供。
「朗読で参加したいけど、自分じゃ作品を探せないし、時間も無いわ」という方でも、気軽にご参加いただけます。

詳細は、清原愛さんのフェイスブックなどでご確認ください。

ありがとうございます。はげみになります。そしてサポートして頂いたお金は、新作の取材のサポートなどに使わせていただきます。新作をお楽しみにしていてください。よろしくお願いします。