「歌わせたい男たち」・・・何を得て、何を失うのか。
「これだけのものを書ける人がうらやましい。是非観て欲しい」
「歌わせたい男たち」は、2005年に初演された舞台の再々演(?)だが、決して色あせていない。
この舞台に違和感や冷めたものを感じるとしたら、それはあなた自身の感受性について、日常の捉え方について、考え直す必要があるかもしれない。
物語は、ある高校の卒業式での、国歌斉唱を巡り、起立斉唱派と不起立派との対立を軸に、人間の変節や主張、心の自由をうたう憲法について描いている。
登場人物は皆頑なに自らの主張を繰り返す。彼