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【赤潮と青潮の話④】「青潮をなくすには?」論


船橋漁港の朝市委員会代表の内海金太郎です。

前回まで青潮はなぜ・どのようにして起こるのかをお伝えしてきました。前回の記事でお伝えした「青潮ができるまで」をもう一度記しておきましょう。

①プランクトンの大量発生(赤潮)
②その死がいが海底に沈む
③微生物が死がいを分解するときに酸素を使う
④その結果海底が無酸素状態になる
⑤無酸素でも生きている菌(嫌気性菌、特に硫酸還元細菌)が海水中の硫酸イオンを硫化物に変化させた(還元)結果腐卵臭の素(もと)になる
⑥湧昇流により海水面に青潮が湧き昇る(このとき空気中の酸素と反応して硫黄コロイドを生じ海を白濁させる

今回は「どうしたら青潮で2枚貝に被害が出ないようにするか?」論をお伝えします。「論」ですから「私はこう思っている」という話題です。

問題解決の方法は2つ

何か問題が起きたときにどうやって解決しようとするか、次の2つの方法が考えられますよね。

①問題が起きてから対処する(あとから対応)
②問題が起きないよう事前に対策する(前もって対応)

本記事ではこの2パターンについて書いてみます。

①マルチストリーマーで青潮の海をかき混ぜる

青潮が起きるときは潮流が弱いときですから、青潮の悪い水が2枚貝の棲んでいるところにとどまってしまいます。

「潮流が弱いのだから流れを作って青潮を流してしまいましょう」という考え方です。船橋市漁協で試験的に「マルチストリーマー」という機械も設置しています。

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上写真の機械を海に沈め、右側の機械からポンプで空気を送り潮流を作っちゃいましょう、という仕組みです。
潮流をつくり、青潮の悪い水をとどまらなくしようという考え方です。

②青潮が出来ないようにする。青潮の素がたまらないようにする

青潮の素は海底、特に急に深く凹むところにたまります。埋め立てに必要な土を海底を掘って取っていたとされています。埋め立てに使うくらいだからちょっとした凹みではなさそうですよね。すでに掘られてしまったことは仕方が無いとしても、この掘ったあとの凹みに青潮の素がたまるのですから問題です。

では「たまらないようにするにはどうしたらよいか?」。私の論は「海底を発破しましょう」です。

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「青潮ができるまで」の「②死がいが海底に沈む」の海底が無くなれば青潮の素は出来ずに済みます。

発破といっても簡単にできることではありません。でも「青潮をなくす為にはどうしたらよいか?」の一つの手段です。

他にもあるとは思いますがとにかく青潮を無くしたいと思っている私にとっては「何でもいいからやってみようよ」という思いが強いです。これからも機会を見つけて発信していこうと思います。

というわけで、4回にわたって【赤潮と青潮の話】をお伝えさせていただきました。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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