20241010 マインドワンダラーズ
昨晩は酒を飲んだからかスっと寝付けた。アルコールが入ると眠りが浅くなる代わりに寝つきが格段に良くなる。今回も夜中に何度か目覚めてしまったものの、私にとっての一番の難所は寝入りなのでナイス睡眠という感じがした。
酒に頼って寝るのは健康的ではないなと思って最近控えていたが、イイじゃん!今日も少しだけ酒を入れようかな。こうして「効くこと」に依存しては無力化させるというのを繰り返しながら私は生きている。酒でも眠れなくなったらどうしたらいいんだろう。
マインドワンダリングという概念がある。
心理学畑の人や精神系のトピックに敏感な人なら知っているかもしれない。名前の通り「精神がほっつき歩く」ような状態を指す言葉で、現在に限らず過去や未来の様々な出来事に思考を分散させることを意味する。
今日仕事をしていて思った。
私ってマインドワンダリングが多すぎる……。
通常、マインドワンダリングはそれこそ肉体の散歩中(わざわざ「肉体の」とつけてから散歩のことを話すのは精神の散歩の話をしているときだけだろうなとふと思った)やぼーっとしている時に発生するのだが、めちゃくちゃ集中しないといけない業務をしている時にずっとマインドがワンダリングしていた。
私はもともと脳内に言葉が異常に多いタイプなので、それも関係するかもしれない。頭に言葉が多いというとなんだか格好良く聞こえるかもしれないが、実際には「闊歩って言葉はなんだか馬が歩いている音みたいで小気味いいな」みたいなことばかり考えている。これをワンダリングと言わず何と言おう。
これってよくあることなのか……?と思い調べたところ、多動と出てきたのでなんだか白けてしまって検索するのをやめた。インターネットはすぐに私を病気に仕立て上げようとしてくる。
ASDやADHDは結局スペクトラム(=「ここからが病気」という線引きが曖昧で、特性的にASD傾向やADHD傾向が強い / 弱い人がいるだけということ)なので、私自身が日常に支障があると感じていなければそれは障碍ではないのだ。たまに「傾向があるよなあ」と思うこともあれど、私は今日も特に困りを感じることなくのらりくらりと生きている。それなのに、勝手にインターネット側が私を生きづらいだの病気だのだと決めつけてくるのはいかがなものかしら。
私の周りにも診断が降りている人は大勢いるのでASDやADHDそのものに対してはフラットな感情なのだけれど、そういった病気を過度にプロモートしながら基準を下げていく動きはちょっとどうよと思う。「こういうのも困難の一種です!」を気軽に言いまくった結果、人類全員が病気判定を下される日も近いのではないだろうか。
……と思っているけれど、もしかして私ってめちゃくちゃ難があるタイプ?急に不安になってきた。他の人として生きたことがないからよくわからない。
ある日突然全く別の人と入れ替わってみたらめちゃくちゃ呼吸がしやすくなったりするのかも。それとも私の特性だとか性格みたいなものは肉体が変わっても受け継がれる?となるとどこからどこまでが自分だと言えるのだろう。精神や思考がまるっきり他者のものになって記憶だけが自分のものである場合、それは自分だと言えるのだろうか。
明日から旅行に行くのに全く支度をしていない!日記を書いている場合ではないな、書いたけど。