ヒット曲分析#08 歌うラップ!?
AI作曲アプリAmadeus Codeを開発する時に過去60年分のヒット曲を学習データとして分析しました。その中で気づいた点をシリーズで公開していく「ヒット曲分析」。今回は最近よく聞くラップと歌の中間のようなメロディについて分析していきます。
Rockstar / DaBaby Featuring Roddy Ricch
2020年全米チャート1位、年間でも5位になったヒット曲です。まずはサビのメロディを聞いてみてください。
内容についてはアメリカの銃社会、人種問題など、複雑なものもあるようですが、ここではメロディの音使いに注目していきたいと思います。
ギターのアルペジオが印象的なトラップ系のビートです。コード進行はIVm - I - V - IVで2拍ずつコードが変わっています。(オリジナルキーはG#m/Bです。)
ずっと同じメロディのようにも聞こえますが、フレーズの終わり方が少しずつ異なっています。下の画像を見ると分かりやすいですね。
ここ数年、DrakeやPost Maloneなどの台頭によりラッパーとシンガーの中間のような存在のアーティストが増えてきました。メロディを作るときに、こんな感じの力を抜いた感じの歌うラップを取り入れてみてはいかがでしょうか?
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