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2025 #2 沼津 × 松本

今年も観戦記事を書いていきます。何度も観返して書くことはできないので、深堀りはできないのですが、その分率直に観て思ったままを書き残していこうと思います。

意地と技が交錯した1-1ドロー

沼津対松本の一戦は1-1の引き分けで終了した。後半に先制した松本だったが、沼津の反撃を許し、勝ち点3を逃す結果となった。

前半:持たせながらも虎視眈々

松本は前半、ある程度相手にボール保持を許しながらも奪った瞬間に素早く攻撃に転じる戦術を展開した。何度もフィニッシュまで持ち込むシーンがあったが、得点には至らなかった。

プレーを続けようとする姿勢は特筆に値する。アフターで削られることが多く、カードも出る場面があった。アディショナルが3分設けられたことからも、接触プレーの多さが伺える。それでも選手たちは安易に倒れることなくプレーを続ける意志を見せた。

新加入の小川選手は走るタイミングの良さが光り、よく走る佐相選手とバランスを取りながら攻撃参加していた。安藤選手は相変わらずの存在感を発揮し、体格以上の強さでボールを収め、チームに溜めを作る役割を果たした。

守備面では高橋選手と鈴木選手の激しいマッチアップが見どころとなった。序盤には大内選手の好セーブもあり、昨シーズンからの継続出場選手の安定感が印象的だった。

沼津はバックラインでのボール回しから縦パスを狙う戦術で、昨年までのようなスクランブルな動きは少なかった。

後半:攻守交錯する激しい展開

後半は両チームがチャンスを作り合う展開となり、試合は一層緊迫した。松本の得点は前線の連携が光る美しいゴールだった。安藤選手の粘り強いボール保持から逆サイドへと展開し、佐相選手の相手ポケットへの飛び込み、そして三人目の動きで凱光選手が決めた。

しかし追加点を奪えないまま、沼津は交代したばかりの川又選手の鋭い抜け出しから同点ゴールを奪取。松本ディフェンスのボール回しにも危険な場面が見られた。

終盤には松本選手に疲労の色が見え始め、前半のような鋭さが失われた。厳しいキャンプを乗り越えてきただけに、最後まで同じ強度を維持できなかったのは残念だが、シーズンが進むにつれて体力配分も最適化されていくだろう。

今後への展望

注目すべきは技術面での進化だ。ボディフェイントや逆足を使ったパスで相手の裏をかくプレーが増え、崩しのバリエーションに広がりを見せた。また、クロスに対して人数もかかっていたので、ゴール前で迫力を見せることができた。
一方で終盤の単調な放り込みは、昨シーズンの課題を引きずる印象も残した。リードを守れず終盤に失点して追いつかれてしまったという結果で見てしまうと、どうしても昨年のネガティブなコメントが出るのも仕方ないとは思う。

松本にとってはまずは早いところ結果に結び付けたい。初勝利を手にして自信をつけることが重要だ。強度の維持は優勢時も劣勢時も同様に求められる。早川新体制での戦術の浸透とパフォーマンスの安定は、これからの試合で徐々に見えてくるだろう。


あとは早川監督のスーツ姿にも早く慣れたい。




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