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だんだんでかくなる花火 【2021年 J2 第17節 松本山雅対FC町田ゼルビア】

こんばんは。

土曜日のホーム町田戦を振り返ります。DAZNの中継では平戸にFKを沈められた試合や退場から逆転したアウェイ大宮戦のエピソードなんかを出していましたが、まああの頃とはだいぶ変わってしまったよなぁなんて思いながら観ていました。ヘッダーは、、花火きれいだったなぁって思ったので。。


ざっくりと試合を振り返って、あとは柴田さんに対してちょっと思うことを書いてみようと思います。


試合結果

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Jリーグ公式より)

1-5の大敗。失点のたびに「うわぁ...」って声が出ました。

失点のFKの原因は壁割れ。その直後に昨年の中美のゴールを彷彿とさせるような表原のゴールで追いついたものの、町田のペースで試合が進み、16分という早い時間には常田が退場。42分にはDFラインとの駆け引きで絶妙に抜け出した中島のヘッド。2-1でハーフタイムへ。

後半は5-3-1⇔4-4-1っぽい並びでいい時間も出てきたものの、ポポヴィッチ監督の交代策にハマり、後半に失点を3つ重ね、1-5というスコアになりました。

東京Vと並び失点数は17試合で29点と、リーグワーストの記録になっています。0点の試合もあるとか言っても、平均するとぶち込まれすぎている印象の方がかなり強いです。

戦い方がとか、最後まで走っているかとか、諦めているとかいないとか、そういうの以前に、壁割れは完全にただの練習からの準備不足です。これだけはたぶん、絶対。解説のドーナツ片山氏はそこまで咎めていませんでしたが、私はあの壁割れが残念で仕方なかったですね。壁割れは守る気があってもないように見えてしまう、一番よくないことだと思います。

前節岡山戦の振り返りでも書きましたが、シュートコースを切ることだけは絶対にやってくれ~それで失点するならしょうがないから~~


試合のポイント① 激動の開始20分


ルカオと国友を2トップに、5-3-2で守るスタートの松本。インサイドハーフの前T、河合は相手サイドバックのコースを消しに行きます。横山がいない分、全体がスライドしていくこの感じ、久々です。

序盤の町田は今までの松本との対戦相手同様に、サイドバックとセンターバックの間を狙うサイド深くへのパスが目立ちました。しかしこれがなかなか効果的に繋がらず。

先制点に繋がったFKもそうですが、町田はだんだんと効果的な”横パス”を駆使して崩すようになります。ポジション的に後ろの選手がボールを持っている前の選手と横並びになって受ける、もしくは前の選手が持っている選手と横並びになるように降りる。自ずと味方同士の距離感が絶妙に近くなり、これが松本の守備が触るタイミングより先に回ることで「崩し」を生んでいました。中島アーリアが降りてくる、平戸と吉尾が上がる。

横パスって、ゴールと平行にボールが動いているので、良くないことのように思いがちです。でも選手が動きながら生まれる横パスは、前後には強い松本の守備に飛び込みにくさを、捕まえにくさを与えていたと思いました。22分、28分、36分など。そしてクサビの縦を常に意識する。日頃こういうトレーニングしているんだろうなぁって思います。


直後に返した表原のゴールは、その前に繋いだノノ大野の身体の強さからの爽快なゴールでした。ウイングバックの役割の中では一番攻撃的なタイプの選手で、守備に手こずるシーンもありましたが、オフェンスではアクセントになっていました。髪色もちょうどナカミケイヤっぽくなったので表原の今後の活躍に期待です。そしてイーブンになったスコアを大事にしたかったのですが。。

DOGSO中島常田退場のシーン。ラストパスを出される前のどこも届かなかった松本の相手陣内での守備が生んでしまったと思います。あとは純粋に中島のライン駆け引きが上手い。

二点目も駆け引きで勝利

一人少なくなった後は、5バック+ダイヤモンドで固めながらという形でハーフタイムへ。

試合のポイント② ポポヴィッチさんの采配が生んだ量産


結果として後半の中盤から町田に3点を献上する形となるのですが、大きく影響したのが、ポポヴィッチ監督の交代策。64分にファウルが増えていた高江を下げてサイドアタッカーの太田を投入。平戸を中央に持ってきます。

▽交代までの状況

そこまでの約15分の展開は町田が持って攻め込むも、5+ダイヤモンドでダイヤモンドの運動量でカバーする松本の穴を見つけられない時間になっていました。そこでポポヴィッチさんが左を代えたのは、<前に出てくる表原の裏=表原と大野の間>がチャンスになると判断したからだと思います。また後半直後に表原がイエローカードを貰ってしまったのも関係しているかもしれません。

5バックで守る中で、右WBの表原は相手左SBの土居のところまで喰いつくことがありました。56分の平戸のシュートも表原が喰いついて生まれたスぺースから生じたシーンでした。前まで行く分、トラディションで苦労します。大野も晒されます。上がることが悪いっていうわけじゃなくて、そこを潰そうとするところがポポヴィッチさん流石だなぁって感じです。

▽ミスマッチの4-4-1

町田の3点目は、攻撃時表原が右サイドハーフの位置まで上がる4-4-1の弊害といってもいいかもしれません。追いつくために一個上げて4-4-1気味にしたアイデアによって、結果的に交代で入った左の太田修介にスぺースと自由を与えることになってしまいました。

70分にも同じようなシーン。太田にサイドを抉られて折り返されます。

▽表原→横山で町田に拍車をかける

73分に松本はセットして守備をすることがまだまだな横山を投入。表原以上に、じゃあ太田はだれがマークするの?というのがあやふやなままついには太田に決められます。これが4点目。点をとりに行きたい松本の気持ち、交代はわかるのですが、、後半の3点は町田の交代が町田のやりたいことを明確にして、松本の交代は松本の意思統一をボヤっとさせたような気がします。


後半の失点が多いよなぁ。交代で入った選手と前線の選手は攻めたくて上がってて、でもシュートとかいい形でプレーが切れないからアンカーとかディフェンスはリスク管理で上がり切れなくて、その間を相手のイキイキ交代選手に突かれちゃっているのかぁって思います。

だんだん町田という同い年加入のクラブに、継続的成長という面で差が出ているような。。自虐しても仕方ないのでやめます。


天皇杯琉球戦、4-4-2という提案


いやw練習でやってないから無理でしょwと言われるかもしれませんが、4-4-2というシステムは普段やっていないからこそ、リセットしたいときに使ったりします。最もオーソドックスなシステムです。もしリードできて逃げ切りたいなら5-3-2とかに切り替えればいい。(後半こわいけど)

まことしやかにTwitterで話題になるお柴の進退。昨年のこともあるし、それを引きずったまま今年戦っている感じもあるので、負け即解任はないかなーと思っています。しかしながらオリンピックの中断期間ならなにかしらの動きがあってもいいかなって思います。逆に言うとオリンピックまではこんな試合が続くのも覚悟しなくちゃいけないというか。。

お柴にお願いしたいことは二つ。一つ目は試合中に選手たちがやっていることに対して反応をして欲しい。合っているのか、直して欲しいのか。最近観てて思うのは、個性的な相手チームの監督にキャラで負けてる。映っているリアクション、拾われる声。ピッチで選手たちが迷うなか、じっと見ているだけじゃわかんねーだ!って思ったりします。性格や信条、パーソナリティが絡むので難しいかもしれませんが。。二つ目は柔軟性。基本の5バックの布陣に外せない固定選手。若手に機会を与えているようで実は厳しくて、信頼の選手はずっと出す、みたいな。なんか相手に手の内バレバレな感じがするので、どこかで変化つけて欲しいなって思います。話戻すと、その為にも天皇杯琉球戦はなにか一つでも新しいことを出して欲しい。引き出し増やして欲しい。勝ってガンバ戦観たいんですよ。頼みます。

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