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はじめまして。マネージャー。#11

○○の退院も近づき日向坂は大いに盛り上がっていた

菜:いよいよ○○さんが帰ってくる!!

美玖:ほんと待たせすぎ!

加:絶対お出かけしてやる!

灰:ちょっとうるさい!

いつもなら一緒になって喜んでいるであろう
愛華の調子がおかしい

河:ん?あっちゃん何かあったの?

灰:…なんも

久:絶対何かある時の間じゃん笑

灰:まぁそのうちわかるよっ!

菜:むぅ…なんかいややなぁ〜

美玖:ま!○兄が帰ってくれば戻るか

メンバーはなんとかなるだろうと○○がいればなんとかなるだろうと思っていた


増:明日には退院出来るからね

○:本当にお世話になりました

あれからというもの増田先生の鬼のリハビリもあり順調に回復し、およそ2ヶ月程度で退院できることになった

増:ほんとだよ、また患者で来ようものなら…

その顔怖すぎます

○:絶対にもう来ないです

増:嘘嘘笑、いつでも遊びにおいでよ

そう言ってニコニコしながら肩を回している

○:…善処します

まぁもう来るとしても本当に遊びに来るだけだろう
親父が迎えに来るまで待つ

○:増田先生って息子さんとか娘さんいるんですか?

増:1人ずついるよ

○:へぇー、もう大きいんですか?

増:もうかなり歳だよ笑

増田先生自体50代近くなこともあり
子供たちももうかなり大人の年齢だった

○:家族っていいですか?

増:○○くん…

増田先生は親父が離婚したことも知っている

増:家族はとてもいいものだよ。だからいつか○○くんも一生愛せる人を見つけて仲良く暮らしてほしいよ

○:かっけぇ…

増:大人をからかうんじゃないよ笑

○:へへ、ごめんなさい笑

コンコン

今:失礼します

○:お、来た来た

増:じゃ、僕も仕事に戻るよ

今:あ、増田先…行っちゃった

○:じゃ帰ろっか

今:ん?帰る?

そんな帰るって言葉初めて聞いたみたいな顔せんでや

○:退院だよ?

今:これから仕事だよ?

what?

○:え、仕事?

今:残り少ない時間を無駄にしたくないと灰原が言ってたぞ

可愛いとこあるやん

○:じゃあ事務所までお願いします

今:おっけーい


○:ありがと!

今:病み上がりなこと忘れるなよ?

要は無理するなよと言いたいらしい

○:わかってるって

今:帰りはどうする?

○:車で帰るよ



久々の事務所に緊張を覚える

○:こんな感じだったっけ?

どことなく違和感を感じる

○:まぁ2ヶ月もいなけりゃ変わるか

レッスン室は珍しくドアが開いていない

○:ん?みんないないのかな

ガチャ

ちょっと開けて中を見てみる
そこにはいつも通りの真剣な表情でレッスンをするメンバーがいた

『なにしてるの?』

耳元で囁かれ、体がびくつく

○:なになに!?

灰:へへへ、びっくりした?笑

子供のように笑う

○:あのさぁ…

灰:なになに!?だって笑

○:バカにすんな

ギュゥ
サラッと抱きしめられる

灰:おかえりぃぃ!

○:ただいま笑

あまりの力に体が強ばる
かなりリハビリしたので怪我とかではなく恐らく緊張しているためだ

灰:あ、ごめんごめん!力強すぎた!大丈夫、?

ニコニコして抱きしめたかと思えば
今にも泣きそうな顔で体の心配をしている
本当に面白い人だ

──────

増: 家族はとてもいいものだよ。だからいつか○○くんも一生愛せる人を見つけて仲良く暮らしてほしいよ

───────

○:こういうことなのかなぁ…

灰:あれ!?なんか上の空!?戻ってきてぇ!

菜:なにしてるん?

気づけばレッスン室のドアは全開でみんなこっちを見ていた

○:あ!いやこれは…その…

美玖:○兄浮気した…

灰:ぎ、業務連絡だよ!

加:ハグしないとできない連絡なんてあるんだぁ〜へぇ〜

灰:うぅ…

いつになく劣勢に立たされている

美玲:みんな虐めないであげよ笑

久:○○さんが帰ってきて嬉しいのはみんな同じだから!

河:ほんとです!心配かけて… プクッ

そんな可愛い顔されても何も出ないですよ

菜:まぁ…○○さんと結婚するのは菜緒やからそれまでならええよ

美玖:それは私のセリフね

京:みんな平等にでいいじゃん笑

多分平和な日なんて来なそうです


そんなこんなでレッスン再開…と思いきや

先:午後いないので解散で!

先生が急な他の仕事のため居ないらしい
んなわけで

菜:久々の休みやんな!

美玖:最近忙しかったからねぇ

河:陽菜お出かけしたい!

日向坂の末っ子お姉さんが提案

菜:それいいなぁ!行こ行こ!

美玖:よっしゃ!いこ!

河:○○さんもいきましょ!

まさかのお誘い

○:んーあんまり遠くは行けないですよ?

朝親父に念押されたので一応気をつけなきゃね

灰:おすしとこさかないる?

菜:はい!

灰:今度のインタビューなんだけど、都合合わなくてこの後になりそうなんだけどいける?

おーっとまさかの仕事だー
どうする小坂、金村選手ー

菜:仕方なし…

美玖:行こっか

河:えぇ…陽菜はぁ?ウルウル

美玖:大丈夫、○兄が行ってくれる!

河:○○さぁん…ウルウル

そんな目で見られたら断れないじゃないですか

○:…どこ行きます?

河:やったぁ!

ぴょんぴょん跳ねて喜んでる様子

菜:んじゃ行こか美玖

美玖:○兄よろしくね

そう言って愛華と共にレッスン室を出ていく

○:それで…どこ行きます?

河:んんーパンダ見たい

○:パンダ?

なんでパンダ?

河:パンダ好きなんです!行きましょ!

○:いいですけど…笑

パンダ好きなの可愛いな

河:れっつごー!



というわけでやって来ました
動物園

○:日本にパンダはそんな多くないんだっけ?

河:んー、そうなんですか?

知らんのかい

河:それよりパンダ行きましょ!

○:お、おぉー!

というかよくよく考えてみればサシでお出かけは
美玖と天以外なかなかレアだ

飼:こちら整理券です

○:ありがとうございます

飼:当園のパンダは恋愛成就でも有名なんですよ?笑

○:あ、カップルじゃな

河:え!そうなんですか!

その反応見た事ないのよ

飼:はい!

そう言うと飼育員さんは陽菜さんの耳元に寄る

飼:彼氏さんと上手くいくおまじないかけときますね コソッ

ここ夢の国ちゃうぞ

河:ありがとうございます コソッ

えーと、どこからツッコんだらいい?

○:あのぉ…整理券…

飼:あ、失礼しました!どうぞ!

ようやく列に並ぶ

河:列長いですね…

○:まぁ人気だからね

河:気長に待ちましょ!


なんやかんやで1時間が経過


○:列進まないね…

河:そうですねぇ…

少し気まずくなっていた


さらに1時間経過

○:だいぶ進んだけど…

河:○○さんもう帰りましょうか…

○:え?なんで?

河:こんな長い時間申し訳ないです…

○:全然大丈夫だよ?

河:うぅ…

パンダを見たい欲と待たせたくない欲が喧嘩しているのが目に見える

○:なんで悩んでるの笑

河:だってぇ〜…

○:俺は陽菜とパンダ見たいよ?

河:陽菜…///

顔がみるみる真っ赤っかに
それは100m先からもわかったらしい
...知らんけど

○:だから一緒に見よ?

河:そんなに言うなら…///

まんざらでもない顔してますよ
というわけで追加で1時間並んでようやく

○:おー、いたいた

河:かわいぃ!

パンダにはしゃぐ陽菜が可愛くて写真を撮ったのは秘密

○:パンダと写真撮る?

河:撮りたい!

○:はいチーズ

写真の中の陽菜は見たことないくらいに笑顔だった
パンダも運良くカメラ目線だった
列を抜け3時間ぶりに開放される

○:もう夕方だね

河:満足…!

○:どうする?家まで送る?

河:○○さん帰りに観覧車乗りましょ!

確かに帰り道に少し大きめの遊園地がある
そこの観覧車を言っているのだろう

○:時間大丈夫?

河:大丈夫です!

○:じゃあ行こっか!

河:あいあいさー!


車を走らせ遊園地に到着

○:よしじゃあ乗りますか

河:わくわく!

それ口に出すの陽菜かアー○ャしかおらん

○:先乗りな

河:失礼します…

園:それではお楽しみください!

そして20分間の観覧車が始まった

河:本当に今日はありがとうございます!陽菜のわがままに付き合ってもらっちゃって

○:全然!俺もパンダとか動物好きだから楽しかったよ

河:そう言って貰えると嬉しいです!

それから会話が止まる
2人きりの空間というのもありお互いに緊張していた
何にも会話がないままもうすぐ頂上へ上がろうとしていた

○:…(眺めいいなぁ…)

河:あの…

○:ん?

河:隣行ってもいいですか…?

○:いいよ、おいで

向かいに座っていた陽菜が隣にちょこんと座る

○:どうしたの?笑

河:あの、笑わないで聞いて欲しいんですけど…

○:?

河:えーっと、その…

言葉を必死に探している

○:ゆっくりでいいよ?

ようやく言葉が決まったらしい

河:○○さんが日向坂のマネージャーさんとして来てもらって2ヶ月経つじゃないですか?

○:うん、そうだね

河:私実は美玖からマネージャーさんになる前に○○さんの話聞いてたんです

○:え、そうなの?恥ずかしい…笑

河:ずっとどんな人なのかなぁって思ってていざ目の前にしたら想像以上に優しくて面白い方で

○:うんうん

河:でも○○さんが運ばれたって聞いた時は立てなくなるくらい泣いちゃって…死んじゃったらどうしようって…

○:…

河:その時に思ったんです、美玖から話を聞いた時から私○○さんのこと好きになってたんだって

○:え?

河:まぁ実際に会ってその日に運ばれちゃったんですけどね…笑

○:それは仕方ない笑

河:それでもお見舞いとかに行く内にどんどん好きになっちゃって…

もう歯止めが効かないほど思いが溢れていた

河:だから、付き合って欲しいです…

観覧車はちょうど頂上に上がりきった

○:…

河:アイドルでそんなことダメなのは分かってるけど、アイドルの子はその前に1人の女の子なんです…

○:ありがとうね伝えてくれて

そう言うと陽菜は微笑み頷く

○:でも、陽菜とは付き合えない

河:…

○:僕も今日病院出てくる時に担当の先生と話してて、好きな人とか愛する人ってどんな人でそれはどんな意味なんだろうって思ってたところなんだよね

河:そうなんですね…

○:それがわかった時に、陽菜がまだ同じ思いならもう一度告白して欲しい…ごめんね上から目せ

河:もちろんです!陽菜の思いは変わりません!

おぉ…めちゃ元気

○:そ、そっか笑

河:ねぇ○○さん?

○:ん?

河:ギューしていいですか?

○:えぇ

河:ダメですか? ウルウル

そんな目されたら断れません

○:嘘嘘笑 おいで?

ギュッ

河:好きぃ…

ちょうど腕に収まる位の陽菜が可愛くて仕方ない

○:可愛いなぁ…笑

河:○○さん?

ふと陽菜の顔が目の前あることに気づく

○:ん?…!?

河:へへへっ…みんなには内緒ですよ?

○:言えないって…

言ったらその瞬間クビです

河:あ、着きましたね

観覧車は一周して戻ってきていた

○:じゃあ帰ろっか

河:れっつごー!


○:忘れ物ないようにね

河:今日はありがとうございました!

○:ちゃんと寝るんだよ?

河:むぅ…子供扱いしないでください!

○:ごめんごめん笑 じゃあね

河:おやすみなさい!

陽菜をおろし帰路に戻る
陽菜は家の前で車が見えなくなるまで手を振っていた


○:ただいま〜

ドタドタドタドタ

天:○○〜!!!

ギュゥゥゥ

○:おわっ!

勢い余ってそのまま玄関のドアに頭をぶつける

○:いたぁ…

天:やっと帰ってきたぁ…

まるで何事も無かったかのようにしがみついている

○:ちょっと避けて…

天:あ、ごめんごめん

○:いったぁ…

たんこぶでも出来そう

今:天〜!ちょっと!

天:今行く〜!

まるで嵐のように去っていった

美:おかえり○兄

○:ただいま美玖…

美:?頭どうしたの?

○:いまぶつけた

美:あらら…

そう言ってどこかに消えていく

○:とりあえず冷やしたい…

美:はい!氷!

袋に入った氷水をもって戻ってきた

○:おー、さんきゅ

やっぱり美玖しか勝たん

美:あ、今日はご馳走だって

○:なんで?

美:○兄復帰祝いって言ってた

そんなお祝いだなんてしなくていいのに笑

○:なるほどね笑

美:それで?

それで?

○:ん?

美:どうだったの?陽菜とのお出かけは

○:楽しかったよ

美:あれ?リップ塗った?

○:えっ!?

美:なんか赤っぽいなぁ〜

まずいまずいまずいまずい
何とか逃げ切ろう
そうだ、何とか言い逃れよう

○:そ、そうなんだよね!陽菜にリップ塗られてさ!

まぁこれでもなかなかやばいけど
背に腹はかえられぬ

美:嘘だよ

○:…へ?

美:別に口になんにもついてないよ

○:…

やばいやばいやばいやばい
墓穴ほったぁ…

美:キス

○:ビクッ

美:したんだぁ〜なるほどねぇ〜

○:どうかこのことは内密に…

美:えっ…ホントにしたの?

…まだ誤魔化せたぁ!!
まだ確信ついてなかったんかい!

○:あ、えっと…うん

美:…

黙ったまま目の前まで来て肩を押さえられる

○:?

美:上書きね

○:ストップストップ!

美:陽菜は良くて私はダメなの…?

でました美玖の重ための彼女感
いやでもキスに関しては無闇矢鱈にするもんじゃないよな

○:いやダメとかでは...

美:じゃあいいよね!

○:待て待てストップ!

美:もうどっちなのよ...

しゅんとして見るからに落ち込む美玖

○:はぁ...

ギュッ

美:ふぇっ///

○:キスは出来ないけど...許してくれる?

美:仕方ないなぁ...///

まんざらでも無い顔すんな
頬が緩みまくってるんですけど

天:○○〜!ご飯できた〜!

○:はーい!ほら行くよ美玖

美:...///

○:ダメだこりゃ笑


「いただきます!」


○:うまぁ!

天:でしょ〜!

○:え、天が作ったの!?

天:せっかく○○の復活祝いだし、頑張った!

天才だ
この美味さは異次元すぎる
そんでいい子すぎる

○:天、今度のお出かけどこ行きたい?

天:どこでもいいよ笑

○:じゃあユ○バいくか!

天:え!いいの!

天は屈指のスパイ○ーマン好き
ユ○バはかなり嬉しいはず

○:もちろん!こんなに頑張ってくれたし!

天:やったぁ!ねぇ美玖ちゃんも行こ!

美:ちょっと落ち着いて...笑

美:二人で行っておいで?

そう言ってこっちにウインクしてくる
...ありがとう笑

天:え、いいの?

美:いいよ笑

天:やったぁ!にぃにありがと!

○:可愛いぃなぁ...笑

その日は寝るまでずっとスパイ○ーマンの真似してました


そしてお出かけ当日

○:天ー行くぞー

玄関から叫ぶ

天:はーい!

階段を駆け下り目の前まで来る

○:え、それで行くの?笑

全身スパイ○ーマンの格好で小さいバックを持っている

天:え、もちろん

○:さすがに...

天:大丈夫!行こ!

手を握り走り出す

ここからユ○バまでは新幹線を経由していきます
つまり車で駅まで行かなきゃ行けないんです

○:天車あっ

天:いっくぞぉ!

え、駅まで、え?

○:遠いぃってぇぇ!!

結局駅まで走りました


天:ついた!

着いた頃にはもうフラフラです

○:(めっちゃ疲れた...)

天:ねぇ!にぃに早く早く!


瞬間、昔の記憶と重なる

○:天あんまり走んないで!

天:にぃに!いしょいで!

○:いそいでだから笑

天:にぃに!はやくはやく!

○:そんなに焦らなくても無くならないから笑


○:(楽しそうだし...まぁいっか笑)

○:そんなに焦らなくても無くならないって笑

天:スパイ○ーマン!

入場してまずスパイ○ーマンザライドへ

○:ちょっと待つかもね

天:大丈夫だよ

○:そう?ならいっか

天:美玖ちゃんも来ればよかったのに...

○:美玖なら多分菜緒さんとか史帆さんと来るんじゃないかな

天:んーならいっか!

そうこうしている間に順番が来る

天:よし!

○:ユ○バ自体久々だからなぁ...笑

...

○:やっばい!めっちゃ楽しい!

天:でしょでしょ!もっかい乗りたい!

○:あり!乗ろう乗ろう!

ってことでもう1回乗ることに
まぁもちろん

...

○:めっちゃ楽しい!

天:もうユ○バに住みたい!

それは言い過ぎやろ
いや、もうこの際1周まわってありかも

○:いや〜新幹線乗ってきたかいがある

天:ほんとだよね!

そろそろ時間もお昼時に

○:どこで食べようね

天:○○に任せるよ

○:Happi○ess Ca○eいく?

天:ミニ○ン!

ってことで

○:んーどれにしよう...

天:バーガーかカレーか...

○:じゃあ両方頼むから半分こしよっか

天:いいねそれ!

○:じゃあ天先お店で出ていいよ

天:え、でもお会計

○:いいよいいよ、出すから

天:えぇ...でも...

ここは年上の格好つけに付き合ってもらいます

○:いいから笑

天:じゃあお言葉に甘えて...

天をお店から出して席を探してもらう
もちろん理由はそれだけじゃない

○:おまたせ〜

天:ありが...なんか多い笑

○:天食べるかなって笑

持ってきたプレートにはケーキとムースが乗っていた

○:食べる?

天:いいの!?

目をキラキラさせスイーツを見る

○:いいよ笑

天:やったぁ!


「いただきます!」

天:おいしい!

○:これ好きなんだよね

まず先に天はバーガー、○○はカレーを食べていた

天:○○!チェーンジ!

○:はいはい笑

ここでチェンジ

○:うまぁ!

天:おいしぃ...

傍から見ればカップルぐらいの年齢
もちろん(異次元級の)変装をしていても顔が出ていると

男:あれ、櫻坂の山﨑天じゃね?

女:ほんとだ!横彼氏?

バレるのは避けられなくて
周囲がザワザワし始める

○:困ったなぁ笑

天:ごめんね○○...

まぁそんなことは重々承知で

○:大丈夫だよ

天:ほんと...?

○:親父に言えば血縁関係も出るし、天に汚名はつかないよ

天:ならいいんだけど...

○:大丈夫、天が卒業するまでは撮られてたまるもんか

天:えっ、てことは卒業したら...///

何を照れてますの?

○:まぁそれは言葉の綾だから笑

天:こちらこそよろしくお願いします!

○:声でかいって!


○:そろそろ帰ろっか

日も落ち既に辺りは暗くなっている

天:楽しかったぁ

○:楽しんでくれたみたいでよかったよ

天:本当にありがと

しっかりとしたお礼に何となく照れてしまう

○:まぁ、天も毎日頑張ってるし...お出かけの約束したし...

天:あはっ!○○照れてる!

ギュッ

○:ちょっ、天!///

天:天も○○が楽しんでくれてたら嬉しいで?

○:楽しかったよ...///

天:じゃーオールオッケー!

テンション高めやん
まぁ仕方ないか笑

○:新幹線もあるしそろそろ出よっか

天:あいあいさー!


絶対にそのカバンに入らないでしょ
という量の天の着替えを済ませ、ようやくヒーローからアイドルに戻る
新幹線に乗り、帰路の途中

プルプルプル

○:ん?

天:Zzz…

天を起こさないためにもデッキに出る

○:📱もしもし

今:📱もしもし○○?

○:📱どした?

今:📱天は楽しんでたか?

○:📱すごい楽しそうだったよ笑

今:📱そっか笑 ならよかった

この時間帯
別に家に帰れば話せるのにわざわざ電話
なにか急な用事以外考えにくい

○:📱なんかあった?

今:📱あぁ、今秋元先生から電話があってな...


...


○:📱まじ!?

今:📱まじ、そして明後日からだ

○:📱明後日!?

随分と早かった

今:📱それだけだ、気をつけて帰ってきてな

○:📱う、うん...ありがと...

ツーツーツー

○:急だな...

席に戻る

天:んぅ...○○...?

○:おはよう笑

天は目をぱちぱちさせ大きく伸びをする

天:ついた?

○:もうちょいかな

天:トイレでも行ってたの?

まだ天には言えないので

○:そんなとこです

天:そっかぁ...ふぁぁ...

まだ眠たそうな天
家を出た時間を考えると眠くなるのは仕方ない
おまけにあれだけ楽しめばもう眠気しかないだろう

○:まだ時間もあるから寝ててもいいよ?

天:おきてるぅ...Zzz…

寝てますやん笑
とりあえず寝かせます


○:天?天?

天:うぅん...ついたぁ...?

新幹線は終点に到着

○:着いたよ

天:かえろか...

○:うん、起きようか笑

天:おんぶぅ...

赤ちゃんか

○:他のお客さんびっくりするって

天:おねがい!

○:はぁ...

被っていた帽子を天に深くかぶせる

○:しばらく静かにしててよ

天:やった!

天をおぶり新幹線を下りる
そして改札へ

○:天ここは降りなきゃ

天:よいしょっ...ありがと!

改札を抜け走り出す

○:あぁ!ちょっと待って!



○:はぁ...はぁ...

天:ついた!

気づけば朝同様に走りで家に着いてました

○:もう俺走れる年齢じゃないわ...ほんと...

相当な息切れに歳を感じる

ピンポーン

今:おぉ、おかえり

○:ただいま

天:ただいま!

今:楽しかったか天

天:ほんと最高だった!

玄関が一気に賑やかになる

○:ちょっとお先に中に...

立ち話の2人を置いて先に中に入る

美:あ、おかえり○兄

○:ただいま美玖

美:楽しかった?

○:めっちゃね笑 天も楽しんでくれたみたいだし

美:そっか笑 また連れて行ってあげてよ

○:そうするよ

話もひと段落つき、天も自室に戻る

今:○○、ちょっと話いいか?

○:ん?

普段はあまり入らない親父の部屋に連れていかれる

○:どしたの?

今:...お前どこまで知ってる

○:? なにが?

今:多田稔についてだ

刹那、冷や汗が一気に出る

今:運営でもかなりバックグラウンドは調べている

○:...

今:調べている意味は分かっているだろ?

○:...

ここで正直に言っても良かった
でも何故か誤魔化すことが正解だと思ってしまった

○:うーん...なんも知らないけど...

今:ほんとか?

○:多田稔さんって新しいマネージャーの人でしょ?

○:初めましての人の過去とかあまり知らなくない?普通

今:確かに...そうか

○:だから何も情報はないよ

そう言って軽く両手を上げてみせる

今:そうか、すまんな急に

何とか誤魔化せた
でもいつまでもつか分からない

○:ん、なんか分かった事とかあったら教えるね

今:助かる

そう言って自室に戻った
ここで誤魔化した選択が正しかったのかどうかはわからない
ただ知っていれば巻き込まれるのは必然
知らないフリが正しい

○:...(何が起きてるんだよ...)

次の日もレッスンのため直ぐに眠りにつく


○:おはようございます!

灰:おはよう

事務所に挨拶を済ませる

灰:今日までだってね...

○:色々お騒がせして申し訳なかったです

灰:ううん、○○が無事でよかったよ

灰:じゃあメンバーに挨拶しよっか

○:はい


灰:はいみんな集まってー

美:?レッスンまだじゃ

灰:○○から挨拶

菜:挨拶?

○:はい、皆さんお疲れ様です

日向坂:お疲れ様です!

○:まずは1ヶ月間ありがとうございました

○:とは言うものの実際に皆さんと活動できた時間は本当に短い時間で、もっとみんなを知りたかったのが本音です笑

加:なんか最後の挨拶みたい笑

○:史帆さん、正解ですよ

河:えっ...

加:嘘...

○:明日からまた...

『乃木坂のマネージャーに戻ります』

○:本当にお世話になりました、そしてお騒がせして申し訳なかったです

菜:えっ...もう...?

京:早い...

○:元気な皆さんのまま今後も頑張ってくださいね!

久:そっか...よし!みんなちゃんと挨拶しよう!

久:○○さん本当にありがとうございました!もっと○○さんと一緒にいたかったです。でも仕方ないので...これからは遠くからでも応援してくれたらメンバーも頑張れると思うので、応援よろしくお願いします!本当に!

日向坂:ありがとうございました!

初めてあったときと同じ感覚に見舞われる

○:愛華さん

灰:なに?

○:日向坂っていいですね

灰:もっちろん!自慢のメンバーだからね!

メンバーにもマネージャーにも笑顔が絶えない
それが日向坂46だった


さぁ〜て、次回のはじマネは?

金村です!#9以来の登場です!
多分予告2回目は私が初です!
それはさておき...とうとう○兄は乃木坂のマネージャーに戻るらしいです...メンバーみんなかなりテンション下がってました

まぁでも!私は家で会えるので変わらないですけどね!笑
あ、そういえば1番落ち込んでたのあっちゃんでした!

というわけで次回!

激化する○○争奪戦!
初のライブ参戦!

の2本でお送りします!

次回も見てくださいね〜!

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