はじめまして。マネージャー。 番外編 〜交流戦開催〜
橋:はい、おはよう
朝一番
集められた各グループのマネージャー
○:何...めっちゃ眠いんだけど...
灰:...○○眠い...
○:ちょ...愛華くっつかないで...
まだウトウトしている愛華と○○
今回は櫻のマネージャーが体調不良のため奈々未が乃木坂、○○が櫻坂を担当することになった
橋:愛華ちゃん?
灰:ごめんなさい...
○:奈々未怖...
顔は笑っているものの目が据わっている
○○のことになるといちばん嫉妬深いのは奈々未だろう
橋:ということで今日は公式YouTubeのコラボ動画撮影しちゃいます
○:それを俺たちが手伝うと?
橋:お、察しがいいね少年
灰:それで...メンバーってどうなるんですか?
○:確かに
橋:今全グループで売り出したいのは新しい子達なの
橋:そこで企画したのが!
『坂道対抗!交流会ならぬ交流戦!グループの垣根無くしちゃおう大作戦!』
これまた大きく出たものだ
各グループの1番若い期生達を集めるというのだ
○:ちなみにメンバーは?
橋:スケジュールの関係もあって...
乃木坂からは咲月と美空
櫻坂からは愛季と美青
日向坂からは帆夏と果歩が招集されることになった
○:こりゃまたキャラ濃いメンバー集まるね〜笑
灰:帆夏暴走しそう笑
橋:って訳で2人には今から各グループのメンバー迎えに行ってもらいます!
○:なるほどね...笑
橋:事前に撮影することは伝えてあるけど誰迎えに行くかは伝えてないから...
ポンッ
○:へ...?
橋:ちゃんと連れてくるんだよ?
灰:○○人気者だもんね〜笑
まだ朝日は登ったばかり
2人が起きているのかどうかも気になる
○:まぁ...愛季と美青なら大丈夫!
谷:ふぁ...むにゃむにゃ...
的:あと5分...Zzz...
全く起きていなかった
少し伝えた時間より早いとはいえもう起きていないとやばい時間
○:いつもこんな感じなの?笑
優:いつもはちゃんと起きてるんですけどね...
凪:昨日も遅くまでレッスンだったので...
事情を話しマンションに入れてもらったのはいいのだが、ここからどう運びだそうか頭を悩ませていた
○:これ起きてないって言ったら奈々未怒るぞ...笑
優:奈々未さんが...
凪:怒る...
○:震えなくていいから笑
あまりの恐怖に想像するだけでも震えているようだ
?:あ!○○さんっ!
後ろから声がすると同時に体が何かに包まれる
その正体は麗奈だった
○:麗奈離して笑
麗:朝から○○さんに会えるなんて感激ですっ!
○:今日は大学?
麗:午後からです!
○:そっか、頑張るんだよ ナデナデ
麗:うふっ...はいっ!
優:イチャイチャしてる...
凪:麗奈ばっかりずるい...!
何故か麗奈にだけ甘い○○
それを周りが嫉妬するという流れができていた
瞳:むっ...○○さんの匂い...
村:しー怖いって笑
メンバーも起きてくる時間
そろそろ本気で起こさないとまずい
○:ほらっ!愛季も美青も起きて!
少し気が引けるが2人の肩を揺らす
奈々未に怒られるくらいならこれをセクハラとして訴えられる方がよっぽどマシだ
谷:ふぁ...えっ!///
的:○、○○さんっ///
○:2人とも、今日はなんの撮影?
谷:今日はYouTube撮るよって...
的:でも○○さんが迎えに来るなんて...聞いてないですっ///
瞳:えぇ!?○○さんYouTuberなるん!?
○:俺じゃないよ笑
天然な瞳月をそのままに2人を急かす
バタバタと準備を始めたのでマンション前で待つことに
○:はぁ...間に合うかな笑
正直時間はギリギリどころの話では無い
○:疲れてるから仕方ないよな〜...
エントランス横の自動販売機でお茶を買って待つことにした
この時間の体にお茶が染み渡る
時計を確認するともう出ないと間に合わない時間
○:連絡入れておくか
谷:お待たせしましたっ!
的:すいません!
○:とりあえず落ち着いて笑
バタバタと今にも転びそうなくらい前のめりで出てきた2人
荷物をトランクに乗せて、後部座席のドアを閉める
○:じゃあ出発しま〜す
谷的:お願いします!
橋:お、来た来た
灰:○○手こずってたね〜笑
既に2人は迎えを終えて待っていた
○○が人気なだけに少し遅くなることは予想がついていたらしい
今回は寝坊だがその予想のおかげで助かった
○:すいません遅れちゃって!
橋:ある程度余裕もって集めてるから大丈夫
灰:じゃあ撮影行きますか!
既に6人には撮影部屋に集まってもらっている
オープニングを撮った後に3つのゲームをやってもらいエンディングを撮る
撮れ高に関しては気にしていない
あくまでも交流会が目的だ
コンコンッ
○:失礼します...
菅:あ!○○さ〜ん!
一:遅かったですねっ♡
平:今日のひらほーいりますか!
今日のひらほーってなに?
○:一旦ひらほーは置いといてもらって...笑
果:○○さ〜ん!こっちですこっち!
果歩がメンバーだけで囲む卓に呼ぼうとする
もちろん座るとなれば...
菅:○○さん私の隣ですよね?
一:さっちゃん!めっだよ!○○さんは私の隣だから!
平:まぁまぁ落ち着きましょう、私が責任をもって○○さんを引き取りますから
果:ねぇ〜○○さん?私の隣がいいよね?
こうなるわけで
朝から腕を強く引かれる○○
○:助けて...朝からはキツいっす...
谷:失礼します!
的:今日はよろしくお願いします!
ここで救世主の登場
愛季と美青のおかげで開放される
一:あ!来た来た!
菅:あいりたんはラ○ィット同じだもんね〜!
谷:おはよう咲月ちゃん!
平:美青ちゃんやっぱりかわいぃ...
果:イケメンで美人とか最強すぎるもんね!
的:そうですかね...笑
既に壁はないような気もするが企画なので一応説明する
「もう仲良しだもんね〜」と言われたのは言うまでもない
○:じゃあ奈々未と愛華来たら撮影始めるね
谷:でもなんで各グループのマネージャーさん呼んだんですかね...
菅:気になるよね!
平:確かに言われてみれば...
その通りだ
同じ坂道グループであればマネージャーは2人で十分だ
○:それは俺もわからんな...
橋:後でわかるよ
灰:多分愛季と美青は大喜びかもね笑
いつの間にか撮影部屋に来ていた2人
とても嫌な予感がする
○:今は教えてくれないの?
橋:楽しみはあとに取っておかないとね〜笑
その笑顔が怖すぎるんですよ
すぐに逃げる準備をして撮影を始めることに
一:こんにちは〜!
谷:こんにちはっ!
平:なんか...新鮮ですね笑
菅:じゃあ自己紹介していきますか!
各自、自己紹介を行い
いよいよ企画発表に入る
一:それでは...美青ちゃん!本日の企画お願いします!
的:はい!坂道対抗!交流会ならぬ交流戦!グループの垣根を無くしちゃおう大作戦〜!
果:いぇーい!
パチパチパチパチ
○:(順調順調...)
何気にYouTubeの撮影の手伝いは初めての○○
若干の緊張があるらしい
一:ということで今回は各坂道グループから2人ずつ選出して、ゲームとかで戦っちゃいます!
菅:これ優勝したら何かあるのかな...
果:まだ聞かされてないですもんね...
橋:(今教えないとあなた達本気出さないかもだから...言っちゃうか笑)
奈々未がスケッチブックに何かを書き始める
だいぶ長い文章らしい
○:?
橋:...(美空!)
一:えっと...優勝した暁には!それぞれの公式YouTubeチャンネルで2人だけの企画が出来ます!
平:おぉ!それいいですね!
的:優勝して新しいゲーム実況撮りたいです...!
谷:ねっ!愛季もゲーム実況したい!
果:2人で京都旅とかもありだなぁ...
各々希望はあるらしい
しかし美空が読めなかった部分がいちばん重要だった
準備のため1度、撮影が止まる
一:奈々未さん!
橋:ん?
一:あれほんとですか!?
『今日付き添いのマネージャーも一緒に撮影に参加するって!』
そう
何を隠そう優勝した暁には優勝チーム担当のマネージャーがその撮影に着いていかないと行けないのだ
橋:もちろん、嘘は書かないよ笑
的:ってことは優勝したら...
谷:○○さんと撮影できる!?
橋:顔は出せないけど食べ歩きとか外撮影なら好きにしてもらって構わないよ
○:はぁ!?
2人が天使であることを願うばかりだ
谷:あのぉ...泊まり込みとかは...
雲行きが怪しい
頼む奈々未、流石に止...
橋:全然いいよ、優勝できたらね笑
なんで止めないんだよ
的:よしっ!愛季絶対優勝しよ!
谷:うんっ!○○さんと旅行したい!
もちろん愛季と美青は大喜び
しかし他が黙っていなかった
一:待ってください!確かに奈々未さんと外撮影行きたいです!でも!でもなんです!
菅:流石に○○さんが危ないです!
橋:危ないって何笑
平:もちろん愛華さんとも撮影行きたいですけど私達も○○さんと撮影行きたいです!
果:というか...奈々未さんとも行きたいです!
灰:大荒れだね...笑
笑い事じゃないです
このままいけば、確定で撮影に付き添わなくてはならなくなる
○:ちょっ...待って待って!
○:流石に撮影とはいえ泊まり込みはやばいでしょ!
橋:仕方ないな〜...じゃあ○○確定でいいよ
『やったぁ!』
交流戦は大荒れが確定した
目の色が既に変わっている
○:なんでこうなるんだよ...
谷:ということで!まず第1ゲームは『ナンジャモンジャ』です!
第1ゲームは以前櫻坂のチャンネルで好評だったナンジャモンジャ
的:今回はチーム戦で!2人の合計枚数で競います!
果:ルールは大丈夫ですかね?
菅:みーきゅん大丈夫?
一:大丈夫!絶対勝つんだから!
最初は名前付けなので大きく動くことは無かった
しかし最初の勝負で先制したのは愛季だった
谷:よしっ!
的:ナイス愛季!
平:増本さん達との練習が効いてる...笑
ゲームマスター増本のおかげで上達しているようだ
○:確かに綺良張り切ってたもんな笑
橋:私も見た笑
ここからはほとんど早い者勝ちとなる
負けていられないチーム乃木坂とチーム日向坂も意地を見せる
一:『ぱちぱちくん!』よしっ!
菅:ナイスみーきゅん!
的:取られた...
果:『ハイウエストマン!』
谷:あぁ...言えなかった!
平:かほりんナイスぅ!
三つ巴の対決は熱戦になる
チーム乃木坂とチーム櫻坂が並んでおり、1枚差でチーム日向坂がリードしている
残り枚数も少ない
谷:くぅ...負けられないっ!
菅:絶対に勝ちたい!
平:じゃあ行くよ...
ペラッ
『モコモコットン!』
ほぼ同時に見えた
果歩と美青が手を挙げている
一:これはどっちだろ笑
菅:私は美青ちゃんが先に聞こえた気がするかも...笑
谷:私果歩ちゃんです笑
ということで自然と帆夏の判定次第で決まる
平:...ごめんかほりん笑
的:やったぁ!
果:惜しかった...笑
谷:やった!美青やったよ!
結果は美青にポイントが入る
これで櫻坂と日向坂の枚数が並んだ
しかしまだ気は抜けない
○:あと2枚...
灰:ワンチャンあるね...
一:じゃあ引くね...
ペラッ
『鼻花紅葉!』
今回はダントツで速かった
菅:やった〜!鼻花くんは張ってたもん!
平:うわ〜...狙ってたのに...!
谷:これ次最後ですけど...
一:全チーム並んだ!?
咲月がポイントしたことで全チーム同ポイントとなる
交流戦は1回戦から白熱した展開になっている
○:面白いね笑
橋:次取ったら声出るね笑
灰:頑張れ〜笑
裏で楽しんでいる中メンバーは命をかけた1枚が引かれようとしている
的:引きますね...
心臓が騒ぐ
美青の指も少し震えている
○:そこまで賭けてるの...?笑
的:とりゃぁ!
『おやすみモジャくん!』
平:来たぁ!
菅:今のは帆夏ちゃんが速かった...
ということで優勝はチーム日向坂
とはいえ他にチームも食らいついていた
一:ということで『ナンジャモンジャ』はチーム日向坂の勝利で〜す!
平:いぇーい!
果:勝ちました〜!
的:惜しかったね〜
谷:まだ始まったばっかりですもん!
日向坂チームが1点獲得し、2ゲーム目に入る
平:第2ゲームは...『トマトマトゲーム』ですっ!
第2ゲームに用意したのは帆夏が大好きな『トマトマトゲーム』
こちらも日向坂のチャンネルで以前やったものだ
一:うわぁ...滑舌ゲームかぁ...笑
菅:あれ1回やってみたかったの!
どうやら動画を見たようでルールはある程度分かっているようだ
罰ゲームも考えたが進度を考えて今回は無しになった
谷:楽しそうっ!
果:じゃあ早速やりましょうか!
読む順番は美空→果歩→愛季→美青→咲月→帆夏だ
平:じゃあサイコロ振って...2!
山札を2枚とってオープンする
一:マトマ!
菅:おぉ〜!流石!
難なくクリア
だが次第に難しくなっていくのがこのゲーム
的:せーのっ...!
菅:マトマトトマトトトト...笑
一:さっちゃんダメよ笑
平:笑っちゃってる笑
誤魔化すように声が小さくなっていく咲月
ということで選択タイムが始まる
○:めっちゃ真剣に悩んでる...笑
橋:本気だからね笑
意外とトマト以外のカードも重要になってくる
枚数が多いだけに真剣になっているようだ
それぞれ選ぶカードが決まり選択の時
一:じゃあ選ぼっか...せーのっ!
トマトには美青と果歩が指をさす
マトには愛季1人が指し、マは帆夏と美空が指した
谷:へっ!やった!愛季1人じゃん!
灰:これは愛季がだいぶリードしたね笑
まさかの単独指名
愛季が頭一つ抜けた
○:これはこのまま愛季行きそうだね
橋:まだわかんないよ?
○:でもゲーム3つだからここ日向坂取ったら決定じゃん
橋:あんたゲーム初心者?
バカにしたように笑っている
灰:お得意のあれがあるに決まってるでしょ笑
○:お得意のあれ...?
イマイチピンと来ていない○○
必死に考えていると山札は無くなり、咲月が再び噛んだため最後の選択タイムが始まっていた
的:ここは1発トマトいく...?ボソッ
谷:でもマト多いからトあればいけそうだよ...ボソッ
果:トマトかなぁ...ボソッ
平:でも最後だから集まりそうだよ...ボソッ
菅:ごめんみーきゅん...ボソッ
一:大丈夫大丈夫...笑ボソッ
シンキングタイムが終わり、いざ勝負
菅:じゃあせーのでいくよ?せーのっ...!
バシッ
美空はトマトを選択
帆夏と美青がトを選択し、果歩と愛季がマトで被ってしまった
一:ここでトマト取りは熱い!
チーム櫻坂とチーム日向坂は持ちカードが似ていたこともあり分散して狙った結果被ってしまっていた
谷:あちゃ〜...笑
果:やっぱり被るよね〜笑
ということでチーム乃木坂がポイントを獲得
乃木坂と日向坂が並んで1ポイント、櫻坂が1歩遅れを取っていた
次は体育館でのゲームなので移動を含めた小休憩時間に入る
一:○○さん見てました!?最後トマト取れるなんて!
○:目の前で見てたよ笑
平:惜しかったですよね...!悔しいっ!
果:でも今日の企画、新しい感じがして楽しいです!
○:それは良かった笑 発案者の奈々未にも言ってあげて!喜ぶと思うからさ
休憩に入るなりすぐさま○○の所にやってきた
テンションが高めなのか美空も帆夏も熱が抜けていない
○:ん?
しかし美青と愛季だけは少し落ち込んでいるように見えた
○:何落ち込んでるの?笑
2人の隣の席に腰を下ろす
言ってしまえばただのゲームだ
そこまで悔しがらなくてもいい
谷:○○さんとのお泊まりデート...
全然心配しなくても良かった
それだと語弊しかないね
的:楽しみにしてたのに...負けちゃったら行けない...
ここまで落ち込まれると応援したくなるのが人間の性
しかし公平な立場でいたい○○
○:俺じゃなくてもいいでしょ?
谷:○○さんがいいんです!
的:最近仲良くなれて嬉しいから一緒に撮影行きたいんです...
○:そんな顔しないでよ...笑
谷:○○さんが応援してくれたらなぁ...ウルウル
的:私達勝てるかもしれないなぁ...ウルウル
少し目を潤ませてこちらを見つめてくる
純粋な2人の気持ちに応えたくなってしまっている自分がいた
○:はぁ...応援したら頑張れる?
谷:はいっ!
○:美空達には内緒だよ?
的:もちろんです!
あまり声を出せないので軽く頭に手を置く
身長差もある2人だが、○○からしてみれば2人とも小さい
谷:...///
的:頭に...///
○:次のゲーム頑張ってね、応援してるから
谷:う、うん...あ!タメ口に...///
的:頑張りますっ!///
2人にとって○○の笑顔は少し刺激が強かったらしい
顔が真っ赤になったまま第3ゲームに向かっていった
○:あれで大丈夫かな...笑
一:第3ゲームは『フリースロー対決』ですっ!
これまで2つともカードゲームだったので最後は体を動かそうということでフリースローになった
一:みなさん自信の方はいかがですか?
菅:一応バスケ部だった期間あるけど...どうだろ笑
果:私もミニバスはやってたけどな〜...笑
的:授業でしかやったことない...
と、自信はない模様
そして気になる得点だが...
一:そして得点が!3億ポイントです!
谷:でたでた笑
平:やっぱり笑
ここで最終競技のみ意味わからない得点になるバラエティのお約束が発動された
○:そういうことか笑
橋:お約束だからね〜笑
灰:つまり愛季と美青にもチャンスあるって訳
○:気合い入りすぎて怪我しなきゃいいけど...笑
ゴール下にいる2人の眼はメラメラ燃えていた
一:順番は勝ってるチームからやっていきます!
菅:最後があいりたん達で...ジャンケンで1、2番決めますか?
平:かほりん任せた!
果:任せて!最初はグー!ジャンケン...
一:じゃあ果歩ちゃんお願いします!
ジャンケンは果歩が1発負け
日向坂→乃木坂→櫻坂の順番になった
ダムダムッ
果:ふぅ...
平:かほりんお願い...
果:ほっ...!
パシュッ
平:やったぁ!ナイス!
果:めっちゃ緊張した笑
菅:やばいやばい!
先頭果歩は見事なシュートを披露
ここで帆夏が入れば優勝にグッと近づく
平:いけるかな...
ダムダムッ
平:ふぅ...
果:頼むよほのほの...
的:ここ決められたらキツイ...
平:ほりゃ...!
ガゴンッ
平:あぁ〜!かほりんごめ〜ん!
帆夏が投じたボールは綺麗な弧を描いていたが惜しくもリングに嫌われてしまった
一:ということでチーム日向坂の記録は1回です!
菅:次私たちか...
美空に関してはあまりやった事がないので不安なところ
上手く咲月が引っ張って行けるかが鍵だ
菅:みーきゅんとにかく山なりに投げれば入るからね
一:わかった!やってみる!
ダムダムッ
○:美空入りそうだね
橋:雰囲気あるよね笑
美空が入ればほぼ王手だ
後に経験者を控えた美空のフリースロー
一:いきます...
ダムダムッ
一:ふんっ...!
ガシャンッ
バシュッ
一:やった!さっちゃん入った!
菅:ナイスすぎるよみーきゅん!
リング内側に当たり、そのままボールはリングを通過
チーム乃木坂最大のチャンスがやってきた
菅:あとは私が決めれば...
ダムダムッ
灰:咲月が決めるかな〜...
橋:こういう時強いからね笑
○:...
菅:ほっ...!
ガシャンッ
菅:あぁ...!外れた...!
少しズレてしまいボールはリング一直線
外側に跳ねて、ポイントとはならなかった
谷:美青!
的:チャンスだよね!
これで熱くなるのはチーム櫻坂
愛季と美青の顔つきが変わった
橋:あれ...珍しい...
○:ここで小吉発動してるじゃん笑
灰:全くズレてる訳じゃないもんね笑
そして最後、チーム櫻坂の順番
先に愛季がスローすることになった
谷:美青、決めてくるね!
的:頼んだよ!
平:やばい...なんか雰囲気ある!
果:頑張って!
一:愛季ちゃん決めたら美青ちゃん凄いプレッシャーだけどね笑
菅:あいりたん頑張れ〜!
小さな手でボールを持ち、リングに狙いを定める
ダムダムッ
谷:ふぅ...やれる...私ならできる...
谷:いけっ...!
シュッ
バシュッ
”おぉ!”
谷:よしっ!
愛季の投じたボールはふわりと上にあがる
リングに当たることなく綺麗に入った
○:(よし...あとは美青...)
内心チーム櫻坂寄りの○○
こういう時は負けているチームを応援したくなるものだ
谷:美青!頼んだよ!
的:うん...!
えげつないプレッシャーと共に美青はフリースローラインに向かう
橋:これで美青決めたら逆転優勝?
灰:だね!このゲーム3億ポイントだから笑
的:よし...絶対決めて○○さんと...
○:(...そうだ忘れてた)
○:(ここ外して引き分けにならないかな...笑)
この交流戦優勝チームの景品を忘れていたらしい
途端に公平の立場に戻る○○
ダムダムッ
的:的野行きます!
谷:いけぇ!
的:入れっ...!
シュッ
一:はいっ!ということで全ゲームが終わりました〜
パチパチパチパチ
菅:楽しかったね!
平:こうやって他の坂道さんと交流できるのも最高でした!
谷:また機会があればやりたいですもんね!
エンディングを撮りながら片付けを行う裏方
○○は先程の部屋を片付けていた
○:よいしょ...っと
撮影器具を片付け、もう出れる状態にする
あと残っているのはメンバーの荷物だけ
○:にしても...
ガチャンッ
谷:○○さんっ!
的:やりました〜!
ドアが開くと同時に後ろからの衝撃が体を襲う
○:危ないから笑
谷:愛季たち勝ちました!
○:見てたよ笑
的:逆転優勝です!
結局美青がフリースローを決めてチーム櫻坂が逆転優勝
咲月と帆夏が凄く悔しがっていたのは言うまでもない
橋:早いね笑
谷:あ、奈々未さんお疲れ様です!
的:すいません...先に来ちゃって...
橋:ううん、結構長引いちゃったから早く帰ろっか
後ろには落ち込む美空達と愛華がいた
一:勝ったと思った...
菅:ごめんねみーきゅん...
○:落ち込みすぎだよ笑
それ程までに○○と撮影したかったのだ
果歩と帆夏も肩をガクッと落としている
灰:2人とも元気だして笑
平:勝ちたかった〜...
果:○○さんとの北海道旅行が...
灰:かほりん、流石に北海道は奈々未ちゃんが許してくれないよ笑
橋:だね〜笑
次の長期休みは一緒に北海道に帰る予定の2人
○○だけ北海道に行くのは付き合う前から許されていないようだ
○:それじゃあ片付けも終わったので帰りますか
橋:だいぶ押したからね、早めに送って行ってあげて
灰:2人とも行くよ
荷物をまとめて部屋を出る
○○の横にはピッタリと2人がいる
谷:どうする!
的:せっかくなら泊まりの撮影もいいよね!
○:泊まりは流石に...笑
谷:でも奈々未さんもいいって言ってました!
それは知ってます
知った上での抵抗です
的:それとも○○さん私たちとは撮影したくなかったってことですか...?
谷:えっ...そっか...そうだよね...
的:はぁ...私たちは○○さんのこと大好きなのに...
どこでそんな技覚えたんですか?
それだと僕が全部悪いみたいじゃないですか
○:いや、行くよ!ちゃんと行くから!
谷:ふふっ...ですよね〜 ギュッ
的:そんなに私たちが好きなんですね〜 ギュッ
気づいた時には遅かった
両腕が拘束され逃げられない
○:愛季?美青?
谷:奈々未さんには...内緒ですっ/// ボソッ
的:今日は一緒に計画立てましょうね/// ボソッ
○:わかった、わかったから離れて
とにかくこの状況はまずい
奈々未や愛華、他のメンバーに見られようものなら...
菅:あ〜!あいりたんと美青ちゃん抱きついてる〜!
一:なんですって!私の○○さんなのに!
平:いやいや、○○さんは日向坂のものですから!
果:というか私の○○さんだから!
後ろからの声がゲームオーバーの合図
メンバーがいるならもちろん奈々未や愛華もいる
橋:相変わらずだね〜笑
灰:それが○○だから笑
あれ?思ったよりも...
橋:あんた、今日は寝かせないから
○:はい...すいませんでした...
全然怒ってました
今日の睡眠時間がないことが確定した瞬間だった
橋:分かったら早く送ってこい
○:はい...行ってきます...
灰:怖っ...笑
菅:奈々未さんは怒らせないようにしよ...
鬼の形相の奈々未を背に、車までの道を急いだ
谷:○○さんどこ行きたいですか?
○:2人が撮りたい内容の撮影しよ?
的:○○さんいるならどこでもいいです!
車内では早速公式YouTubeの企画出しが始まっていた
とにかく泊まり込みがいいのか、遠方まで行く撮影が前提のようだ
○:愛季は山口出身だっけ?
谷:流石○○さんっ!知ってくれてる!
○:んで、美青が福岡か...
的:完璧ですね笑
○:どっちかの地元で撮影は?
山口県も福岡県も遠方には変わりない
どうせなら2日で2箇所撮影したいだろう
○:山口と福岡近いけど...意外と長かったりするのかな...
谷:でも山口宇部空港から福岡市内までなら車で2時間ぐらいですよ?
的:そして帰りは福岡空港から羽田空港まで飛べば帰りも問題なしです!
流石地元なだけある
既にプランが頭の中で完成しているらしい
○:お、じゃあそれにする?
谷:でも逆にいいんですか...?
的:なんか私たち我儘に進めちゃってて...○○さんに申し訳ないです...
先程までの威勢はどこへ行ったのやら
後部座席はシュンとした空気が流れている
○:別に大丈夫だよ笑
○:せっかく逆転優勝して掴み取ったんだからさ、楽しもう?
谷:○○さん...
○:福岡と山口の魅力、教えて欲しいな
的:はいっ!○○さんを案内できるように撮影までに調べておきます!
いい返事が聞こえたと同時にマンションに着いた
○:今日はお疲れ様、ゆっくり休んでね
谷:ありがとうございました!
的:それと...○○さん、連絡先交換したいです
○:ん、いいよ?
谷:ありがとうございます!計画立てる時に連絡先あるとスムーズに行くので!
2人と連絡先を交換して○○も帰路に着く
帰る家は奈々未の家
○:寝かせないってやばいでしょ...
何がヤバいかって明日が休みな事だ
しかも奈々未も休み
○:怖すぎるぅ!
どんどんと家までの道を進んでいく
覚悟を決めたのは家に着いてからだった
谷:〜♪
麗:ん?愛季ご機嫌だね
谷:見てこれ!
画面には○○とのトーク画面
それを見て麗奈が黙っているわけもなく
麗:ずるい!
的:私も持ってるよ〜
瞳:○○さんタラシやん!しーにも連絡先よこさんで!
中:私達も欲しいって!
優越感に浸る2人と怒る9人の構図が出来ていた
結果、3期生のグループに連絡先を貼られ、○○の連絡先を全員が持つということになったとさ
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