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はじめまして。マネージャー。#9

マネージャーが増えることが決定され
その連絡はスタッフのみにされていた

○:でもどうやって守る?

橋:あの子たちに正直な事言ったら混乱するから気づかれないように遠ざけるしかないよ

それがムズいっす

○:まぁななみんと俺がいれば何とかなるよ!

橋:頼もしいねぇ笑

そんな話をしているとぞろぞろと階段からメンバーが降りてくる

○:おはよ

飛:頭痛い...

そりゃあんだけ飲めばね

○:水飲んで寝た?

飛:忘れてた...

完璧な二日酔いのあすはソファに沈んだ

○:理佐も元気ないね

理:私は平気

○:強がんなって

理:...かち割れそう

二日酔いやんけ

○:あすも理佐も水用意するから飲んでね

唯一降りてきてない人がいた

○:あれ?かっきーは?

さ:まだ寝てるよ?

○:起こしてくるね

さ:...(ごめんかっきー!)


はい皆さんお久しぶりです乙女代表賀喜遥香です
さくから昨日のこと聞いて布団から出れません

賀:もうなにやってんの...

○:おーい、かっきー起きてー

やばいやばい!
○○来ちゃう!
こうなったら...

賀:Zzz...

○:ありゃ、ほんとにまだ寝てるのね笑

本当は気まずいだけなんですけどね

○:昨日のこと覚えてるのかな...

曖昧でしたけどさくと○○から聞いて確信に変わりました
絶賛消えてなくなりたいです

そう言って○○は遥香の近くまで来て座り、頭を撫でた

○:ごめんね、遥香がお酒弱いって言ってたのに止めるの遅れちゃって

賀:(え...)

○:俺はいいんだ、でも遥香はアイドルだし、女の子としても好きでもないやつに酔った勢いでキスって最悪だよね

賀:それは違う!

○:え!起きてたの!?

あ、ついつい

賀:私の方こそごめんね、○○にも迷惑かけちゃってほんとに何やってんだろうね

○:遥香...

賀:○○も嫌でしょ?私なんかにキスされて、挙句の果てには気まずくて寝たフリなんて...

○:私なんかとか言わないでよ

賀:え...

○:遥香には遥香の魅力があってそれが好きで賀喜遥香推しがいるんだから、そんな卑屈にならないでよ

賀:○○...

○:俺だってまだ子供だからちょっと気まずかったよ、でも遥香は大事なメンバーだし、俺にとっても大切な人だからさ

賀:大切な人///

○:もう気にしてても気まずいだけだから忘れちゃお!笑

そう言って笑う顔は私が世界一好きな笑顔だった

○:ほら、朝ごはん食べよ

賀:うん!


さ:あれ、かっきー?

○:さくの言う通り寝てたから叩き起した笑

みんなにキスしたことがバレないよう
さくらの話に合わせる

○:よし朝ごはん食べよ!

秋:○○スマホ鳴ってるよ?

見ると秋元先生からだった

○:ん、ちょっと出てくる


○:📱もしもし

康:📱あ、○○くん元気かい?

○:📱お陰様で

いつもの秋元先生だ
何かあったのだろうか

康:📱今野くんの調子はどうだい?

○:📱LINEで連絡取ってまして、明日にでも退院だそうです!

康:📱おぉ!良かった良かった!今回の件、本当に迷惑をかけてしまい申し訳ない

○:📱全然大丈夫です!僕も親父に休むよう促せばよかったんです

康:📱いや、私に全責任がある

頑なだなぁ

○:📱それで、何かありましたか?

康:📱この度乃木坂に新しいマネージャーが入ることになったんだが

やっぱり決定事項か

康:📱彼には研修として1ヶ月程度橋本と仕事をしてもらう

ほうほう、それで俺がどう関係あるんだろうか

○:📱なるほど

康:📱そこで○○くんにはその期間灰原の手伝いをお願いしたくてね

○:📱え...

これは実質守り人がななみんのみになるということ

康:📱今回の今野くんの件もあり人手は平等にしたくてね

○:📱日向坂につくと言うことで大丈夫ですか?

康:📱そうだね

ゆっかーから聞いた事を引き合いに出し断ることも可能だが
ゆっかーに矛先が向きかねない
ここは大人しく聞くしかない

○:📱了解です

康:📱すまないね、レッスンの場所や細かい内容は灰原から連絡がいくからよろしくね

○:📱はい!失礼します!

?:○○日向坂につくとか言ってた...どうなっちゃうの...?

ドアは少しだけ空いていた


だいぶ話が変わってきた
とりあえずななみんを呼ぶ

○:ななみんちょっと、

橋:おっけ、真夏!ここ頼んだ!

秋:まかせて!



橋:それで?

○:俺日向坂につくことになった

橋:...どういう風の吹き回し?

秋元先生からの電話の内容をこと細かくななみんに伝える

橋:なるほどね

○:こうなると近くにいれるのがななみんしかいない

橋:大丈夫...何とかする...

普段は表情を崩さないななみんの不安そうな顔は
事の重大さを表していた

○:何かあったら連絡して、すぐ駆けつける

橋:わかった

○:絶対に1人で抱え込んだらだめ、困ったり悩んだらすぐ連絡すること

橋:あんただけには言われたくないね笑

○:ねぇー、真面目に話してるんだけど笑

橋:そのセリフ、懐かしいわ

○:そうだね笑

橋:とりあえず何とか頑張ってみるよ

○:頼んだよ

長い付き合いのためお互いへの信頼は計り知れない
それでも奈々未には不安が残っていた

?:奈々未さんと○○...?何話してるんだろ...

ここにもまた話を聞いてしまった者がいた



○:天準備終わった?

天:ちょっと待って〜!

今日は親父を病院まで迎えに行く日
つまり退院の日です
ほんと心配かけやがってバカ親父

○:とりあえず車出してくるわ

天:あと5分待って

女の子の5分は15分ですよね確か

○:焦らなくていいよ笑

天を残し車庫に向かう
...前にポストを確認する

○:?

親父宛に一通の手紙が入っていた

○:まぁ今日帰ってくるし、後でいいや

家に戻り玄関に置いておいた

○:ふぅ...天まだかな...

天:おまたせ!行こ行こ!

誰のせいで待ってると思ってます?

○:行くか

エンジンをかけアクセルをゆっくり踏み始めた



コンコン

○:入るよー

今:久しぶりだな!

連絡はとっていたものの実際に会うのは運ばれて以来
流石に嬉しかったみたい

○:荷物まとめてる?

今:まとめてあるよ

天:おじさん久しぶり!

今:天も久しぶりだな!

キャッキャと騒ぐ2人を尻目に担当医師の元に向かう

○:増田先生お久しぶりです

増:おぉ、○○くんか!

担当医師の増田先生とも親父の様態を聞くために連絡を取り合っていた

○:今後気をつけることってありますかね?

増:うーん、特には無いけど強いて言えば休むことかな

○:やっぱりそうですよね

増:働きすぎになると色々な状況下に置かれる可能性がある

増:そんな可能性はない方が絶対に良いでしょ?だから気をつけてね

念押しして言われたので次過労で倒れようものなら俺が怒られるだろう

○:わかりました!本当に親父のことありがとうございました!

増:患者としては会いたくないから今度はプライベートで来てね

プライベートでは厳しいっす

○:では失礼します!

部屋を出て再び病室に向かう
すると天が通路にいた

○:あれ?なんで通路にいるの?

天:秋元先生が来て大事な話だから席を外して欲しいって

恐らく新しいマネージャーについてだろう

○:そっか、じゃあ少し待とう

10分後

スーッ

秋:待たせたね

○:お疲れ様です

秋:家族の時間を邪魔してしまってすまないね

○:全然大丈夫です!

秋:山﨑、頑張るんだよ?

天:は、はい!

天は少し緊張気味
まぁそりゃ緊張するだろう

秋:では失礼するよ

そう言って涼しい顔で帰って行った

○:...

秋元先生は親父に何を伝えたのか
親父は聞いてどう思ったのか

天:○○おじさんが早く帰りたいって

○:ん?うん、わかった

どこか上の空になっている自覚はある
でも行き先不安すぎて落ち着けない

今:よし帰るぞ!○○のご飯食べるぞ!

なんでそんなテンション高いの?
休みすぎて元気なってるやん

天:天も!

天は通常運転だ


時刻はお昼すぎ
家に到着しました

○:着いたよー

今:久しぶりの家だー!

はしゃぎすぎや

○:あ、そういえば親父宛に手紙来てたよ

今:手紙?

○:中は見てないけど...玄関にあるから見ておいて

今:わかった

○:天は俺と荷物もって入ろうか

天:がってん!

親父は颯爽と家に向かい
天と俺はトランクから荷物を取り出していた

「えぇぇぇぇぇ!!!!!」

家からとてつもなくうるさい叫び声がする

○:うるっさい!

天:なになに!?

今:まじかよぉ...

玄関で項垂れる親父
目の前には手紙が

○:なになに?

今:もうひとり増える...

○:は?

今:俺の妹の方の娘も家に...

天は親父の姉の娘
今度の方は親父の妹の娘

○:また?

天:あれ、従姉妹いたかな?

今:○○は小さい頃にしか会ってないぞ

じゃあほぼ初対面やん

今:いや...もしかしたら大きくなってから会ってるかも

天:天あったことある?

今:天は絶対に会ったことあるね

天:えー!会いたい会いたい!

どうせ会っても分からないのか俺

○:天の時はまだ覚えてたけど

天:天も!○○のことは絶対に忘れないからね!

ギュゥ

あの、ハグするために手離して荷物結構な勢いで落ちてますけど...親父顔笑ってないやん

○:まぁ来るって言っても泊まりかな?

今:住むぅ...

○:住むんかぁ...

天:いいじゃん楽しそう!

というわけでもう1人増えることが決まりました

○:また増えるのかよ!

家の前に車が止まる

○:ん?誰だろ

ウィーン

妹:お兄ちゃんうちの子頼むね!

今:お前なぁ

妹:仕方ない!海外の仕事だもん!

今野家とんでもない家系だな

今:それで美玖ちゃんは?

美玖...?

天:え!美玖ちゃん!?

○:聞いたことあるの?

天:聞いたことも何も同業者だよ!?

○:同業者!?

すると車の後部座席のドアが開き1人の可愛い女の子が出て来たかと思えばこちら側に何やら走ってくる

ん?いやそろそろ緩めないとぶつかるよ?
いや...ちょっ!

ギュゥ ドーン

金:○○お兄ちゃん!!

○:え!みくって美玖ちゃんのこと!?

金:そうだよ!久しぶり!

スリスリ

俺の知ってる美玖でした
親父美玖ちゃんならずっと遊んでたわ

○:ん?同業者?美玖ちゃんアイドルなの?

金:○兄私のこと知らないの...

ウルウルされてもなぁ

天:○○坂道の仕事してるのに日向坂知らないの?

○:日向坂ってあれでしょ?史帆さんとか菜緒さんがいる

ガシッ

金:菜緒は知ってて私は知らないの...?

怖い怖い怖い
そんなメンヘラだったっけ?

○:え!美玖ちゃん日向坂なの!

金:そぉだよぉ〜!

そりゃ初耳だ

○:アイドルしてるなら言ってくれればいいのに

金:○兄に似合う女の子になりたくて...///

ばか可愛いやん
え、俺の知ってる美玖ちゃんじゃない

○:あ、そういえば俺今度日向...

これ言っていいのかな
まだ伝えられてない可能性があるため言うに言えない

金:?

そんな可愛い顔で首傾げられても困ります

○:今度日向坂さんと仕事するんだよね

金:じゃあずっと一緒にいようね!

天然メンヘラは1番困ります

○:そ、そうだね

新しい従姉妹を迎え、今野家はさらに賑やかになるのだった


○:いつ発表なんだろう

ある日のレッスンに向かう道中ふと疑問が湧く

○:後でななみんに聞いてみよ


橋:じゃあみんなレッスン始めるよ!

乃木:はい!

橋:じゃあ先生お願いします!

先生:よーし、みんな頑張るぞー!

室内はレッスンが始まった

○:あ、ななみん?

橋:どした?

○:俺が1ヶ月日向坂のマネージャーになることっていつ言うの?

橋:今日の昼休憩だよ

そんな急に?

○:え、じゃあ今日が1ヶ月間前最後ってこと?

橋:そうなるね

いや、自分で言うのもなんだが大荒れの予感

○:そっか、なんか不安だわ

橋:大丈夫、私も不安笑

○:気が合いますね笑

ななみんは新しいマネージャーにはもう会ったのだろうか
ななみんだけに背負わせないよう気をつけなきゃ

先生:よし!じゃあ1回休憩!

レッスンは休憩に入る

○:今日かぁ...

?:ねぇ○○今大丈夫?

○:どしたのあす

あすが深刻そうな顔で尋ねてきた

飛:あの...その...

○:ん?体調悪い?

飛:いや体調は大丈夫...この前○○の家行ったじゃん

○:そうだね

飛:あの日の朝...誰と電話してたの?

○:え?

なぜあすが知っている?
電話は誰もいないところでしたはず

飛:ねぇ...私達を捨てないで...

○:...

捨てたくて捨てたんじゃない
仕方なかった、本当は断りたかった

飛:何か言ってよ...いやだよ...

○:...

飛:聞いちゃったの...○○が日向ちゃんのマネージャーになること...

○:...

飛:私達が嫌いになったの...?

○:そうじゃないよ、ちょっと来て

あすの手を引き廊下に出る

飛:...

○:あすの言う通り日向坂のマネージャーにはなるよ

飛:ごめん...ダメなところは直すから...だから...だから...!

○:落ち着いてよ

今にも泣き出しそうな顔で見つめられる

飛:うぅ... グス

○:もぉー笑

泣いてしまった飛鳥ちゃん5歳を優しく抱きしめます
あやして泣き止ませます

飛:いやだぁ...○○いなくなっちゃいやぁ... グス

○:落ち着いてって

○:1ヶ月だけだから日向坂のマネージャー

飛:1ヶ月もいないじゃん...グス  

逆効果だったみたいです

○:あすなら頑張れるでしょ

飛:むぅりぃ...!

ほんとに5歳児やん

○:ななみんは居るから

飛:○○がいいのぉ...!

ななみん聞いたら怒るって

橋:私がなん...なんで泣いてるの?

○:ちょっとななみん何とかしてよ

飛:いやぁ...!○○いなくなっちゃいやぁ...!

橋:話したの...?

○:それが電話の時に聞かれてたみたいで

なんでその時にいたのかは分からないが
知っている事実は曲げられない

橋:じゃあみんなにもう話しちゃお

○:わかった

飛:うぅ...

いい加減泣き止んでください


橋:先生少し時間貰えませんか?

先生:いいよ!

橋:ありがとうございます!じゃあみんな集まって

さ:なにかな?

賀:なんかの発表?飛鳥さん...泣いてる?

さ:ほんとだ...

久:山なんか聞いてる?

山:なぁーんにも

梅:...

メンバーの頭の上には?が浮かんでいる
ただ唯一梅だけは何が伝えられるのか分かっている様子だった

橋:みんなに伝えなきゃいけないことがあるの

○:ななみんここからは

橋:任せた

和:○○さん?

菅:なんだろね

川:彼女出来ましたとか?

和:...笑えん

○:えーっと、単刀直入に言います

レッスン室がピンと張りつめる

○:明日から日向坂のマネージャーになることになりました

さ:え...

飛:...

○:期間は1ヶ月ですがその後どうなるかはまだ分からないです

実際新しいマネージャーが乃木坂に付けば俺は別のところに回される、嘘はついてない

○:自分自身の思いを言ってしまえば、乃木坂から離れたくないです。

新しいマネージャーが用心しなければならないからである

メンバーの顔を見れない
ただ目の前であすに泣かれている状況にある

○:でも多分1ヶ月で戻ってくるので、それまで頑張ってください!

1ヶ月だけなのであまり重く捉えて欲しくない
ちょっと明るくしてみる
少しの間だけなので泣くのはあすぐらいだと思います

○:それまでに誰がいちば...

顔を上げるとみんな泣いてました
いや、1ヶ月だけね?

さ:... グス

賀:いやだなぁ... グス

橋:加えて、明日から新しいマネージャーが研修として乃木坂につくことになります

梅:新しいマネージャー...?

山:悪いけど○○の代わりなんてどこにもいないよ...

和:○○さんが居ないなんて...つまらないもん...

こんなだけ泣かれるともう戻ってこれないと錯覚してしまいそうです

○:...ごめんななみん、ちょっと外すね

橋:○○...

自分でも分かってます1ヶ月なんてすぐだって
でもその1ヶ月で何もかもが変わってしまうことが怖いんです
もし帰ってきた時に崩壊寸前のみんなが待ち受けていたら
そんなことを考えてしまう

○:くそっ...ゆっかーの言葉が本当なら...

考えても答えなんて出ません
今残された道はただ指をくわえて見てるだけ

○:...

秋:考察は終わったかい?

○:っ...秋元先生

いるはずのない秋元先生がこちらを見ていた

秋:君の考えていることは分かるよ

「もし、多田稔が噂通りの人間なら乃木坂は潰れてしまう」

秋:だろ?

○:っ!じゃあなんで!

秋:君も同じことを思っていたんだね

○:同じ...こと...?

辻褄が合わない
それを決定したのは秋元先生自身だ
なぜ同じことを考えているのに決定した?

秋:正直に言おう、これを断ってしまえば今野くんが危なかった

親父が?
なぜ?

○:親父がですか?

秋:そうだ、その理由はまだ言えないが

秋元先生は見た事のないぐらい真剣な顔になる

秋:これは私からのお願いだ

「どうか、乃木坂46を守り抜いて欲しい」

頭の中が混乱して何も考えられない
目の前には日本のアイドル業界を仕切る人物が頭を下げている

○:あ、頭をあげてください!

秋:...私は経営者やプロデューサーには向いてないね

○:そんなこと...

秋:それと○○くんが1ヶ月で乃木坂に戻れるかどうかもまだ分からないんだ

○:...

秋:本当にすまない

そう言って秋元先生は行ってしまった
何が起きているのか整理がつかない
秋元先生は反対派なのに決定してしまった
なのに何故決定したかはまだ言えない

○:何が起きてるんだよ...

廊下には今後の未来を託された男が悩み苦しんでいた


○:ただいま戻りました...

レッスンは行われているが身が入っていない様子

橋:お、反抗期は終わったかい?

別に拗ねてたわけじゃないです

○:これは結構まずいね、笑

橋:レッスン始めるまでが大変だったんだから笑

○:どうしようかね

先生:みんなもっとパッション!パッション!

飛:...

先生:あちゃー...こりゃどうしようもないね笑

橋:みんな、一回集合

ぞろぞろと集まる

橋:○○がいる最後かもしれないレッスンでこんな調子でやってるならもう○○は今後退職まで日向坂に専念してもらうしかないよ

橋:みんな知ってるでしょ?○○がどんな思いでマネージャー活動してくれてるのか

橋:その1番苦労してるマネージャーが最後かもしれないのにダラダラやってるなら○○が報われないし、可哀想

1番辛い時期を知っている1人として
その言葉はメンバーに重くのしかかる

橋:悪いけど今野さんが倒れた後のこの状況でマネージャーの異動なんて簡単に話通せるんだよ?

橋:これは脅しでもなく事実だから

結束を高めるためには必要な試練
ななみんだけになる今ボロを見せてそこにつけ込まれると凄くまずいことになる
...にしても怖すぎる

○:ななみんそこら辺に...

橋:○○は黙ってて

もう止まりません

橋:1期、2期、3期は特に関わりあるでしょ

飛:...

山:...

橋:○○に対する思いはそんなもんだったんだね。だからそんないい加減なダラダラした雰囲気でできるんだよ

先輩言ってることほぼ部活の顧問と同じっす

山:そんなことないです!

橋:口ではなんとでも言えるでしょ

飛:誰よりも○○には感謝してるよ!

橋:恩を仇で返すような奴をマネージャーしてた覚えはないぞ?

橋:口答えする暇あるならもっと真面目にやれないの?

そろそろ本気で止めます
5期生が泣いてます
僕もチビりそうです

○:ななみんそこら辺にしてあげてよ

橋:だって...

○:ごめんねみんな、雰囲気を乱してしまって

○:僕も1ヶ月で帰って来れるなら帰って来たいけど、まだなんとも言えない状況で本当に最後かもしれないんだ

さっき秋元先生が言っていたから本当に決まってない

○:だから最後はかっこいいみんなを見て日向坂に行きたい

長い沈黙が流れる

さ:皆さん...やりましょうよ!

飛:さくら...

菅:○○さんがまた戻ってきたいと思えるようなパフォーマンスを見せつけましょ!

久:咲月ちゃんの言う通りだ!○○を後悔させてやる!

なんか励ましたのに負の感情で返されそうです

梅:よし!もう1回気持ちの紐閉めよう!

山:よーく見とけよ?○○!

メンバーの士気が上がっていく

秋:よし!先生お願いします!

乃木:お願いします!

先生:よし!今野くんちゃんと見ててよ!笑

○:もちろんです!

レッスンは再開された

橋:やっぱり○○がいないとダメなんだね...

○:いや、ななみんがしっかり指摘したからだよ

橋:2人合わせて飴と鞭だね笑

○:ほんとだよ笑

橋:はぁ...○○がいて欲しいと1番思ってるのは私かもね

○:そこは我慢してもらって笑

橋:生意気な...笑

そこからのレッスンは凄まじかった
一糸乱れぬ動きに気持ちの入った表情
ライブだと錯覚してしまう程のレッスンだった

先生:よし!素晴らしいね!終わろうか!

乃木:ありがとうございました!

秋:あと、○○とななみんちょっと...

橋:?

○:ななみんなんかしたの? コソッ

橋:何にもしてないよ コソッ

メンバーと奈々未&○○の構図が完成する

秋:今日は本当にごめん!キャプテンでありながら上手く指揮を取れてなかった!

橋:...

梅:本当に情けない姿を見せてしまって、悔しい

秋:○○も最後かもしれないのにごめん!こんな姿見せて

○:全然大丈夫だよ?

秋:お互い頑張ろうね...寂しくなるけど私達も成長し続けるから!

あの、確認ですけど帰ってこない可能性があるとはいえ帰ってきたら1ヶ月後にまた会えますよね?
なんか、最後のお別れみたいな雰囲気出てますけど

○:もちろん、次見る時には度肝抜かせてよ?

秋:もちろん

そして握手を交わす

秋:せーのっ...

乃木:「行ってらっしゃい!」

○:うぉ...泣きそ...笑

橋:ほら、答えてあげな

○:ふぅ...行ってきます!

こうして1ヶ月の日向坂マネージャー生活がスタートした
一方で...

橋:彼が新しいマネージャーの多田稔くん

稔:多田稔です!よろしくお願いします!

パチパチ

怪しい新入りもとうとう合流していた

僕はと言うと...

○:あのぉ...離してもらえます?

金:むりぃ♡

菜:待ちに待った○○さんやもん!♡

また過ごしにくい環境に放り込まれたかもしれないです


さぁ〜て次回のはじマネは?

金村です!
日向坂の中でも話題になっている○兄との待望の同居です!
もう嬉しすぎておかしくなりそうです!
しかも!○兄が乃木坂から日向坂に来ました!
神様がいるなら多分私の事大好きですね!
天ちゃんが嫉妬してるところも可愛いです笑

次回

日向坂での初仕事!
かとしの乱
○○さん誰を推すんですか?

の3本です!

次回から私も出るので見てくださいね!

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