はじめまして。マネージャー。#3
○:ミーグリですか?
今日は週末行われるミート&グリートの打ち合わせ
橋:ミーグリはまぁ握手会みたいなものだね
○:握手会懐かしっ!
以前手伝っていた頃は握手会の剥がしや裏方などもこなしていたので懐かしく感じてしまう
橋:あの時はありがとね
○:全然、俺のせいみたいなとこあるしね
橋:それでも○○がいなかったらもっと早く辞めてたよ
奈々未と○○の間には遠い過去が絡む
この話はまたどこかで
○:はい暗い話はおしまい!ミーグリ教えて!
橋:ミーグリはね...
そこからミーグリについて1から10までを教わる
だいたい仕事内容は掴めた
○:それで俺は?
橋:ミーグリになっても言うやつは言うのよ
○:あーアンチか...
どの芸能人にも1人はいるアンチ。そのアンチは握手会など面と向かって話せる場に来ることもある
○:弾けないの?
橋:前例があればブロックできるけど...ないと無理ね
○:それをブロックするのが仕事?
橋:そんな感じね
正直僕はアンチは悪いとは思わない。人それぞれに感じ方はある。でもそれを押し付けてくるやつが嫌いなだけ。
○:おっけー
橋:質問はない?
○:あ、当日俺誰に付くの?
橋:うーん...誰がいい?笑
○:そうだねぇ...
橋:はいじゃあ今日は頑張ってね!
メンバー:はい!
賀:さく髪の毛おそろにしよ!
さ:いいねぇ!
おーおそろいいなー
与:焼き芋食べたい...
焼き芋...?
一:あぁやぁ♡スリスリ
彩:朝からすごい...くっついてくる...
一ノ瀬は通常運転だな
奈:さくたんさんしゅわしゅわしゅわ!
池:さくたんきょうたんさんしゅわしゅわしゅわ!
川:ねぇえ!真似しないで〜!
○:意外と緊張感ないな...
なんか握手会とは違う感じがする
あれはもう対面だからなぁ
橋:そう?
○:うわっ...びっくりした...
橋:握手会とは違うって顔してるね
○:エスパー?
橋:ほら!始まるから行ってあげな
○:りょーかい
○:じゃあよろしくね
山:とうとう私を嫁にする気にな
○:なってないから
山:もぅ!恥ずかしがらなくてもいいんだよ♡
こんなことなら別の人にすればよかった
○:はいはい、じゃあここにいるから好きにやって
山:はいよ!よろしくね!
そこから数時間が経ち
○:これで最後か
山:ふぅ〜...よし頑張ろ!
さすがの美月でも疲れが隠しきれない
○:終わったらご飯でも行く?
山:いいの!?
○○、また口滑らせました
○:あ、いや
山:山下全員可愛さで失神させます!
失神はさせるな。問題になる
○:させる気だけにしといてくれ笑
しかし、事件は最後の最後に起きてしまう
山:ありがと〜
○:(何にもなく終わりそうだな)
山:やっほー
オ:美月さぁ最近ドラマとかでてるけどさぁ
山:え!見てくれてるの!
オ:正直言って演技下手すぎなのさ笑
○:(こいつっ!)
明らかに美月の顔が曇る
山:...ご、ごめんね
オ:朝ドラとかさー仕事貰って調子乗ってるのか知らないけどさー
山:...
○:(もう無理) ポチットナ
次第にフェードアウトしていく
○:美月大丈夫?
山:...
○:...ちょっとまってて
美月の部屋を出てななみんを探しに走る
○:あ!いた!
橋:なに?なんかあった?
○:美月ストップできる?
橋:きたか...
○:俺がキレそうだったもん
橋:わかった、お知らせに流すようにするわ
○:お願いね
報告を終え部屋に戻る
山:うぅ...下手なんて...そんなの...
美月は顔を覆い嗚咽が混ざるほど泣き崩れていた
○:美月...
山:下手なんて自分が1番分かってるよ...自覚してるよ...
○:美月、下手なんて誰か一言でも言った?
山:そんなこと言ったって下手なの!
○:そいつと俺どっちが美月と一緒にいる?
山:それは○○だけど...
○:その俺が言ってんだ、誰も言ってない
美月の隣に座り優しく抱きしめる
その震える肩からは乗せきれなかった重圧がこぼれていた
○:美月はどんなことにも真っ直ぐ頑張るから今の美月がいるの
そんな何処の馬の骨か知らんようなやつが下手って言ったって実際美月オーディション受けて合格して朝ドラ出てるんだから自信もってよ
山:○○...
○大丈夫、たとえみんなが下手って言ったって俺がその分上手いって言えば50:50でしょ?どんな美月でも応援し続けるよ
山:...
バゴォン
?:どこのどいつじゃ!あっしの美月をいじめるやつは!
?:美月大丈夫!?
○:史緒里言葉おかしいって
ドアを蹴り開け飛び込んできたのは3期生
橋:こんな大人数で行かなくても...笑
どうやらななみんが3期に伝えたところ全員で押しかけるという判断になったらしい
山:うぅ...
梅:大丈夫大丈夫!ほっときな!ポンポン
真夏さんの次のキャプテンであろう梅からのポンポン
涙のダムを壊すには十分だった
山:うめぇぇ...!
梅:よしよし
久:○○よく止めた!ナイス!
○:ホントにキレそうだった笑
岩:○○がキレるなんて相当だね笑
○:ほんとだよ、美月の努力も知らないで好き勝手言いやがって
向:めちゃ怒ってる笑
山:みんなありがと...落ち着いたよ...
梅:大丈夫だよ。1期さんや絢音さんの卒業もそう遠くない。私達が乃木坂を引っ張っていかないといけないんだから3期生でまずは支え合わないと!
近い将来世代交代があるのは事実
梅の一言はこれからの乃木坂を表している
中:さっすが梅!
佐:タヨリニナル!
理:でんちゃんカタコト...笑
そーっと僕は部屋を出ました
この空間は入り込めません笑
橋:美月大丈夫そ?
○:うん!3期生みんなのおかげでね!
橋:あんたのおかげでもあるの
○:いいや、俺は何もしてないよ
橋:今回も守ってもらっちゃったね...
すると優しく頭を撫でられる
橋: 私の時も言葉かけてくれたよね?
○:もちろん
橋:○○の一言一言がまた頑張れるガソリンなの
○:ガソリンって笑
橋:ホントよ?ありがと○○。美月を助けてくれて
○:しんみりしないでよ笑
今にも泣きそうな顔で撫でられ絶賛もらい泣きしそうです
○:まぁそんなことで仕事終わり?
橋:そうね、振替はあとで随時連絡するね
○:うし!じゃあ帰るね
山:ちょっと待てぇぇ!
遠くの扉から一直線にイノシ...じゃなくて美月が走ってくる
山:今イノシシとか思ったでしょ!!
○:お、思ってないよ!
山:まぁそれはいいの!ご飯!
○:ん?
山:だーかーらー!ご飯!
○:忘れてた...
山:まさか○○から誘うなんてねぇ♡
○:(仕方ない...今日は元気になってもらうか笑)何食べる?笑
山:焼肉行こ焼肉!
○:じゃあ焼肉行くか!
橋:(カップルかよ...笑)
山:よし!3期生行くよ!
○:え!3期生全員!?
山:あったりまえ!
もう既に財布が薄く感じてしまうのは気のせいだろうか
与:焼肉!!!!
珠:いっくぞー!
○:ちょ、ちょっと待てぇぇ!
数時間後財布がぺったんこになったのは言うまでもない