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新しい肩書き 2
パズルでは肩書きはもちろん大切ですが、肩書きで職域を制限しないように心がけています。企画、設計、制作準備、撮影など実制作から運用まで、何をするにしても役割分担はありますが、全ての職種が何をやっても良いことにしています。
何をやっても良いことにするために、何をやるべきかを知る。それをパズルの新入社員は入社後しばらくの間、志望職種に関係なくプロダクション・アシスタント(PA)として先輩プロダクション・マネージャー(PM)の仕事を補佐することで身につけます。それにより仕事の流れを知ることができ、全ての職種と関わりを持つことができるようにしています。
その結果、自分の適性を見直して志望職種が変わっても良いし、将来の目標が変わっても良いです。むしろ僅かな情報しか知らず憧れ程度だった志望職種よりもやりがいを持てる仕事に出会えたら、社会人キャリアをスタートする時期には大きなプラスだと思います。
そんなPAからスタートして様々な種類の仕事を経験してきた一人のPMの肩書きが変わりました。(2025年1月)
プロデューサー 山下美穂
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常々、肩書きは周りが決めるもので、自分から名乗ったら”自称”でしかないと考えています。そのため、新しい肩書きを知らせると今まで違ったのか?と思われることもあります。新プロデューサー山下にもそんな面がありました。本人も肩書きは変わったけどやることは変わらないからみんな助けてね(笑)と話しています。
特にPMは人によって役割のイメージが違うことが多いと思います。さらにパズルのPMは受注窓口から見積もり、スタッフィングや予算管理、請求処理など、一般の制作会社ではプロデューサーが担う仕事までこなします。加えて何をやっても良いことにしているので企画やディレクションにも積極的なタイプが多く、役割をはみ出すことを良しとしています。経験してきた仕事の種類によってもはみ出し方は変わります。
山下はWebサイトの更新業務(メンテナンス)担当のPAからキャリアをスタートしています。サイト更新は予算とスケジュールがある程度決まっていることが多いものの、更新内容によってコストも時間も変わります。どんな仕事でも「何をやるか、いくらでやるか、いつやるか」を決めることは基本中の基本です。比較的予算とスケジュールがコンパクトな更新業務ではこれらを決めていくサイクルもコンパクトなので、基本を繰り返す訓練にもなります。
そうした経験を積みながら、徐々に大きな仕事のチームにも入っていきました。パズルには新しい技術を使った仕事の相談が多く、おかげさまで早くからVRやAR、メタバース、生成AIを使った実績も多くあります。山下も最新技術トレンドに触れて実践する機会に恵まれてきました。一方、やり方が決まっていなかったり分からなかったりするので、プロセスを作ることから始めるのが最新の難しさでもあります。どうしたら出来るか、チームのみんなで考える。これがPMにはとても貴重な経験になります。
おかげでいろんな領域でかなり多くの経験を積んだ、同世代の中ではめずらしいタイプのPMでした。役割をはみ出しながら、経験のバリエーションも豊富な、それらを良しとするパズルでもさらにユニークなPMだったと思います。そんな経験からきっとユニークな、もはや予測不可能なプロデューサーになると期待しています。
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山下が入社した2017年頃の広告やプロモーションはSNSの活用が当たり前で、スマホが手放せないライルスタイルが浸透していました。そこへ働き方改革の波がきて仕事の効率を上げる工夫を迫られました。そんな最中にコロナ禍となり、テレワークの広がりでオンラインコミュニケーションが一気に進みました。技術トレンドが目まぐるしく変わる中、仕事の仕方、コミュニケーションの仕方も猛スピードで変わっていったのが山下のキャリア初期です。社会人としての人格が形成される時にさまざまな価値観の急激な変化に直面した世代です。
AIやロボティクスによる生活の変化が予測され、これまで以上に変化の波で揉みくちゃになる時代に、社内人として中堅からベテランへ育つのが山下世代です。Z世代の次、アルファ世代も注目されるこれからの時代に、新しいトレンドを創り出す世代でもあると思います。
山下が入社した2017年と比べても広告コミュニケーションの作法はすっかり変わって、モノづくりの方法もだいぶ変わりました。領域横断して物事を考えてプロデュースしてディレクションすることが新しかった時代も変わり、それらが当たり前になった今、これからの価値観を持つ世代の先頭に立って活躍することを期待しています。
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大ベテランになっているはずの20年後、2045年に予測されるシンギュラリティ(技術的特異点:人工知能が人間の知能を上回る仮説)を現役で味わう山下たちがその頃に何者になっているか、とっても楽しみです。きっと今はまだ無い新しい肩書きも生まれているでしょう。
4年半前に肩書きの変わった二人もそれぞれに活躍中です。