チケットノルマは売上の数字ばかりを追いかけた結果、行きついた袋小路
FF14を立て直した吉P氏のソシャゲー低迷に関する見解とチケットノルマ制による舞台芸能の停滞に共通点がありましたので、拝見した際に所感ツイートをいくつか行いました。本エントリーはそのまとめです。
ツイードまとめ
>ゲームがユーザーとの信頼関係を捨て、利益のみを追求したせいだと思います
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) July 1, 2021
実際そうなんですよ。舞台芸能でも全く同じで、売上の数字ばかりを追いかけた結果、行きついた袋小路がノルマ制です。 https://t.co/LZZKmo44of
いやお前、777っていう利益追求のイベント組んでるじゃないかって思われるかもしれないんですけど、お客さんを向き合って商売しようとしか自分は言ってないんです。お客さんの信頼を取り戻すために、見せかけの数字に頼るのをやめようと、そう言ってるんです。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) July 1, 2021
むしろ主催者の利益だけは必ず担保されるノルマ制こそ、利益を追求した結果誕生した究極の袋小路です。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) July 1, 2021
777は利益の還元であって、商売としては売り上げや利益を追求するのは当然のことです。そのために中身を良くしてどうやってお客さんの信頼を得られるよう努力するか。ですよね。
所がノルマ制は、お客さんからの信頼が有ろうが無かろうが、バンド数さえそろえば売り上げは確保されるんです。設定によっては粗利も純利も確保できます。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) July 1, 2021
搾取する相手さえ見つければそれで成り立つ構造で、そこにお客さんが存在しないんです。
だからお客さんが離れても平気な内容を組みますし、それでお客さんが離れても売り上げとしては何も問題ないんですよね。結果として顧客がどんどん本来あるべき来場客、観客から出演者へとシフトして行って悪循環に陥る。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) July 1, 2021
そういうのをやめて、ちゃんとお客さんと向き合いましょう。ギャラも出しますから舞台の責任をきちんと果たしてください。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) July 1, 2021
そういう取り組みが777なんです。https://t.co/SncabeQveO
ノルマ制が舞台関係の標準になり続ける限り、舞台芸能の世界は絶対に良くならないです。演者さんにお金を出さないと演者さんは育たないですし、舞台の中身は演者さんにしか作れないので、そこを大事にしてお金を出すのは当然の事だと思います。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) July 1, 2021
一日も早く、ノルマ制への出演は恥という概念が舞台芸能の世界に定着する事を願います。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) July 1, 2021
補足
ノルマがなぜ課せられるのかというと、その出演者に演者としての信用が無いからです。実力、集客等において、私はあなたを演者として信用できません。だからノルマを課します。って言う事なんですね。
世の中のライブを見ていて不思議に思うのは「アツイバンドが揃ってます!」みたいなことを語りながら平然とノルマを課してる所なんですよ。口先ではそう言ってるけど、本音では信用してない、アツイバンドって思ってませんよねと。
今すぐそのライブイベントのノルマをゼロにして、選んだ演者さんの為に全額のリスクを背負えますか? って聞いたらほとんどのイベンターさんは断るでしょう。心の底から演者さんを信用していない証拠です。主催者がその感覚では演者さんとの信頼関係なんて作れませんし、そうなると味見もしていない料理の提供と同じなので、お客さんとの信頼関係はもっと無理です。
お客さんとの信頼構築を投げ出した状況でお店が良くなる理由はありませんし、今は界隈全体でそんな感じですからお客さんがライブという娯楽を選んでくれないのは当然の流れです。衰退を止めたい、ライブを盛り上げたいと思うのなら相応のリスクを背負う必要があります。
安易な売り上げ確保というリターンを得るために犠牲になってきたものがライブの品質であり、そのためにワリを食ったのがお客さんであるという構造は明らかですので、失った信頼を取り戻すにはその逆をやること。すなわち、チケットノルマ制から卒業するこの一手しかありません。
舞台芸能の世界を盛り上げていくためにも、チケットノルマの世界から脱却を目指しましょう。
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