見出し画像

癖毛、高いシャンプーを買う。

昔、美容師さんから聞いた話ですが、髪の毛というのは両親より祖母の形質を受け継ぐ傾向にあるようです。例外なく私も、癖毛の祖母2人の血を引く癖毛の女です。

癖毛の方にはきっと分かっていただけると思うのですが、何もしないとベートーヴェンのような頭になってしまいます。小学校2年生のとき、テレビでベートーヴェンを見て、『あっ私だ』と思ったと同時に、次の日学校で虐められないか本当に心配で心配で堪りませんでした。
初めて縮毛矯正をかけたのは小学校4年生の夏で、もう10年以上の話です。それから中学生くらいまでは年に3回くらい、高校生になってからは年2回ほどで、現在も同じくらいの頻度でかけ続けています。

先日、私の頭がいよいよ作曲を始めそうになっていたので、縮毛矯正をかけに美容室へ行きました。そこは初めて行くところでした。美容師のお兄さんが私の髪を見るなり、『髪の毛が痛みすぎていて、縮毛矯正をかけられるギリギリのところ。お顔周りとか少し茶色になるかもしれない』と口にしました。その警告でどうにかなるほど真っ直ぐな心も髪の毛も持っていないので、予定通り縮毛矯正をかけてもらいました。

私は1.5ヶ月に一度、行きつけの美容室に行っています。縮毛矯正をかける一週間前に行きつけの美容室に行きましたが、そこのお姉さんは私の髪の毛が限界だとかそういう話はしませんでした。ですから、お兄さんがオーバーに言ったのでしょう。そのことをありがたく思い、もっと髪の毛を大切にしようと決心したというのがこの話の本題です。

同じ頃、コスメを紹介するサイトをずっと見ていました。そこで、『ドラッグストアで手に入る市販のシャンプーは全部だめ!』のような過激派の記事に出会いました。私は癖毛の女であるとともに理系の女なので、『化学物質=悪!!』と決めつけるのをあまり気分よく思いませんが、シャンプーが泡立つように合成界面活性剤を入れている、その合成界面活性剤は強すぎて地肌に悪いとの説明には、そこそこ納得しました。
その後、他のサイトにあった300gで4000円のシャンプーに手を出すことにしました(初回は2000円だったのもあってハードルは低かったです)。

そして早速使って髪の毛を乾かしていると、美容室のシャンプー後のような香りが漂いました。やはり高いやつは違うと思いました。ですが、実はいちばん凄さを感じたのは次の日の16時頃でした。エレベーターの鏡に映った髪の毛は、枝毛が光を反射する(画像参照)ことがなく、むしろ光に照らされてキラキラと輝いているようでした。さらに16時になっても皮脂でべちゃっとすることもなく、健康的な髪の毛が一日中続きました。


癖毛のせいで縮毛矯正をかけなければならないのですが、縮毛矯正はブリーチ並みのダメージを髪に与えてしまいます。ですが髪の毛が傷むと縮毛矯正がかけられませんので、どうにかして傷みを改善しなければなりませんでした。今回、シャンプーで傷みが改善すると知り、これから何回でも縮毛矯正をかけられると思うと非常に嬉しいです。ダメージを与える縮毛矯正のために補修するとはなんとも皮肉ですが、それでもいいのです。癖毛をコンプレックスに思う私が生きやすくなるなら、やらない理由はもうありません。

癖毛、高いシャンプーにこれからずっとお世話になるでしょう。

頂いたサポートは、文章スキルの向上のための勉強費に当てさせていただきます!