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ヘルマンリクガメのすしたろうと暮らす「011 正常なうんちがわからない?!」

初めての健康診断で「肺炎」「腸にガスが溜まっている」とダブルで病気が見つかったすしたろう。

一見ごはんももりもり食べるし元気そうに見える裏側でそんな病気を抱えていたなんて、何も気づかなくてごめんねという気持ちでいっぱいだったけど、泣いてる場合ではない。

超初心者のうちらはうちらなりにこの病弱なコをなんとかりっぱに成長させるのだ!!

と、奮い立ったものの、何をどうすればいいのかわからない。

まず、うちらがわかっていなかったこと。

それは「正常なうんち」

リクガメを飼うのは初めて。
当然うんちを見るのも初めて。

すしたろうのうんちは通常よりだいぶ軟便だったことにうちらは気づかなかった。
お恥ずかしいことにこういうものなのかと思ってた。
なぜなら最初からすしたろうは正常なうんちをほとんどしてなかったから、正常なうんちを見たことがなかったのだ。


あらためて詳しい先生に診てもらって「だいぶうんちがゆるい、軟便ですね、おそらくガスが溜まっていることや腸の状態がよくないことからきてるのでまずは薬で腸の調子をあげましょう」と言われた。

最初に診てくれた新人の先生もいい人だったけど、これから長くお世話になることになるこの先生はほんとに博士みたいな人。
リクガメに詳しいんだろうなぁと思ってとてもありがたかった。
いっぱい教えてもらおう!(ずうずうしい?)

まずは、うんちを整えるのだ!(腸をな)


と、ここで初っ端からひっくり返りそうになった。
最初に新人の先生に出してもらった薬をうちらはすしたろうの口にダイレクトに飲ませてたけど、葉っぱやフードに染み込ませるのが正解だったらしい…
口にダイレクトは雑菌が繁殖してしまうから衛生的にあまりよくないとのこと。
なんてこったい!

気をつけなくちゃ。ごめんね、すしたろう!

さらに、薬を飲み始めるとごはんを食べなくなるコがいると聞いて不安になる。
この病気持ちのすしたろうがごはん食べなくなったら気が気じゃいられない。
今まで病気があってもごはんだけは食べてきてのだ。

でも、やるしかない。

病院から帰って、祈る気持ちで嫌がるすしたろうに薬をつけたフードを食べさせる。
気づかずに食べたすしたろうが
「あ゛ーーーーやられたーーー」という顔して口を開けて嫌がり、ふてくされてシェルターに戻ってこもる。

これでごはん食べなくなったらどうしよう…

シェルターで背中を向けてこもってる姿を見て、心配でたまらなかったけど、なんと、すしたろうは少ししたら戻ってきてまたごはん食べた!

食べた(泣)
口直しするかのようにばりばりと!

よかったーーー

こうしてなんとか薬を飲ませる日々が始まったある日、コロンとしたモノが落ちてた。

ん?これ、なに?

(左がうんち、右が床材)


そう、これがリクガメの正常なうんちだったのだ。
コロコロしてて固い。


ついに、正常なうんちが出た!

超、うれしかった。

すーちゃん、薬がんばって飲んでえらかったね。

この日から正常と軟便を繰り返しつつ、すしたろうは病気と戦い始めた。

がんばれ、すしたろう!負けるな!


「012 カルシウムをしっかりとろう!」に続く▶︎▶︎

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