ヘルマンリクガメのすしたろうを暮らす「「006 運命の出会いに踏み切れない?!」
「006 運命の出会いに踏み切れない?!」
さて、設備は整った。
再び運命の出会い探しを始めようじゃないか!
条件は
・元気に動いてること
・入店から3ヶ月以上経っていること
・お店で触らせてもらえること
+家の近くのお店にいること(詳しい内容は003を参照ください)
というわけで、前回爬虫類専門店で怖気付いた教訓を生かして、今回はペットショップへ行くことにした(予想通り)
事前にネットで調べたところ、やはり1才以上のコは中々いない。
ヘルマンリクガメは人気らしくベビーで入店してすぐお迎えが決まってしまうみたいなのだ。
毎日ネットと睨めっこするうちにベビーでもいいんじゃないか?と気持ちが揺れ始めた頃、ついにネットで発見した。
「入店日2023.9.29」
入店から3ヶ月以上経ってる!
しかもお店も家から近い!
初めて条件をクリアするコが現れたのだ。
入店日が去年の9月ということは生まれてから10ヶ月は経っているはず。
これは期待できるぞ…!
ついに運命の出会いが訪れるかもしれない。
すぐにペットショップに見に行くことにした。
6月末の蒸し暑い夕方
仕事終わりで滑り込んだペットショップの1番隅っこにそのコはいた。
ひと目見て思ったことは…
「小さい!!!!」
生まれてから10ヶ月は経ってるはずなのに、そのコはとても小さかった。
超初心者のうちらでもわかるくらい明らかに。
ホットスポットでこちらに背を向けてじっとしている。
かわいい…
でもいくらなんでも小さすぎる。
このコまだ完全にベビーじゃない…?
でも条件はクリアしてるんだよな…
勇気を出して店員さんに質問してみたところ、なんでも腸に虫がいて治療していたらしい。
そのためにしばらく店頭に出ていなくて治療が終わった先週から出てきたコらしい。
そのせいでちょっと小さいのかもしれないですね〜
とのこと。
なるほど。
完治して出てきたのなら元気ってことだよね?
条件はひとまずクリアだ。
でもずっとじっとしていて動かない。
もっと元気に動いてるところが見たいな…
再び店員さんに聞いてみると
そもそもこの時間に出てきてること自体が珍しく、いつもは寝てる時間なのにどうしたんだろうね〜と、運命の出会い感高めてくる。
ならば、最後の条件を確認しよう。
「触ってみてもいいですか?」「いいですよ〜」
これでついに全ての条件がクリアになった。
期待と不安が入り乱れる中
店員さんから手渡されたそのコは
やっぱりびっくりするくらい小さかった。
怖かったのかあーしの手のひらの上でおしっこをした。
かわいい…
このコがいいな…
でもそう思えば思うほど、そのコは小さくて弱々しかった。
即決はできない。
こんなに小さくて弱い生きものを超初心者のうちらが育てられるのか。
てか、こんなに弱々しいのにほんとに元気なのか。
蛍の光が流れ始める店内で頭を抱えていたら夫がポツリと
「次はもっと早い時間に来てみようよ」
そうだ、リクガメが元気に活動するのは昼間なのだ。
もっと早い時間に来れば元気なところが見られるかもしれない。
その時はこのコをお迎えしよう。
解放されてシェルターに帰っていく後ろ姿を見ながら
「またくるね」とつぶやく。
これがすしたろうとの初めての出会いだった。
「007 このコに決めた!決意の日」に続く▶︎▶︎