ヘルマンリクガメのすしたろうと暮らす「010 初めての健康診断で泣く?!」
すしたろうをお迎えして1ヶ月。
ごはんも食べてホットスポットでうとうとして元気に過ごしているけれど、念のため健康診断を受けることは決めていた。
ネットにもお迎えして1か月くらいで一度健康診断にいった方がいいと書いてあったし、やっぱりペットショップで一度病院入ってるし、安心のためにも診てもらった方がいいと思ったから。
初めての外出に向けて、虫かごを用意。
そこに床材を敷いてごはん皿にごはんも入れて、クーラーで寒いといけないから念のため真夏にホッカイロも探して買って。
エキゾチック動物を診てくれる病院はまだまだ少ないのだけど、ちょうどうちらは近くに診てくれる病院があったので本当にラッキーだったと、今も思う。
診てくれたのは新任の先生。
ペットショップにいた頃、虫がいて病院にかかってたことやなんかを話して、まあ今は大丈夫だろうけど念のため診ましょうね〜的な感じで、すしたろうは先生と一緒に診察室に連れて行かれた。
けっこう時間がかかった。
病院はやっぱ時間かかるね、なんて言いながら待っていた。
その後、先生だけが戻ってきて言った。
「このコ、肺が悪いかもしれないです」
「え?」
言われたことがよくわからなかった。
虫じゃなくて?
肺が悪いってどういうこと?
あんなに元気そうだったのに?
ドラマで見たことある病気の告知されたみたいな感じ。
呆然とした。
「とにかく今詳しい先生と連絡とってますのでもう少しお待ちください」
この日お休みだった専門の先生と連絡とりながら診てくれるとのことだった。
待つしかなかった。
病院でこんな気持ちで結果を待つのは初めてだった。
さっきまで元気にごはん食べて動いてたのに肺が悪かったの?苦しかったの?
超、泣きたかった。
でもまだ何もわからない状態で泣いてる場合ではない。
ものすごく時間がかかって、また先生だけが戻ってきて言った。
「このコ、ちょっと小さいと思ったけど平均よりだいぶ小さいです。呼吸もすごく早くて肺炎にかかってると思われます。腸にガスも溜まっているからそのせいで成長できなかったのかもしれません。薬を出すので飲ませて詳しい先生がいる日にもう一度きてください」
確かに小さいとは思っていた。
ヘルマンリクガメの1才の平均体重は50〜100gくらい。
この時のすしたろうは35g。
先生もびっくりする小ささだったのだ。
それから先生と温度やケージ内の環境について詳しく話をした。どこか問題はないか、病気になる要因がなかったか。
でもこれだという原因は見つけられなかった。
超初心者なりに整えた環境だったけど決定的におかしなところは見つからなかった。
おそらくペットショップにいるときからもう肺炎になっていた可能性が高いということだった。
とにかく薬を飲ませて、詳しい先生に診てもらうしかない。
診察から戻ってきたすしたろうを見てついに泣いた。
あんまり帰ってこないからもう帰って来ないんじゃないかと思った。
あーしが騒いでもすしたろうはいつもどおりじっとしてた。
このコを守らなければいけない。
でも不安でつぶれそう。
お迎えして1ヶ月。
記念日お祝いしよう、なんてさっきまで言ってたのに。
お祝いどころじゃなくなってしまった。
でも、泣いてる場合じゃない。
なんとか病気が治るようにがんばるしかない。
2人と1匹の闘病生活がこうして始まった。
「011 正常なうんちの状態がわからない?!」に続く▶︎▶︎