冥き黎明
予備試験の勉強法の方針が確定しつつあります。
前回の記事で、呉の基礎本と試験対策問題集-予備試験論文を軸にする方針を立てましたが…
…その後、伊藤塾の資料を見ると、「呉・基礎本クラス」なる表記が。これはつまり、呉・基礎本で合格できると伊藤塾が考えているということです。これでほぼ方針が確定しました。
早速直近で改訂された物権を購入。あと、実務基礎が何者なのか全く分からないので書店にあった刑事実務基礎の定石(弘文堂・アガルート資料の紹介)を購入して読み進めてみました。
すると、必要なことがいくつか見えてきました。備忘のために記します。
短答対策の方針(辰巳の肢別アプリor伊藤塾セレクション?)
思い当たったことは3点。
・伊藤塾セレクションにする。
・短答対策は論文と併行してやりたい。
・規範・趣旨ハンドブックが必要かも?
以下詳述します。
・伊藤塾セレクションにする。
辰巳の肢別は司法書士試験を志していた際に3年ほどガッツリ利用(過去問32年分を50周程度)したことがあるが、やはりあまりUIが好きになれない。ipadminiで書き込みできるか?と思って試したが全く反応しない。
また、社労士のトレ問のときにアプリやスキャンで散々後悔した…
…ので、周辺情報が同時に目に入る製本された問題集が最良と考えた。呉の基礎本と同じ知識のまとめ表が随所にちりばめられているのも非常にありがたい。こういう情報は目撃回数が多い方が良いし、教材の相互参照の記憶が強固に結びつく。教材は機能の分化も大事だが、ときに重複も重要となる。
・短答対策は論文対策と併行してやりたい。
予備試験は論文対策を先にやり、後半で短答プロパーの対策だけをやるのが定石の模様。論文で書けるならば短答でも正解できるということだろう。だが…
呉の基礎本は行政書士のテキストとは違い、やはりかなり基本書寄りの文体なので大学卒業からのブランクを埋める上で、きちんと読み下しし直さないといけないと実感(まるで18歳に戻ったような気分であるんである!)
その作業をするのであれば、読んだところの対応箇所の短答過去問を並行して解いていき、理解度の確認をしつつ、短答プロパーの肢を選別する作業を同時にやってしまった方が良いと考えた。
この作業は辰巳の肢別アプリの方が良いような気がしたが、問題数が多くなれば作業量も増え、周回が遅れる。そのような懸念を抱えながらやるよりは、思い切って精選問題集である伊藤塾セレクションにした方が良いと考えた。当職は昔からこのような決断が出来ずに失敗してきたタイプなので、多分この判断はあっているはず💦
・規範・趣旨ハンドブックが必要かも?
実は行政書士試験2年目に、辰巳の肢別アプリで予備試験の行政法の過去問は全て解いたことがある。その時の印象も含めてであるが、司法試験は細かい知識よりも制度趣旨(何を守ろうとしているか。そのときになぜそのような仕組みになるのか。ということの理解)を問う問題が多いように感じていた。その意味では、規範・趣旨ハンドブックも必要になるのではないかと思い当たったのでメモしておく。
論文対策の方針(試験対策問題集-予備試験論文の改訂予定は?)
調査中。もし改定がないのであれば、辰巳の「ぶんせき本」を買い足すかどうか。R3~R5についても普通に市場で手に入る模様。
・近刊情報
伊藤塾公式よりも弘文堂の方が正しいっぽい。
・呉基礎本シリーズ
・伊藤塾試験対策問題集-予備試験論文シリーズ
アガルート総合講義1問1答は?
試験対策問題集-予備試験論文を一通りアウトプットしてみてから考えたい。多分買うことになりそう。
六法の方針(択一六法or判例六法orプロフェッショナル?)
アガルートのサイトを見て法学六法を購入したが、呉の冒頭に判例六法が推薦されていたため再検討した。
行政書士試験のときに民法の択一六法をメインテキストとして使用して大変気に入っていたので…
…予備試験でも短答対策として購入を検討していたが、全冊買うとかなりの出費になるし、呉の基礎本を使用する以上、六法に基本書的な記述はなくても特に問題は無いと判断した。
しかし呉の基礎本は別途条文も判例も必要になる。判例集を買うかどうかも問題となる(判例百選を読んでいる時間があるとはとても思えない)。思い切って百選は読まない想定とした(一応図書館にはあるのは知っている)。
そこで六法から判例は外せないと考えた。判例六法にするか、判例六法プロフェッショナルにするか検討した。多くの記事によれば判例六法プロフェッショナルまでは不要な印象を受けたので、判例六法にしたいと考えた。しかも書店で手に取ってみたところ、思っていたより重くない!意外!(重いけど)
令和7年度版が10/18に発売されるので時期も丁度良い。この発売に合わせて短答対策もスタートしたい。
ここまでをまとめると、基本的には
・呉基礎本
・伊藤塾セレクション
・判例六法
・試験対策問題集-予備試験論文
・多分紙のノート
を毎日持ち歩くことになるのだろう。
社労士の合格テキスト10冊とiPadAirをトートで持ち歩いていたこと…
…を考えれば、まぁ何とかなるだろう。
論証集の方針(アガルート?)
呉の基礎本を、基本書から試験の論証にあたる部分を抜粋しているものだと考えれば、アガルートの合格論証集と近接することになる。また、試験対策問題集-予備試験論文の中に試験突破に最低限必要な論証は全て組み込まれていると想定される。そのようなわけでアガルートの合格論証集の購入は見送ることにした。
刑事実務基礎とは何か?
定石を読み進めても今のところ全く分からないのだが、刑法と刑事訴訟法の理解が前提となることだけは理解できた。これら2科目との学習の時期の前後はともかくとして、一体として学習する必要性がある。民事実務基礎と民法・民訴も基本的には同様であろう。しかし、民事実務の方は別の問題が…。
民事実務基礎の教材が決まらない
・要件事実入門or完全講義 民事裁判実務[基礎編]?
アガルートの資料によると「要件事実入門」と「完全講義 民事裁判実務[基礎編]」が推薦されていた。
幸い両方とも近くの書店で見つけられたので見比べることができた。しかし、何が書いてあるのかさっぱり分からない(何ということでしょう!)。
ページ数が全然違うので「要件事実入門」の方が圧倒的に記載が少ないのは言うまでもないのだが、「完全講義 民事裁判実務[基礎編]」の対応箇所を読めば分かるのだろうか…などと考えながら対照してみたところ、全然分からない(何というk以下略)。相対的な位置づけすら分からなかった(アガルートがこの2冊のうちの1冊を選べという趣旨で記載したのか、両方やれという趣旨だったのかすら分からなかった)ので、購入は保留にした。
とにかくゴールを先に見ておきたかったので、書店で手に取って比較するまでは、1冊に過去問分析まで含まれている「要件事実入門」の方を買おうと思っていた。しかし、どう考えても無理ではないか。
更に、こちらの記事を読むと…
…「完全講義 民事裁判実務[基礎編]」ではどう考えても足りなさそうなので、それより簡略化されている「要件事実入門」はいわずもがな、という印象である。
とりあえず、試験対策問題集-予備試験論文の民事実務基礎の改訂の情報を確認して購入を決め、
予備試験おける民法・民訴の全体像を見渡すまでには方針を決めないといけない。
・口述試験の答練は必須っぽい
ちなみにこちらの記事を読むと、口述試験の答練は必須のようだ。
今日はここまで。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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