社労士過去問ランド毎日1000問解いてみた(1ヶ月目)
2024/10/2追記:合格者受験番号一覧にて番号確認いたしました。
合格体験記はリンク先へ。
以下原文。
社労士過去問ランドが最高だった話。
やろうか迷っている方の後押しになれば幸いです。
【注意】著者は試験合格者でもなければ講師でもありません。受験生の感想としてお読みください。
1 結論
(1)TAC合格テキストとの相性が最高
テキスト読みが捗らなくて悩んでる人にオススメです。
過去問ランドの記載は合格テキストにほぼ同一表現で載ってます。捕捉論点の範囲は、労働はほぼ完全(体感98%くらい)、社保は労働より若干記載のない部分が増えますが特に問題は無いと思います(体感95%くらい)。なお、過去問ランド:合格テキストだと、合格テキストの方が2割くらい記載が充実していると思います。
ちなみに、社一・労一・統計は編集方針の関係で少しやりづらいです。しかし、一度やってしまえば2周目以降は小慣れると思うので、早めの着手がオススメです。
※統計対策についてはこちらを参考にさせていただきました。
(2)社労士24は解法ベース・合格テキストは条文ベース
合格テキストは条文ベースなので要件に寄せて考える力が付きます。
過去問ランドは条文ベースの解説の中の「見極め言葉」にマークアップがされているので、条文上の「要件」と「見極め言葉」を一瞬で対照し、条文の意味するところを一瞬で理解できます。
解説を読みテキストの対応箇所を探してマークアップする⇔テキストのマークアップ部分を問題に当てはめて解く、の往復を繰り返すことで徐々に「見極め言葉」を自然と目が追うようになり、解法も身についていきます。
ここに解法ベースで「見極め言葉」の整理・暗記方法を最適化してくれている社労士24を併用すると、線的であった「見極め言葉」や自分の中に確立しつつある「解法」が面的に整理されます。
ここに過去問ランドの繰り返しが奥行となって、立体的に知識が交差していきます。
また、社労士24は過去問ランドの休憩がてらでできるのでほぼ干渉しません(過去問ランドと社労士24の機能の分化が自分の中でうまく出来ている感覚があります)。
現在過去問ランドに追われているので社労士24とセットのトレ問は放置気味(一応届いた日に1周はしている)ですが、今後は1000問の密度とスピードを上げてトレ問で要件の暗記の時間を増やしたいと考えています(理想は後述①と②の比重を逆転させたい!)。
2 なぜ過去問ランドをやろうと思ったか
去年「正解決定肢」だけ触れて挫折しました。しかし過去問ランドが非常に優れていることは去年から知っていました。
前回課題意識でも触れましたが、合格テキストを単体で読むことが出来ませんでした。去年トレ問と合格テキストを往復していたときに、問題を介してだったら読めるという感覚はありました。であれば、やはり問題数が多い方が良いということで過去問ランドをやることにしました。
(先の前提を信じて計算すると、
・労働科目は98/120≒82%
・社保科目は95/120≒79%くらい読み下したことになりましょうか。)
問題を解くための「見極め言葉」は意外とテキストの赤字や太字部分と少しズレたところにあることも多く、過去問ランドはそこを的確にマークアップしてくれています(推しポイント詳細は前回記事参照)。
よく読めば「黒細字の見極め言葉」にたどり着くこともできますが、このよく読む作業には、脳のリソース消費が尋常ではありません。その手間を全てカットできる点においてトレ問や過去10より優れています。
3 やったこと
(1)基本的なセットアップ
①一問一答モードで合格テキスト逐一参照(1日あたり50~200回程度)
過去問ランドの解説の「すり替えられた語句」=「見極め言葉」と、「マークアップ部分」を合格テキストに書き込みます。
このように取り決めをすると、作業ゲー化できるので、仕事終わりの疲れた頭でも進められます。
同じことを問う問題が続くと、2問目以降無双できるのでモチベになります。
この作業を全科目やりました。1周にかかった時間は100時間くらいでした。1日4~6hとして、労働は概ね1科目あたり3日、社保は4日、厚生年金が6日くらいでした。
思いつく限りの工夫をして楽しく続けられるように努力しましたが、社保の後半は正直死ぬほどしんどかったです(3日以上になると精神的に病んでくる)。
逐一参照の2周目に入る頃に全体を約4周(後述②、③による)解き終わっていたため、「付箋問題」(後述ブレる肢・全体の約6割)で逐一参照に方向修正中です。
②検索出題モードで過去問2年分(700程度)
最初は誤答率の管理もしていましたが、かける労力ほどの意味がないと思って辞めました(過去問ランドは直近で間違えた問題をソートする機能がありませんので、その点は工夫が必要です)。
毎日全範囲を見直すため、どれだけ根拠を持って回答で来ているかに意識を向ける練習のためにやる。その日のテキスト読みの成果を発見できれば、尚良しとして取り組みました。
③マイページ>成績表>分析モードで正答率低い順にソートしてポモドーロで科目回転(250~100程度)
科目にもよりますが、①②だけだと1000に凡そ達しないので、22:30~23:00にかけて一問一答を切り上げて、残枠を適当に埋めて23:59に1000問に到達するように調整します(できるだけ①の回数が増えるようにします)。統計に置き換える日もあります。
④通勤時は秒トレの音読をしています。その日一問一答モードでやった科目と併行して回します。過去問ランド×合格テキストをやってからだと、秒トレの問題の見え方が劇的に変化するので、過去問ランドと相互にモチベアップになっています。
(2)考えなしに解いている肢が思っている以上に多い
現段階で過去問ランドを5周程度やりました。結構な量ですが、量自体にはあまり意味がないと思っています。また、誤答を丁寧に拾い上げられてるわけでもありません。曖昧な肢はやはり曖昧なままです。
ただ、いずれにせよ逐一合格テキストを参照しながら解ける回数は1日あたり多くてせいぜい200問程度(これ以上やるとオーバーヒートする)なので、残り800枠がどんなに雑でも、何もしないよりは大分マシだと思います。
また、出題順で解いているとはいえ、1肢ごとに解説が読めてしまうので、五肢択一形式で解くのとはやはり頭の使い方が全然違います(そこで、12/25日以降(2周目)はトレ問の五肢択一(とても嫌らしいところを突いてくる!(誉め言葉))を毎日解くことを加えました。)。
誤答率度外視で進めて非常に有益だったのは、毎回正解できる問題とブレブレな問題がクッキリと分かれたということです。これは、パフォーマンスが最低の状態でも解ける問題があるという意味と、普段は解けるけどパフォーマンスが下がった時に解けなくなる問題があるという意味を含みます。
ブレる肢は約4000!。苦手と自覚している肢は250くらいでした(いずれも回答のたびに付箋をつけています(前者は赤、後者は桃))。
また、思ったより新作問題への対応力はついていない(社労士24の到達度テストが結構ヤバイ)ので、この点をよく考慮して学習の方針を修正する必要を感じています。
忘却との戦いも考慮すると、危機感はあるのですが、冷静に考えると、要件に引き寄せて考えられない問題は雇用保険と厚生年金に集中しているので、ここに力を入れればあとは何とかなりそうという気持ちでいられています。
ちなみに、12月の学習時間は大体平均10時間くらいでした。このままの生活を続けていたら死ぬ自信があります!
(3)変化したこと
①全範囲復習が出来ないことが怖くなくなりました。去年はこの不安に押しつぶされて、苦しみの中何もできない日がたくさんありました。
でも、どうやったって全問を1日で復習するのは無理なわけです。でも毎日全科目、毎日年金、毎日統計、毎日テキストを実践していくことで、確実に力はついて来ている実感が得られました。
「忘却する量」を「更新する量」が上回っていれば良くて、それが試験当日に合格点の水準を超えていればよいわけです。今回、量をこなしてみて、自分がどれだけ忘れるのかという現実を目の当たりにしたのも大きかったと思います。
②嫌な単元は10肢程度、嫌な科目もせいぜい100肢で通り過ぎます。これを繰り返すことで、毎日全科目に触れることに抵抗がなくなり、特定の科目(厚年とか厚年とか厚年とか)で学習が何日も停滞するということが無くなりました。
③誤答率は問題ではありません。問題は正解の根拠を引き出せているかどうか、これに尽きると思います。
(4)テザリングで問題なし
過去問ランドを解く際、家ではPC、出先ではiPadを使用しています。出先ではほぼ全てiPhoneのテザリングを使用していますが、1ヵ月1000問解いても通信料には全く影響はありませんでした。
※ちなみに過去問ランドを単体でやるときはモニターアームとMagicMouseを使って寝ながらやっています。MagicMouseは無線で表面がタッチパッドになっているので布団に腕を入れたままでも操作できます(超オススメ)。
4 課題意識はどうなったか
前回、
①単なる回数稼ぎを辞め、自分なりの理由を持って解く、
②分からない時、基本×にする癖、
③苦手な語句があると問題を読むのを辞める癖、
④テキストをいかに読むか、
⑤無暗に似た語句を「比較」しない、
という課題意識を提示しました。
①②自分なりの理由を持って解く
マークアップ作業を繰り返すことで、自分なりの考えをもって解けるようになりつつあります。ほとんどが要件問題だと気づいてからは、この意識がますます高まっています。
③苦手な語句があると問題を読むのを辞める癖
かなり改善してきたように思います。テキストのマークアップ作業と秒トレの音読がかなり効いていると感じます。
※「秒トレの音読」と「毎日全科目に触れる」については、こちらの合格体験記を参考にさせていただいております。
④テキストの素読
テキストを単体で読めるようになったわけではありませんが、ほとんど全ての問題は「要件へのあてはめ」であって、要件の正確な記憶とアクセスの練習が重要だという意識は高まりました。やってることは当たってると思うので、あとは挫けずにやり続けるだけ!というように、余計なことはあまり考えなくなり、必要なことに集中できるようになってきた感覚が出てきています。
⑤似た語句を比較「しない」
整理したほうが良いような気がしても、出題ベースでふるいにかけていくと、あまり意味のないものも多いということは経験的にも知っていました。そこで、自分の記憶ベースのノートまとめではなく、出題ベースで混同しがちな肢を丸ごとスプレッドシートにコピペして溜めておき、秒トレ作問リクエストも兼ねて丁寧に整理してみたところ、随分と視界がクリアになりました。
※詳細はコチラ↓
⑥秒トレと合格テキストの対照が爆速復習になる
これは課題ではないですが、秒トレの対応部分を探しながら過去問ランドによってマークアップされた合格テキストを読むと、爆速復習になるということに気づきました。今後効いてきそうな予感がします。
以上です。もし過去問ランドをやろうか迷ってる方がいらしたら是非後押しになれば、嬉しく思います。
さて、以下はおまけです。
5 過去10でもいい気がする
TACの過去10は10年分、過去問ランドは20年分ですが、単純に2倍ではありません。体感ですが、過去10で過去問ランドの90%以上は捕捉していると思われます。つまり、過去問ランドで読み下せる合格テキストの量を100%とするならば、過去10でも90%くらいは読み下せるということです。
ですので、過去10と過去問ランドで迷っている方は、単純に時間とのトレードオフで置き換えて良いと思われます。過去10は書き込みができるので、合格テキストのクロスレファレンスを書込んでおけばスピードも出ます。
(なお、過去問ランドが過去10の2倍時間がかかるわけでもありません。一度マークアップした問題の後、同じ論点の問題が2問続くのと、5問続くのとではさほど時間は変わらないからです。)
過去10と比較したときの過去問ランドの利点は、捕捉論点の差の10%にあるのではなく、同じ論点をよりしつこく(違う言い回しなどで)要件に寄せて考える機会が増えるという点にあると思います(あとマークアップが的確なところ!)。
6 直接関係ないけど重要だと思うこと
見える化・言語化する作業を繰り返し、現実と向き合ったり、必要なことに集中できるようになりつつあるのですが、勉強外でもう1つ重要と思われる作業を記しておきます。
(1)課題の分離
他人に対して嫌だなと思ったこと、干渉したくなったこと。そんな他人に引っ張られる注意力をそのままGoodnotesに書きなぐり、なぜそう思うのか言語化するようにしています。自分の中の問題にフォーカスし、それを自分から取り除くための具体的行動を出来るだけ明確に描く、あるいは少なくとも自分の中に嫌なものが存在しているということを認める作業をすること。
このようにして自分の課題を認め、それ以外(他人の課題)は自分から切り離すことで、自分のCPUやメモリを自分の勉強に全投入できるようになっていると感じます。
(2)やりたいことはやる
課題の分離と重なるところもありますが、自分が本当にやりたいことは何かということは蔑ろにしないようにしています。試験勉強をしていると欲望を排斥しがちですが、これでは長続きはしないと考えています。
他方で、息抜きは必要!と称して本当は望んでもいないことにお金や体力を浪費して、結局自分の機嫌を取れておらず、勉強がますます捗らないことも多いと思います。
自分のストレス状況には敏感になり、何をすれば最も効率的に自分の機嫌が取れるのかを考えます。この点でもGoodnotesに書き込むのは有効です。
(結局、基本的なニーズは満たされているので勉強だけしていればいいや、となることも多いです。)
というわけで、引き続き頑張りたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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