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邱永漢氏の『株の利益は辛抱料というか我慢料』

こんにちは。
逆張りファンダ投資家です。

タイトルの『株の利益は辛抱料というか我慢料』という言葉は、邱永漢氏の著書『株の原則』に書かれているもので、私がとても気に入っているものです。

株というのは、自分の性格に挑戦するみたいな意味が強いんです。だれでも、株が下がると、もっと下までいくんじゃないかと心配になって、どうしても売りたくなる。逆に、上がると、こんどはもっと上がると思って、がんばってしまう。だから、私は、株は辛抱料というか、我慢料だなあ、といつも思います。

邱永漢「株の原則」

私自身を振り返ってみても、辛抱や我慢が足りなかったばっかりに、利益を取り逃がしたり、大きく損を確定させてしまったり、高値掴みをしてつかまってしまったりと、悪い結果を招いてしまったと思います。

邱永漢氏はそのほかにもせっかちな私にはとても耳が痛い貴重な言葉を著書の中で書いてくれています。

毎日、上がり下がりを気にしているようでは、株は儲からない。毎日の波の高低よりも、潮の流れがどうなっているかを見るほうが正しいんです。ある一定の期間は、むしろ、上がり下がりなんか忘れるぐらいでいいんじゃないですか。

邱永漢「株の原則」

これ、私にはめちゃくちゃ耳に痛いですw
まさにせっかちで辛抱できずに儲からないことをすすんでやっている自分自身に喝を入れたいです。

心の師のハワード・マークス氏も『降伏』という表現を用いて忍耐の難しさを述べていました。

それでも大半の投資家は最終的に降伏してしまう。ただ単に、抵抗しつづけるのに必要な強い意志が保てなくなるからだ。

ハワード・マークス「市場サイクルを極める」

株価が勢いよく上がっていったのでもう買うのはやめようと我慢していたのに、自分の想定以上に株価が上がっていくと、ギリギリまで買うのを我慢していたのに、まだ上がるのではと最終的に買わないという考えを改めてしまい、最後の買主になってしまう。

最後まで抵抗していた一人が買った瞬間に買い手はいなくなり、その後株価は反転下落するとハワード・マークス氏は述べています。

その逆で、株価が勢いよく下落していても売らずに我慢していたのに、その後も株価が下がりつづけるとこのまま下がりつづけるのではないかという恐怖から最後の最後に売らないという考えを改めてしまい、売って損失を確定させて楽になろうとしてしまいます。

そして、最後まで抵抗していた一人が我慢しきれずに売ったあとは売り手はいなくなり株価は反転上昇するとも述べています。

おわりに:邱永漢氏もハワード・マークス氏も同じことを言っている

邱永漢氏もハワード・マークス氏もまったく同じことを表現を変えて述べていますよね。

表現の方法はまったく違うし文面もまったく違うのですが根っこの部分では同じことを言っていることに読んでいてびっくりしました。

それだけ辛抱、我慢、そして忍耐というものが相場では試されるということなのだとあらためて思いました。

ピーター・リンチ氏もまた表現が違いますが『胆力』という言葉を使って調整という名の暴落wのときの売ってしまいたくなる衝動に対しての心の持ち方を説いていました。

そしてウォーレン・バフェット氏も下記のように忍耐力の大切さを表現しています。

The stock market is a device for transferring money from the impatient to the patient.
せっかちな人から忍耐強い人へとカネを移す。株式市場とはそんな装置だ。

ウォーレン・バフェット

いや~、せっかちで辛抱も我慢もできず、忍耐力の無い私は、カネを移される側になる確率が高そうですねw
しっかり忍耐できるようにこれからも自己鍛錬に精進していきたいと思います。


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逆張りファンダ投資家
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