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投資は他人の予測に縛られないほうがうまくいくことが多い
こんにちは。
逆張りファンダ投資家です。
新聞やTVの経済番組での識者の話や、ネット上のインフルエンサーなどの話を聞いてなるほどと思ってその通りにやってみたものの、ぜんぜんうまくいかないという経験をしたことはないでしょうか?
また、自分の考えをその他人の予測を聞いたことで曲げてしまい、結果的に悪い結果になったということはないでしょうか?
一般ピープルの私はたぶんにもれず、そんなことは日常茶飯事でめちゃくちゃ多々ありますw
証券会社やシンクタンクのストラジテストが図やグラフで説明するといかにもという感じで信じてしまいやすいのですが、肌感覚ではほとんど外しているのではないかという感じです。
他人の意見に対しては、マックス・ギュンターの著書「マネーの公理」の中でもデカルトの言葉を引用して以下のような記述があります。
さまざまな状況のなかでデカルトが繰り返し言ったのは、ギャンブルに勝つ秘訣は自分自身で納得するまで他人の意見を無視する、ということだ。
自称専門家が主張する真実を疑い、大多数の意見を退けること。
今回は、他人の予測にあまり縛られないほうがよいと私は思っているというお話しです。
相場の予測はプロ中のプロでも難しい
当然なかには的中している予測もあると思うのですが、誰かは当たるわけで、証券会社やシンクタンクといったプロ中のプロが出す予測としては、確率的にどうなんだという感じを私は持っています。
年末年始には来年や今年の見通しなどを出していますが、去年出した今年の予測はどうだったのかの答え合わせはどこもしていないと思います。
録画して自分で答え合わせしてやろうと思ったこともありましたが、それで間違いだとわかったところで自分には何もメリットがないためやめました。
あとは予測のレンジが広すぎないでしょうかw
日経平均3万5000円~4万5000円とか、ドル円の為替相場135円~155円とか・・・。
方向感が言いたいのはめちゃくちゃわかるのですが、そりゃどこかに収まるでしょうよという感じの予測範囲を出す人が多いのが現実だと思います。
逆にドンピシャで日経平均4万5000円と言われてもそれはそれで当たるも八卦当たらぬも八卦と思ってしまいます。
おそらくですが、シーズン前のプロ野球の順位予想並みに外していると思います。
プロ野球の順位予想もシーズン終了後にほとんど答え合わせしていませんしねw
結局、証券会社やシンクタンクといった普段から相場に張り付いているプロ中のプロをもってしても、相場の予測は困難だということと私は思っています。
他人の予測を聞いてしまうと先入観を持ってしまう
あともうひとつ私が普段の相場で感じていることは、他人の予測を一度見聞きしてしまうと、先入観を自然に持ってしまうということです。
そして自分が考えたことと他人の予測が食い違ったときに、なぜか他人の予測に引っ張られて自分の考えがぶれてしまうのです。
あくまで結果論になるのですが、そういった予測を何も見聞きせずに自分の考えた通りにやっていたら儲かっていたという取引は多数ありましたw
買おうと思っていた銘柄を見送ったらどんどん値上がりしていったり、売ろうと考えていたのに売らずに握っていたら、確定利益が目減りしたり。
自分の考えを曲げた場合に悪い結果になることが多いです。
でもそこは自分自身に対する『自信』がまだ足りていないんだと思うようにしています。
『自信』がないから他人の意見に左右されてしまったり、見聞きしたことで縛られてしまって先入観から抜け出せなくなってしまう。
そこは悔しい経験をしながら『自信』を深めていくしかないですね。
ウォーレン・バフェットの相棒のチャーリー・マンガーのことを書いた本でも下記のようにロバート・チャルディーニの言葉を引用しています。
人は確信がないとき、自分の中に答えを探そうとはしない。あいまいさと自信のなさしかないからだ。その代わりに、彼らは自分の外に確信のなさを補うための情報源を探す。このとき、最初に目を向けるのが、権威なのである。(ロバート・チャルディーニ)
たしかに権威には不思議な力があるなとあらためて思いました。
おわりに:自信をもって自分の考えで間違いたい
他人の予測が当たるのもたまたまなら、私の考えが当たるのもたまたまなのでしょうから、どっちもどっちかとは思うのですが、どうせ間違うのなら100パーセント自分の考えで間違いたいと私は思うのです。
そのほうが投資判断を誤ったのは自分自身が100パーセント悪いということになるので逃げ道がないからです。
他人の意見を聞いて自分の考えを曲げて間違った場合は、自分自身が悪いのにもかかわらず、私の心の中にはどこか『逃げ』がありました。
私は間違っていなかったと。
でもそう思うこと自体が『間違い』なんですよね。
投資の世界は奥が深いです。
ただ、今の自分自身を顧みても、自信を持って自分の考えを通しきるには、まだまだ遠いです。
経験を積み上げ続けて自分自身の判断能力を磨いて自信を持てるようにしていきたいです。
最後に、わが心の師匠のハワード・マークス氏も下記のように予測について戒めています。
投資を成功させるために必要不可欠な条件の一つで、すぐれた投資家のほとんどが備えている心理的な資質がある。それは、マクロ情勢の先行きはわからないと認識することだ。したがって、投資家は、個別の業界や企業、証券などの「知りうること」について知識を深め、強みとするために時間を費やしたほうがよい。
不正確な予測に固執し、それに基づいて投資をすれば、巨額の損失を出す可能性が生じる。
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