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投資界の大御所はタイミングをはかる短期投資をどう考えているのか

こんにちは。
逆張りファンダ投資家です。

テクニカル分析でデイトレードやスイングトレードなどのタイミングをはかる短期取引のトレード手法では自分はうまくいかなかったのは今までお話しした通りです。

毎日、毎週のように短期取引のトレードで利益を積み上げる、証券会社や投資銀行などのディーラーのような姿が私の株式投資に対する当初のイメージだったので、短期取引で利益を出している人はとてもうらやましかった。というか、正直今でもうらやましいですw

今回はその腹いせwではないのですが、投資の世界で大御所と言われている大先生の短期投資、短期取引に対する見解のお話です。


ベンジャミン・グレアム氏も短期投資への見解は否定的

短期投資に対する投資の世界の大御所の大先生の見解は総じて否定的です。
大成功した投資家であるウォーレン・バフェット氏が師匠と呼ぶベンジャミン・グレアム氏も著書の中でタイミング手法とプライシング手法を明確に区別しています。

タイミング手法とは、市場の動きを予想して、今後株価が上向きそうなときには買い付け(保有を続け)て、下げる見通しのときは売る(買い控える)ことである。プライシング手法とは、本来の価値以下の値が付いているときに買い、実質価値以上に値が上がったら売ることである。

ベンジャミン・グレアム「賢明なる投資家」

そして、もしも株価予想に重点を置くタイミング手法をとれば、その人は投機家に成り下がり、投資結果も投機家のそれと同様に終わるであろうと警告しています。
そして、一般の投資家が株価動向を予測して儲けることは不可能であると信じていると述べています。

投資家が利益を追求するのは必然的で理にかなったことだとしながらも、その思考こそが真の意味で危険を伴うものであり、投資家を投機に駆り立てるものだとしています。

投機行為をするなと口で言うのは容易であるが、困難なのは読者がその忠告を守ることだ。
投機をしたければ、最終的にはおそらくカネを失うであろうことを覚悟し、すべてを承知の上でやりなさい。そして必ずリスクにさらす金額の上限を定め、投資プランとは全く別個のものとして取り組むのである。

ベンジャミン・グレアム「賢明なる投資家」

ベンジャミン・グレアムは上記のように100%の資金を投機に振り分けてはいけないと言っています。

デイビッド・スウェンセン氏も短期投資への見解は否定的

アメリカのイェール大学基金の最高運用責任者であったデイビッド・スウェンセン氏も短期投資へは否定的な見解を著書の中で述べています。

マーケットタイミングは敗者の戦略であると述べ、市場動向の予測に従って資産を動かす行動は、成功よりも失敗に終わった例のほうがはるかに多いとしています。

マーケットタイマーが勝利するためには、50%を大きく超える確率で、正解を出さなければならない。投機的行動を取るものは、確率的に不利な戦いを強いられるのだ。

デイビッド・スウェンセン「イェール大学流投資戦略」

大学の寄贈基金の資産を在職中に200億ドルも増やした最高責任者がこのように言っているのだから、私が短期投資でマーケットタイミングをはかってひと儲けしようと考えていたことがいかに愚かなことだったのかがわかります。

ひとつ言えることは、マーケットタイミング、株価が上に行くか下に行くかはこんなにすごい人でも分からないと言っていることです。

マーケットタイミングを狙う者には、19世紀の綿花トレーダーによる、非常にシンプルなアドバイスがある。いわく、「市場が上がると思う者もいれば、下がると思う者もいる。私もそう思う。結局は何をしても間違うのだから、とりあえず行動あるのみだ。」

デイビッド・スウェンセン「イェール大学流投資戦略」

おわりに:短期投資で勝ち続けることは考えている以上に困難なことだった

ベンジャミン・グレアム氏やデイビッド・スウェンセン氏が著書の中でタイミングをはかる短期的で投機的な取引を否定しているのに、いや私にはできる、この人たちとは違う、とは言えないです。

ここはひとつ素直に忠告を受け入れて、タイミングをはかる短期投資とは決別してきちんとした投資手法を勉強していこうと思いました。




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逆張りファンダ投資家
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