〈自分へのご褒美〉は、いま目の前にある幸せを意識する
キミは〈自分へのご褒美〉といって、ふだんは買わない高価なお菓子を食べたり、旅行に行って高めのホテルに泊まったりしたことはあるかい? 少し冷静になって考えてほしい。それらはモノやサービスを提供する側の“策略”だと思わないか? ……というのは冗談だ。「商業主義に毒されるな!」「資本主義の犬め!」などと非難したいわけじゃない。ただ、次のように考えてみることも大切ではないかと思っている。
「自分へご褒美をあげたい」という気持ちはどこからくるのか? それまでココロやカラダに負担をかけていたからではないか。つまり、マイナスの状況を「ご褒美」でプラスの方向へもっていく、というわけだ。この発想にボクはちょっと疑問を抱くようになった。そもそも「マイナスの状況」にすることがまちがいなのではないか? 〈がんばる〉の項でも述べたとおり、マイナスの状況に耐えているうちに自分を壊してしまう恐れもある。ボクはそうなるのはご免だ。だから、未来への「ご褒美」ではなく、〈いま目の前にある幸せ〉を意識し、それが実現するようにしている。そのほうがよっぽど大きな〈自分へのご褒美〉になるはずだ。