【MTG】Bazaagaについて~其の参~
この記事はMagic : the Gathering(以下マジック)に関するものです。
今回も使用者本人が「何が正しいのかわからん(・ω´・;)」状態の『Bazaaga』デッキで大会に参加したレポートと調整録です。
デッキリストや試したカードは末尾にあるので、適宜目次リンクを活用してください。
■大会(ジラフル月末ヴィンテージ)
参加者10人、スイスドロー5回戦
R1 vs ジュエルキャット(○○―)
G1:先手1マリ
1t目《Bazaar》から《虚ろな者》。相手《Workshop》から《ファイレクシアの変形者》を《虚ろな者》としてキャスト。
2t目、《虚ろな者》の相打ち後《有毒の蘇生》で《虚ろな者》をトップに置いて《Bazaar》で引いて《虚ろな者》を2体キャスト。
4t目《一つの指輪》。その後の《パラドックスエンジン》は消せて勝ち。
G2:後手1マリ
相手1t目の《BL》に《FoW》。《Bazaar》から《猛火のルートワラ》、《虚ろな者》。相手2t目《神秘の炉》は通る。《一つの指輪》が出たあと、《Bazaar》のディスカードでクロックを優先して《山》を残す。《HO》と《赤ワラ》で7点クロック。ラストターン、《死の達人》《FoN》《精神壊しの罠》のハンドから《FoN》でなんか(忘れた)を消して、《ファイレクシアへの門》を《罠》して勝ち。
・所感
カウンターとクロックがいい感じに揃ったゲームだった。
G1の《有毒の蘇生》で《HO》を使い回したのは普段はあまりしないプレイだったが、2t目の通常ドローで2枚目の《HO》が来ていたので攻勢を続けるためにやってみた。
R2 vs Doomsday(✕○✕)
G1:後手1マリ
相手1t目《ギタクシア派の調査》。2t目の《暗黒の儀式》から《最後の審判》にとりあえず《否定の力》をしてみるも案の定《意志の力》。そのまま負け。
G2:先手、相手1マリ
《Bazaar》《Mox Ruby》《罠》《罠》《FoW》《FoN》《サーガ》でキープ。いろいろ打ち消しあってる間に《サーガ》で作った6/6構築物で攻撃して相手ライフ残り10。フェッチでライフ9、《Timewalk》に《Ruby》から《紅蓮破》を当てて勝ち。
G3:後手
《FoW》《FoN》《FoN》《罠》《虚ろな者》《スクイー》《太陽の指輪》のノーランドキープ。「《土地》か《Mox》のどっちかを引けば…!」というキープだったが4ターン引けない間に《無のロッド》が着地してしまい、《DR》《DD》とされて負け。
・所感
G3はマリガンすべきだったかも知れない(´・ω・`) 1t目のブッパに耐えれるハンドかつトップで受けれるカードがデッキに20枚あったのでキープしたが、結果的に引けず、《Ruby》を引いたときには《無のロッド》が出ていた…。
「打倒帝王!」と思っていたが失敗した(ヽ´ω`)
R3 vs エスパールールス(○✕✕)
G1:先手1マリ
《Ruby》に《FoN》→《FoW》→《FoW》されるスタート。《両替機》には《冥途灯りの行進》をされ、《Bazaar》には《不毛》、相手の《サーガ》にはこちらも《不毛》、《Bazaar》の2枚目が出てお互いすでに消耗戦の様相。
《Bazaar》を回して《スクイー》と《死の達人》が落ちたところから手札が回復。相手も《知りたがりの学徒、タミヨウ》で手札回復を図るも、こちらが《壌土からの生命》で土地も回しだしたところで相手投了。
G2:後手2マリ
《超能力蛙》2体。《ローム》を発掘したところ、そのとき求めてた《紅蓮破》が墓地に行ってしまい、そのまま《蛙》を止められなくなり投了。
G3:先手
1t目《虚ろな者》スタートするも、《超能力蛙》とすれ違いのダメージレースになりアドバンテージをとられる。そのまま相手が先に《サーガ》トークンを作り始めて負け。
・所感
《蛙》がキツい。
《蛙》のためにメインに《赤霊破》を取ってるレベル。それはそれとして、メイン戦とは言え対ルールスで消耗戦を制せるポテンシャルはかなりデッキの精度が上がってきた実感がある。
R4 vs エスパールールス(○○―)
G1:後手
相手こちらの1t目アップキープに《Ancestral Recall》には《精神的つまづき》。《サーガ》置いてエンド。こちら2t目《古えの墳墓》で構築物生成開始。ライフ19→13→1と、6/6構築物2体でクロック。相手メインで《激しい叱責》に《Bazaar》起動で《猛火のルートワラ》出て、構築物は消滅するもブロッカーなしで勝ち。
G2:後手、相手2マリ
相手フェッチ置いてエンド。こちら1t目《サーガ》。相手《不毛》。こちら2t目《サーガ》3t目《古えの墳墓》で構築物生産体制。相手2枚目の土地が置けず。
1枚目の《サーガ》から《Mox Emerald》を持ってきて《Bazaar》起動して上振れを狙って《サーガ》《不毛》《不毛》ディスカード後に《壌土からの生命》には《FoN》されてしまう。しかしそのまま殴り勝ち。
・所感
《超能力蛙》と多少すれ違ったが、それ以上のクロックで叩けばあまり関係なかった。そしてスペルを構える相手に対して《サーガ》が強すぎる(・ω´・;)
《壌土からの生命》が消されたところはさすがに迂闊なプレイだった。有利な状況からオーバーキルを狙ったプレイになってしまっていたうえに、《不毛》を2枚捨てた結果、相手の《サーガ》を止められなくなる恐れがあった。とは言え、この捨てた後の手札は《FoN》《FoN》《死の達人》《死の達人》《ローム》だったので、相手ターン中のスペルに対しては強かったので判断が難しいところ。
R5 vs エスパールールス(○✕○)
G1:後手
相手土地置いてエンド。こちら《Ruby》、《サーガ》に相手《露天鉱床》。こちら再度《サーガ》。3t目《森》で構築物トークン生成、相手4t目のエンドに《有毒の蘇生》で《サーガ》をトップに積む。構築物を追加して《太陽の指輪》サーチして都合3枚目の《サーガ》。《Bazaar》を引いて《両替機》も設置。こちらの5/5構築物2体のアタックに相手4/4構築物2体で1体をブロックしたころに《古えの遺恨》で一方討ち。相手ターン《魂標ランタン》で《古えの遺恨》抜かれる。相手《Timewalk》《ロリアンの発見》とつないで粘るもこちらの頭数で突破。
G2:後手1マリ
こちらの《古えの墳墓》が《不毛》されて《虚ろな者》をサイクリング。《Ruby》を置くも土地を引かないまま《苛立たしいガラクタ》《オークの弓使い》《ルールス》と固められてしまい投了。
G3:先手1マリ
《不毛》《探検の地図》《Ruby》スタート。相手《不毛》《Mox》でエンド。こちら2t目《不毛》で《不毛》を割って相手《ロリアンの発見》サイクリング、その後《露天鉱床》《両替機》。相手2枚目の《Mox》から《神髄の針》で《両替機》指定して、サーチした《Underground Sea》置かず。ここで相手に土地がないことが判明。
こちら3t目《Bazaar》置いてエンド。土地がないことがわかったので相手エンドに《地図》から《不毛》をサーチ。相手黒マナが無いうちに《Bazaar》起動して手札を回す。《墓掘りの檻》には《精神的つまづき》される。
《サーガ》から構築物を作りつつ手札は打ち消しが溜まりまくって《壌土からの生命》で《不毛》《不毛》《サーガ》を対象したところ相手《時を超えた探索》で解決策が見つからずに投了。
・所感
相手の土地詰まりに《探検の地図》で《不毛》を探せたのはよかったが、後ろで見てた人から「2t目は《両替機》を置かずに《地図》を構えるべきだったのではないか」と色々議論になった。確かにそうだった気もするが、《サーガ》を置かれた場合に1マナ余ることを避けたかったり、この時点では相手が土地詰まってることが判明してなかったので、《両替機》がなければ《針》で《不毛》を指定されてたかも知れない。正直、選択肢がお互いにありすぎてよくわからない(´・ω・`)
というわけで3-2。勝ち越せてよかった٩( 'ω' )و
■大会(晴れる屋)
こちらは少し前に参加した分なので簡潔に。
6人スイスドロー4回戦(2-2)
R1 vs ラクドス吸血鬼〇〇
R2 vs Doomsday××
R3 vs RGエルドラージ○○
R4 vs UBルールス××
6人スイスドロー2回戦(0-2)
R1 vs ゴロスショップ○××
R2 vs Doomsday×○×
R1のG2にて、負け確ではない盤面なのに勘違いしてたたんでしまったのは反省。相手のテキトーな勝ち確宣言を信用してはいけない(戒め)。
■デッキリスト
7/28時点でのデッキリスト。
// メイン61枚
1:《古えの墳墓/Ancient Tomb》
4:《Bazaar of Baghdad》
1:《耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endures》
1:《森/Forest》
2:《山/Mountain》
1:《露天鉱床/Strip Mine》
4:《ウルザの物語/Urza's Saga》
4:《不毛の大地/Wasteland》
2:《猛火のルートワラ/Blazing Rootwalla》
4:《死の達人/Master of Death》
4:《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》
4:《虚ろな者/Hollow One》
1:《精神的つまづき/Mental Misstep》
1:《赤霊破/Red Elemental Blast》
3:《有毒の蘇生/Noxious Revival》
1:《古えの遺恨/Ancient Grudge》
1:《火の中へ投げ捨てる/Cast into the Fire》
4:《否定の力/Force of Negation》
4:《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》
4:《意志の力/Force of Will》
1:《壌土からの生命/Life from the Loam》
1:《Mox Emerald》
1:《Mox Ruby》
4:《両替機/Currency Converter》
1:《探検の地図/Expedition Map》
1:《太陽の指輪/Sol Ring》
1:《レンと六番/Wrenn and Six》
// サイド15枚
1:《虚空の杯/Chalice of the Void》
1:《カラカス/Karakas》
2:《外科的摘出/Surgical Extraction》
3:《炎の嵐/Firestorm》
2:《紅蓮破/Pyroblast》
1:《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》
1:《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》
1:《歩哨のトーテム像/Sentinel Totem》
2:《応じ返し/Snapback》
1:《猛り狂うウォー・マンモス/Rampaging War Mammoth》
■調整
変更点
まずメインボードの大きなところとして3枚の《活性の力》を不採用にした。
《Bazaar》デッキにおいて致命的になる相手の墓地対策やオースの《ドルイドの誓い》はなんとしても割りたいところだが、MH3以降のヴィンテージではあまりにも《苛立たしいガラクタ》が使われるせいで《活性の力》の後出しでの対応が機能しない状況が多々発生してしまった。
それならいっそ全部抜いてマナを払って割れるカードを採用しようということで《古えの遺恨》と《火の中へ投げ捨てる》《赤霊破》を採用した。
さらに、《活性の力》が抜けたことでグリーンカウントが要求されなくなるので《日を浴びるルートワラ》も全て抜けるようになった。もともと最近のルートワラはタフネス1であるために《オークの弓使い》に撃ち落されがちで、マッドネスでのアドバンテージ損失の補填に対して供与できていないと感じていたので思い切って4枚の枠を作った。
この枠を《壌土からの生命》《レンと六番》《森》《耐え抜くもの、母聖樹》と入れ替えた。
サイドボードには《黄鉄の呪文爆弾》と《猛り狂うウォーマンモス》を採用してみた。《呪文爆弾》は《サーガ》から出せる《ラヴィニア》《ルールス》対策として、《ウォーマンモス》は打ち消されないアーティファクト破壊として。
感触
メインの《古えの遺恨》《赤霊破》《壌土からの生命》は使用する機会があり、その感触は悪くないと感じた。
問題は《レンと六番》。現在のマナベースではゲーム中に{赤}{緑}が揃うタイミングがほとんどなく、あったとしてもその時に《レンと六番》が無く、唯一手札に来たときは《Bazaar》によって捨てられた。そもそも採用前の段階からマナベース的に2色のカードは厳しいと予想していたのだが、デッキのギミックとあまりにも好相性であるために試さずにはいられなかった。現時点では脱落寄りだが、好きなカードではあるのでスイス2回戦の大会などでまた試したいと思う。そのときは《Taiga》が複数必要かも知れない。
『ブルームバロウ』からの候補
現状のデッキカラーの赤と緑から採用できそうなものをいくつかピックアップ。
・《美術家の才能》
スペルを唱えてのルーティングは強そう。2マナも設置可能圏内。
・《亭主の才能》
《ウルザの物語》が護法を持つのは危険。
・《噴水港の鐘》
基本土地サーチは意外とほしい場面がある。
・《伝来の叙事詩》
Bazaagaはトークンを並べるデッキなので膠着状態や消耗戦で強そう。
■おわり
前回の記事時点では13-5-1だった戦績は18-11-1となり、大会3回分では5-6とやや負け越しとなった(´・ω・`)
まあ、勘違いで投了したゲームがあったので実質6-5の勝ち越しと言って差し支えない(欺瞞)。
デッキ自体の精度はかなり上がってきたように思う。しかし、このデッキにはいわゆる固定パーツがほとんど存在せず、現段階での個人的理解でそれに該当するのは
・4:《Bazaar of Baghdad》
・4:《ウルザの物語》
・3.5:《両替機》
の11.5枚のみで、49枚の自由枠があると考えている。
このデッキが常に61枚であることが気になっていた人がいるかも知れないが、実は4枚目の《両替機》が61枚目として追加したカードである。唱えてもサーガから出しても強いカードで重ね張りにも意味があり強力なのだが、機能する条件が限られていたり、十全に運用できるほどマナ供給がなかったりで4枚では多い気がするが3枚では足りない、というなんとも難しいカードだと思っている。
デッキの自由枠の多さ故に、構築とプレイングの難度は高めに感じる。これは使用者の少なさからくる知見の少なさが原因かも知れない。当人は現在のこのデッキを『クロックパーミッション』として捉えているが、カードの性質上ミッドレンジが強力になりやすいのでそこを特化した構築や、別カラーでのアプローチなんかも可能性はありそうに思う。特に以前にも少し触れたが《学徒、タミヨウ》《こそこそサクサク》を使った青黒型は強力な青のカードの選択肢が大量にあるために形にさえできれば面白いデッキになるのではないかと思う。
Bazaagaの使用者や、引いてはVintageプレイヤー、MTGプレイヤーが増えることを祈りつつ今回はここまで。
それではよいBazaagaライフを_(┐「ε:)_
ぎゃり粉٩( 'ω' )و