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Agent別勝率から見るVALORANTメタ考察 VCT2021 Stage1~2
Absolute JUPITER アナリストのgya9(ぎゃく)です。今回はVALORANTの競技シーンにおけるAgentメタの変遷について、個人的な考察・見解を整理していきます。
全マップ、全エージェントについて触れると大長編になってしまうため、Map×Agentロールに絞って、興味深い部分をピックアップして紹介します。
◇集計の概要
【集計期間】
2021/2月~2021/5月 (月ごとに集計)
月とVCT大会のおおざっぱな対応表は以下の通り↓
2月 = Stage1 Challengers
3月 = Stage1 地域別Masters
4月 = Stage2 Challengers
5月 = Stage2 Masters Reykjavík (試合数少なめ)
【対象】
全地域のトーナメントマッチ(VCT以外も含む)
【集計指標】
Agent別のpickされた回数、勝率
◇集計結果
・Haven × Sentinel
横軸:集計月 縦軸:勝率 点の大きさ:Pickされた回数
【観測】
pick数は少ないが、Sageが高水準をキープ。3月までCypher>Killjoyだった勝率が4月に逆転。
【仮説】Cypher - Killjoyの逆転は4月以降のAstra流行によるもの?
・守りにおいてはAstra+Killjoyを組み合わせたB~Cの配置が非常に強力
・攻めにおけるCypherの重要な役割の1つ、Aロビー渡りケージはAstraで安易に代用可能になった
・Ascent × Duelist
横軸:集計月 縦軸:勝率 点の大きさ:Pickされた回数
(Yoruは極端にpick数が少ないため除外)
【観測】
4月まではRazeが勝率トップをキープ。5月はpick数勝率ともにJettが逆転。
【仮説】Raze - Jettの逆転はAstraメタへの回答?
・Amain/Ashort/Bmainなどの狭い入口にAstraスターを配置し、相手が攻めてくるタイミングに合わせてグラビティウェルを発動するのが主流になった
・AstraのグラビティウェルをJettは無視して抜けられるが、Razeはできない!
・「守り側の時間稼ぎを無視して飛び込むアタッカー」という最重要の枠割でJettとRazeに差がついた
・Bind × Initiator
横軸:集計月 縦軸:勝率 点の大きさ:Pickされた回数
【観測】
4月まではSkyeが超高勝率をキープ。5月にはSova並にPickされるようになり、勝率も落ち着く
【仮説】メタの勝ち組だったBindのSkyeは多くのチームに取り入れられた結果、一般的なpickになった?
・Sovaのpick率は非常に高く、勝率が50%付近で安定している(極端な話、pick率が100%になると勝率は50%で確定する)
・BindのSkyeも運用方法が知れ渡り、Sovaと似たような状況に近づいている?
◇おわりに
今回紹介した仮説はいずれも個人の見解ですので、皆さんそれぞれの仮説や「次に勝ち組になるAgent」の予想があればぜひお聞かせください。
今後もVALORANTアナリストとしての仕事を発信できればと考えておりますので、ご意見ご要望などお待ちしております。
当記事はライアットゲームズが公式承認するものではなく、ライアットゲームズ又はVALORANTの製作・管理に正式に関与したいかなる者の見解・意見に基づくものではありません。VALORANT及びライアットゲームズは、Riot Games, Inc.の商標又は登録商標です。VALORANT © Riot Games, Inc.