上級詰め連珠第232問
ハイサレ先生、第15期珠王戦優勝おめでとうございます。
解答は、一番下にあります。
(よかったら考えてみて下さい)が4回出てきます。気楽に読んで、気になったところで考えてもらえたら嬉しいです。
問題はこちら↓
連珠ポータルで並べた盤面(石を置いて検討可能)は、こちら↓
↑これが問題図、黒先です。
初めに、黒の連と剣先を確認しましょう。
剣先が2本、連は1個あります(◎は四伸び・◉は三引きできる位置を示す)。
どうやって活用しますか?(よかったら考えてみて下さい)
私は、上向きの剣先を使うフクミ手を、▲のいずれかに打ちたくなりました。試しに、黒石を置いて検討しましょう。
白は、どのように防ぐでしょうか?(よかったら考えてみて下さい)
白2で、ミセ手で受けられたら、黒3で、ミセ手で反撃できます。しかし、焦点止めされたら、後が続かないため、単なるフクミ手では足りないのです。黒は攻め方を工夫する必要があります。
他の剣先と連を活用して工夫できないかな。どうしますか?(よかったら考えてみて下さい)
先に、とび三を引くのは、どうでしょう?
白2で中止めされたら、先程検討したフクミ手の位置に黒石を打ちます。黒3は、aが焦点のミセ手であり、b、cの四追いを生むフクミ手でもあります。白は、ミセ手とフクミ手を同時に受けられるでしょうか?(よかったら考えてみて下さい)
2つの詰みが交わる位置に石を置けないので、白はミセ手とフクミ手を同時に受けることはできません。
これで、詰みです。
解き終わって、私が感じたことを述べます。
追い詰めの局面には、以下の3種類あるとすれば
(1)三と四なら詰むが、ミセ手・フクミ手を使うと詰まない
(2)三と四でも詰むし、ミセ手・フクミ手を使っても詰む
(3)三と四では詰まないが、ミセ手・フクミ手を使えば詰む
上級詰め連珠は、(3)の詰みを逃さない練習をするために存在するのでしょう。上級詰め連珠は、ハイサレ先生が、枝葉を取り払った局面に調整済みで、テーマ以外のことに気を取られずに検討できるのはありがたいと思います。
「何を今更?」と言われそうですが、今まで私は、面白いと思って解いていただけで、上級詰め連珠を解く意味をあらためて考えたことがなかったので、感じた時に書いておきました。
<上級詰め連珠第232問 解答>