上級詰め連珠第224問
今回も、ゆるく語りますが、説明がやや多いかもしれません。気楽にお読み下さい。
解答だけ確認したい方は、一番下へ。
(よかったら、考えてみて下さい)が6回出てきます。気になったところで、少し考えてみてもらえたら嬉しいです。
問題はこちら↓
連珠ポータルで並べた盤面はこちら↓
↑これが問題図、黒先です。
まず、自分の連と剣先を確認しましょう。
連は無し、剣先が2本あります。(◉は黒石が置ける場所を示す)
え? 互いにそっぽ向いてるんですけど??
こういう時は、どうしましょうか? (よかったら、考えてみて下さい)
その先を考えてみることにしましょう。
剣先を使って黒石を置いたら、横の連(とび三または三が引ける)と、新たなナナメの剣先ができます。これらを何とか連携させる方法はないのかな...?(よかったら、考えてみて下さい)
こうやればいいんじゃない?
新たにできる連と連の交点に、黒石を置いてみましょう。
どのような詰みがありますか?(よかったら、考えてみて下さい)
A 1〜A2の四追い勝ちと、B1(三引き)〜B2(四三)の追い詰めがあります。つまり黒1は、フクミ手+呼珠です。
呼珠とは、「それ自体は追い手(=四・三・ミセ手・フクミ手)ではないが、追い詰めを残す手」です。連珠では、
「四伸び>三引き=ミセ手=フクミ手>呼珠」
という速度の差があります。例えば、相手に三を引かれても、自分に四追いがあれば、相手の三を止めずに四追いで勝てますよね。とても重要なことです。
さて、どこに白2を打って防ぎましょうか?(よかったら、考えてみて下さい)
白2で三を引いて、フクミ手をノリ手で受けました。相手に三を引かれたので、黒は呼珠を打てません。黒3をどこに打ちますか?(よかったら、考えてみて下さい)
「三より四が速いのだから、四伸びで受けて(黒3)、自分の三を引いて(黒5)勝てそう」と思って実行すると、白に四三(白6)を打たれて飛び上がります。白の四三を防ぐために、白2の三を逆止めする必要があります。でも、逆止めは、追い手(=四・三・ミセ手・フクミ手)ではないのです。
うーん、困った。このままではダメでも、この詰み筋を捨てるのは惜しい。何か方法はないのかな?(よかったら、考えてみて下さい)
そうです。手順を工夫すればいいのです。
黒1でミセ手を打ち、白2でどのように防がれても、黒1で生じたナナメの連は止められないので、三を引いて(黒3)、四追い勝ち(黒5〜黒7)。
狙いは同じでも、打つ順番を間違えると勝ちが消えるのですね。手順が大事。連珠、難しい!
難しいけれど、必ず解答があって、注意深くやれば詰むのだから、詰め連珠は面白い。連珠の速度差が身に付く上級詰め連珠を解くのは楽しい!ハイサレ先生、出題ありがとうございます。
<上級詰め連珠第224問 解答>