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上級詰め連珠第225問

全国の上級詰め連珠ファンの皆様、お待たせしました。「ハイサレ先生の上級詰め連珠第225問を気ままに解いてみたよ」の時間です。

本題に入る前にいつものお約束を。さっさと解答を見たい方は1番下へ。

(よかったら、考えてみて下さい)が6回出てきます。気になったところで、少し考えてみてもらえたら嬉しいです。

問題はこちら↓

連珠ポータルで並べた盤面(石を置いて検討可能)はこちら↓

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↑これが問題、黒先です。

まず、黒の連と剣先を把握しましょう。


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連が1個、剣先が1本あります。(◉は、黒石を置ける位置を示す)

どのように活用しますか?言い換えると、どこに石が増えると嬉しいですか?(よかったら、考えてみて下さい)


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↑私が考えたことを図示しています。

横線: ナナメに三を引くとできる横向きの剣先

縦線: ナナメの剣先を使うとできる縦の連

横線と縦線が交わると、何かいいことが起こりそうな予感がしますよね?


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予感に従って、上記の交点に黒1を置きました。どのような詰みがありますか?(よかったら、考えてみて下さい)


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そうです。

Aの四三を狙うと同時に、Bの四三も狙っています。したがって、黒1は両ミセ手です。両ミセ手は、受け有りの場合と、受け無しの場合があります。

この両ミセ手、白は受けられるの?(よかったら、考えてみて下さい)



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もちろん、受けられます。両ミセ手1手で詰まないから、上級詰め連珠なのです!

どこで受けるかを考えるには、四三(2ヶ所)に関わる、かつ、石を置ける位置を探すと良いです。白石1個で、両方の四三を同時にジャマするのです。(同時にジャマできない=受け無しの場合もあります)


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白2で両ミセ手を防ぎました。この位置が唯一の受け、“絶対止め”です。連珠界では、他の選択肢が無い場合に“◯◯は絶対”(絶対止め、絶対の防ぎ、など)と言います。黒は、次の手を考えないといけません。どこに打ちますか?(よかったら、考えてみて下さい)


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答えの前に、ヒント図です。今ある剣先は2本です。黒3は、どこに打ちますか?(よかったら、考えてみて下さい)


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そうです。四追いがあるのです。ただし、目に付くまま黒3、黒5と打つと、白6を打たれてから、ノリ手であることに気付いても、後の祭りです。

再検討しましょうか?(よかったら、考えてみて下さい)


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横の剣先を先に使えば、黒7で勝ち。つまり、黒1は両ミセ手+フクミ手でした。四追いがあっても、順番間違えると詰まなくなる。手順が大事。連珠難しい!

毎回読んで下さる心優しい読者はお気付きですね?ハイサレ先生の上級詰め連珠を考える時の合言葉は、「手順が大事」

もちろん、他の詰め連珠でも、実戦でも、同様です。残り時間があるなら、今考えている順番で本当に大丈夫なのか、確認する習慣はとても大切です。

「手順が大事」であること、この機会に覚えてもらえたら嬉しいですが、忘れてもかまいません。今後出題される上級詰め連珠も、「手順が大事」だと教えてくれるでしょうから!


<上級詰め連珠第225問 解答>

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