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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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記事というか、あくまで私主観の感想。
一部ネタバレとかも含むかもしれません。

2024年
近くに味のある古びた映画館を見つけた。
いわゆる大手な映画館では上映していないような映画を主に上映している映画館。
月に1度はその映画館に足を運ぶようになっていた。

都度足を運ぶ中で、予告で見ていて気になっていた作品。
上映終了のギリギリで鑑賞。


舞台は、近未来というかマルチバース、パラレルワールドの日本なのだが
現代社会の闇が露骨に描かれている気がした。
人種差別・貧困・情報社会ならではの監視とか
数年後にはリアルになりそうな世界観
どこか他人事じゃない題材ばかり。

主人公のユウタとコウ
幼馴染の二人だが、理不尽な社会の中で両極な価値観の中ですれ違う様子が描かれた映画。
近未来の社会での青春映画といったところなのか。

楽観的でイタズラ好き。子供のままのユウタ。

コウは理不尽な人種差別などを受けるなかで社会への不満が募り
思春期の中でしっかり成長して抵抗を選ぶ。

反抗心を燃やし、抗議する者や、何かに属していることが安心と感じ、自分の気持ちを抑え付けてやり過ごす人。
まさに思春期のそれ。
どっちも間違ってないし、これらは水と油くらい混ざり合えない。
ああ、この感じ。クラスでなにかを決める時の、一向に進まない、あの鬱陶しい感じだ。
それを経てきた自分だからこそ、こういった感情の中でぶつかり合う登場人物たちのことがたまらなく愛おしくなっていくんだ。

ユウタが、
言葉に詰まった時に 「ういっ」っと仲間を小突くあれ。
あの仕草一つにいろんな意味があって。
でも、同じ目線にいるあの時にはきっとその愛に気づかないんだ。
セーシュンのあの瞬間でしか味わえない孤独感や、くだらない悪ふざけ、葛藤、
その時、等身大な自分でしか経験できない大切な時間だから。
でも、当人たちはそんなことには気づかないし、気づかないでいいし。

2024年
ナミビアの砂漠からはじまり、HAPPY END
どちらも昨今の若者目線で生きづらいと感じる社会を切り取ったもので改めて日本の今のオワコン感を強く実感する作品だった。
僕はこれを見てどうにかするように行動するのか、それとも今を変わらずなんとなく生きるのか。

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