見出し画像

2050年の未来に向けてGXリーグが始まります!

はじめまして! GXリーグ事務局です。
「GX」って何? どうして「リーグ」なの?と思う方も多いと思うので、GXリーグのことを少しご説明させていただきます。

GXリーグとは?

GXとはグリーントランスフォーメーションの略。簡単に言うと、化石燃料をできるだけ使わず、自然(グリーン)にやさしいエネルギーを活用していくための変革やその実現に向けた活動のことです。
現在、人間が生きるため、豊かな生活を送るためのさまざまな活動のエネルギー源は、石油や石炭などの化石燃料が中心です。化石燃料は、消費するときに二酸化炭素をたくさん排出するのですが、地球温暖化の最大の原因となっているのが、この二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスです。そのため、化石燃料に頼るのではなく、太陽光や水素、バイオエタノール、原子力といった自然環境に負荷の少ないエネルギーの活用を進めることで二酸化炭素の排出量を減らそう、また、そうした活動を経済成長の機会にするために世の中全体を変革していこう取り組みのことを「GX」と言っています。
そして、「リーグ(連盟)」は、「共同の目的を達成するために行動を共にする組織」という意味です。
つまり、「GXリーグ」とは、「温室効果ガスの排出削減と経済成長を実現するために行動を共にする組織」ということになります。GXリーグには、同じ目的を持っているたくさんの企業(2022年6月現在440社)が集まり、行政機関や学術団体などと協力し合いながら、目的達成に向けた取り組みがスタートしています。
 
GXリーグについての詳しい説明は、GXリーグ設立準備公式WEBサイトに掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください!

GXリーグが必要な理由

現在、世界中の国、企業、市民が地球温暖化を引き起こしている温室効果ガスの削減に取り組んでいます。日本もその取り組みを積極的に行っている国の一つです。
日本は国として、2050年にカーボンニュートラルを実現することを国際的に約束しています。カーボンニュートラルとは、「温室効果ガスの排出量と吸収量を同じにする」という意味です(「カーボンニュートラル」についての詳しい説明は、経済産業省資源エネルギー庁のWEBサイトなどをご参照ください)。
日本企業が持つ低炭素やカーボンニュートラルの技術、環境への投資は世界有数で、日本だけでなく世界のカーボンニュートラルに貢献できる大きな可能性を秘めています。
温室効果ガスの削減やカーボンニュートラルに向けた取り組みやルールづくりは、世界的に見るとヨーロッパ(EU)がリードしています。とはいえ、まだ決まったルールがあるわけではなく、世界各国がその主導権を握ろうと競い合っています。
GXは、日本や日本企業の存在感を世界にアピールする絶好のチャンスです。海外諸国に後れを取って“ガラパゴス化”するわけにはいきません。日本から世界に対して、GXのルールや仕組み、日本企業の優れた技術などを積極的に発信・提案し、GXの新たな市場を創っていくというリーダーシップを発揮していくことがとても重要です。
また、国としてGXしていくためには、生活者の理解や協力が欠かせません。環境にやさしい商品を選んだり、そういう商品・サービスを提供している企業を応援したり。意識や行動、ライフスタイルがGXしていくことも大切です。
GXは、「経済社会システム全体の変革」と言われます。それほど大きな変革を、より良い形で実現していくためには国、企業・団体、生活者が一体となったオールジャパンのチームが必要。そこで作られたのが「GXリーグ」です。

GXリーグで何をする?

2022年2月1日に経済産業省が発表した「GXリーグ基本構想」に基づいて、GXリーグは以下の3つの場(プロジェクト)が設けられ、具体的な取り組みが進められます。


①    未来社会像対話の場
2050年カーボンニュートラルのサステイナブルな未来像を議論・創造する場
産官学民の幅広いステークホルダーが、ワーキンググループを構成して、未来像とそこに向けた経済社会システムの移行像を示す。
 
②    市場ルール形成の場
カーボンニュートラル時代の市場創造やルールメイキングを議論する場
上記未来像を踏まえ、新たなビジネスモデルを検討し、市場創造のためのルール作りを行う。
 
③    自主的な排出量取引の場
カーボンニュートラルに向けて掲げた目標に向けて自主的な排出量取引を行う場
高い排出量削減目標を自主的に掲げ、その達成に向けた取組の推進・開示と、カーボン・クレジット市場を通じた自主的な排出量取引を行う。


この中で、「カーボン・クレジット市場」という言葉は聞き慣れないかもしれません。これは、省エネ設備の導入や再生可能エネルギーの活用による温室効果ガスの排出削減量や、森林などによる吸収量を「クレジット」として取引する市場のことです。
GXリーグでは、2022年秋以降に、このカーボン・クレジット市場の実証事業を東京証券取引所と共同で行うことになっています。
 
GXリーグの本格稼働は2023年4月1日。2050年カーボンニュートラルの実現とそれに向けた新たなビジネスや市場の創造、そして、日本と日本企業が世界でリーダーシップを発揮していくための取り組みがいよいよスタートします!
 
GXリーグの2022年度~2023年度の活動はこちらに詳しく載っていますので、ぜひご覧ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?