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BYD カリフォルニアの怪とデマ記事の行き着く先

先週、カリフォルニア州知事の何とも怪しげな発言がいくつかの記事になっていた。

曰く、

『BYDのマスクがNIOSHを取得した』、或いは『NIOSH(CDC)からそう聞いた』と言う微妙の上にも微妙な記事。

そこでCDCのHPを見るとBYDがKN95のテストを受けていたそのリポートが6月5日(金曜日)に掲載されていたが、それ以降、6月10日(水曜日)にリストがアップデートされていたものの、Bの項目を見たがBYDの文字は無し。万が一?と考えてGの項目(BYDは米国の代理店、Global Healthcare Product Solutionsを名乗るケースもある)を確認するが、前記の様に6/10付でUPされている企業があるものの、BYDとそのディストリビューターの名前は無し。

しかしその後の調べで、とりあえずCDCのNIOSHの規格はクリアした事が分かった。

そこでピンと来たのが6月12日と言う日付。

これはBYDが5月末にきちんと納品できなかった為、本来はこれで契約打ち切り→カネを返すのが本筋だが無理くり期日を延長した。それが6月12日である。

何がピンと来たか?

“強行突破”する気だな、と言う事。

恐らく知事は『(審査を)通ったと言ったら通った。だから問題無い。納品させろ。これで契約は果たせた』と強行突破をするだろう。

なんせ相手はタダのマスク納入業社では無い。

知事の選挙資金を提供してくれている大事な“支援者”だからだ。

何としても契約を履行させる。その為には周りのノイズに構っていられない。スタッフも必死だ。契約成立の折にはその15%が懐に入る。しかしこう言う理性を失った輩の前では、その辺の強盗の方がまだ始末が良い。

面白いのはこの記事である。

何を持って“形勢逆転”と言うのか?

もはや強盗レベルの事をし、これを大学のセンセかなんか知らんが、堂々と“形勢逆転”書くのは片腹痛い。こんなキチンと状況を調べないで書くセンセの授業を受けている生徒は早速、授業料の返金を求めるべきである。またこのweb mediaもSB系であると言う微妙感満載の展開。

このNIOSHの承認で何がどう変化したかを説明する。

NIOSHの承認→N95と名乗れる

まずはここがコトの一丁目一番地である。

N95とはNIOSHの承認を受けた形式である。つまりこの承認を受けた品番と機能を持って初めて“N95”と名乗れる。

逆に読むと、これから生産する同社の同型の尚且つ6月7日以降の製品に関してN95と認められるのであって、既に日本の厚労省を経由して今年の春先から配られ、多くの医療現場を崩壊させたBYD社製“ニセN95(或いはBYD KN95)”に関してどうするのか?と言う問題が残る。

このNIOSH承認のN95に関しては、防塵マスクの承認も含まれており、このBYD製N95を“医療用”として承認してもらうのであれば、今度はFDAの検査を受け、“FDA cleared”を取らなければならない。

このFDA clearedに関しては、以前にその取得手順をこちらに記載した。

そこまでやって、ようやく【医療用N95】と言う栄誉を授かる。

これはNIOSHのリスト上に掲載された商品に(FDA)と言う表記が加わるので、一目瞭然である。

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あのマスク界のロールスロイスである3Mでさえ、医療用を名乗れるのはわずか8種類(サイズ違いがあるので実質6種類)しかないのである。その位、ハードルが高い。

さてこのBYDの中途半端な承認の取得は、かえって自らの不明瞭かつ不誠実な立場を明確にしてしまったのではなかろうか?

何を持って“形勢逆転”と書いたか分からないが、この女ライターは少なからず、随分とSBやBYDの肩を持っており、これはBYDの本当の姿、それはBYDの元の会社である中国兵器工業集団(NORINCO)(世界第八位の軍需産業会社で)からの広報も担っているのか?とも疑う。

その辺りを知りたいところだし、公安調査庁はこの事実をよく調べ、イランへ武器を輸出しているこの会社と、この会社を懸命に擁護しているこの女ライターを拘留して繋がりを調べるべきである。

最後に面白い記事を紹介する。

“BYDの大元は何だったのか?”と言う記事で、明確にこの軍需産業会社から生まれ、2003年にBYDへと変わって行った経緯が記されている。

この様な経緯のある会社を国の玄関口である、空港に招いて良いのか?

いま一度、考え直す時期では無いか?と考える。

空港は国防の第一歩である。

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GWR Marketing & Trading Ltd.
モータースポーツに関わって30年。国際感覚は誰にも負けないと自負しております。国内外のモタスポに関する問題を常に提起していきます。