なぜ僕たちはララムリの腰巻きを作るのか⑥
【忖度なしでウィシブルガをテストするのだ】
ホーリィさんの初めてのウィシブルガの試走の感想は前回のとおりとても興味深いものでした。
早速、前は45センチ角で作ってお送りすることにしました。
ホーリィさんは6月の蒸し暑い中でのランでは、誰もいない時は前をからげて走っていたそうです。
ホーリィさんが忖度も遠慮もなく、ある意味フラットにこの実験を取り組んでくださることが嬉しいのです。
それはこれまでオンラインであれ、表に出してきた言葉や態度から、そして、リアルで会って腹を割って話した機会を得たことから、僕らの信頼関係は深まっていたのでした。
オンラインなのに、ホーリィさんという人は言葉の奥の見えないところを汲み取っている人だと思っていました。
そして僕らはお互いに「遠慮したら失礼だ」と思う相手になっていたのだと思います。
年齢も性別もスキルもなにも関係なく、とにかく、やれることを持ち寄ることをやっていました。
このとき、夏の暑さのことも考えて、45センチの正方形の布を三角に折るのではなく、三角の一枚の布(ひも通しを作るようにした)のほうがいいのか?ということもホーリィさんに聞いてみました。
1枚だとヒラヒラしすぎるけど、2枚だと凛とするのですね。
そして、綿素材が意外と汗をかいた時に不快ではないということは面白い発見でした。
衣服のゴムをやめているので(化繊も)リネンのキャミソールでランニングして汗をかいたら、背中がめちゃくちゃ重くなるのですよね。
(だから短いブラキャミ的なのを自分で縫って使っていたりします。)
六尺褌やウィシブルガは、キャミソールみたいにぶら下がってペラペラしてなくて、カラダにしっかり締めるからか、ランニングで沢山汗をかいても快適なのかもしれないですね。
締めてるとカラダと一体だから重みは感じないですし。
ここで、ホーリィさんが弓道経験者で、袴を締めていた経験があったことを知りました。
でた!丹田!
という感じです。
やっぱり、丹田とか意識に入ってる人なんだなぁと思いました。
じゃなきゃあんな走りできないだろうなぁと。
たしかに、袴は前からと後ろからと締めますよね。
ホーリィさんにウィシブルガの締め方が伝わりやすい気がしたのは、ホーリィさんのララムリに対しての思いだけではなく、弓道で袴を締めていた経験があったからなのかもと思いました。
でも、私はもう少し納得できるものを得たいと思っていました。
やるときゃ、本気でかかっていくのがギボンヌですから。
想定内ではないですよ。
意外と仕事します。
男帯を教えてくださった韓氏意拳の指導者で、呉服屋店主で、茶道の師範?でいらっしゃる、「和装界最強の男」守先生にも相談するつもりでいました。
つづく