なぜ僕たちはララムリの腰巻きを作るのか⑤
【ララムリの腰巻き第一号のテストが始まった】
前回、ウィシブルガ(ララムリの腰巻き)がわからないながらに完成しました。
奈良のホーリィさんにお送りしたのは、90センチ角の布を2枚と220センチの平紐2本です。
neoウィシブルガだとか言ってますが、所詮、ただの四角い布と平紐でしかないのです。
だから、洋服と違って、これを締める人の身体感覚にかかっています。
ホーリィさんは発送したらすぐに試してくださいました。
2022年11月には白晒しのウィシブルガを試してくださる方に限定でお送りしたのですが、その中には締め方の説明書をいれていました。
でも、ホーリィさんは何にもなしです。
四角い布と平紐を渡されて、
「さぁ、締めてみろ」
と。笑
奈良(ホーリィさん)と兵庫(ギボンヌ)のオンラインのやりとりはお互いのふんどしを見せ合うくらいの濃さでやっていました。
前後とも90×90で締めた感じのホーリィさんの言葉。
最初のテストは10キロほどのランだと言っていました。
最初はララムリが色んな巻き方をしていたので、ホーリィさんも色々試してくれました。
それに対して、私が提案したことが2つありました。
1つ目は、前布が股に入り込む件です。
前の布の折込みを肌側にすることで布が股に入り込むことが少し落ち着くのではないか?ということ。
これはララムリが内に折り込んでいるなぁということからです。
2つ目は、走っているとウィシブルガがヘソまで上がってきてしまう件です。
これは六尺ふんどしの締める位置との関係性もあるんですが。
後ろはミツのしたを通って、骨盤の出っ張りの下を通って前は丹田で締めることを提案しました。
これは絶対的に安定しやすい場所というのと、前回書いた「男帯」を締める位置と同じだからです。
こんなことも自分用のシーチングでつくったウィシブルガで締めてみて、オンラインでやりとりしていました。
とはいえ、文字と写真でも伝わらない。
もどかしい必死のやりとりでした。
紐の締め具合、塩梅というのは実際にやってみないと本当に伝わりにくいと思います。
昔の日本人は着物の着付けをそうして伝えてきたのだろうと思います。
生の感覚を使う体験ですね。
オンラインや文章や写真ではどうしても追いつけないところです
そして、ホーリィさんの20キロのテストです。
20キロのテストの後のホーリィさんの言葉です。
ここで前布を45センチにする提案をもらったのです。
というわけで、夏の暑さのなかで涼しく対応できる「neoウィシブルガ・ホーリィモデル」が完成しました。
つづく