GVA 法人登記の開発秘話
本日はGVA TECHがいくつか提供しているプロダクトのうちGVA 法人登記について詳しく掘り下げて開発秘話を書いていこうと思います。
リーガルテックサービスの作り方
僕の書籍にも書いてますが、リーガルテックサービスを作る難易度は高いです。書籍ではリーガルテックサービス開発の難しさは下記のように記載してます。
なぜGVA 法人登記を作ろうと考えたのか?
そもそもなぜGVA 法人登記を開発しようとしたかですが、GVA法律事務所でも顧問先にも登記サービスを提供していたこともあり、クライアントの課題の理解があり、リーガル面でのノウハウもあったこと、契約書AIよりはむしろテクノロジーとの相性が良いのではないかという点がありました。また、法人登記は株式会社に限っても年間100万件あり、どの会社でも行っており、課題も明確であったということもあります。
契約書はともかくとして僕は司法書士でないので法人登記業務の経験は浅くリーガルテックサービスを作れるレベルまで法人登記業務の経験の蓄積もなければ実務的な深い理解もありませんでした。
そこで司法書士数名と議論を重ねて最初は本店移転と増資のみで2019年1月にリリースしました。その後も対応登記類型を追加して今では11種類が対応可能となっています。
まず最初のリリース時点でこだわったのは「登記情報から自動で抜き出す機能」です。法人登記業務を行うにあたって書類に記載しないといけない項目はいくつかあるのでこれらを手入力でやるとミスが発生しますし、ミスが起こらないようにチェックする工数も膨大になります。まさにシステムでやるべき入力であることから登記情報をアップロードして必要な項目を自動抽出し書類に自動転記するという機能をリリース時点で実装しました。
複数種類の登記事項の対応
GVA 法人登記の開発史上で最も難易度が高かったのは複数種類の登記対応の実装です。
GVA 法人登記は複数種類の登記の同時申請が可能になっています。
単発の場合はテンプレートに情報を自動転記という要素でなんとかなりますが、複数の場合は組み合わせが出てくるため要件定義の難易度、実装の難易度が飛躍的に上昇します。正直、これはあまりに難易度が高いのでチャレンジした結果できなくても仕方がないものだと思っていました。結論としては、1年弱くらいの開発で実装できたのでまさにリーガルと開発を融合したリーガルテックらしい素晴らしいチームだと思います。
GVA 法人登記の今後のビジョン
GVA 法人登記は直近1年間での利用ではNo. 1、利用社数も5000社を突破してきています。
法人登記は年間100万件あり、司法書士が対応しているのが50%、会社の本人申請が50%であると言われています。GVA 法人登記の関与はまだ1%未満ですが、司法書士と本人申請の間くらいの独自の価値を独自の価格帯で実現していると考えています。
個人的なポテンシャルとしては法人登記の市場を3分するくらいのインパクトはあるんじゃないかと思っています。目標は市場の3分の1をとることです!そのために日々日々のプロダクトの改善といかにGVA 法人登記の存在を知ってもらうかに注力してチーム一丸で頑張っていきたいと思います!
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