さらばv7iii その3
私の骨折は、レントゲンではわからないくらいの小さなもので、MRIでやっとわかる程度の骨折が2か所というものでした。
整形外科の先生によれば「時間はかかるが時間をかければ必ず治る」という性質のものだそうです。
私自身の感覚としては骨そのものよりも関節を無理な方向に捻られてケガしたかのような、筋の痛みがありますが先生の言葉を信じて8月下旬に健常者に戻れると信じようと思います。
事故に関する保険会社との対応が完全におわってお金が振り込まれるのは早くて3か月後とかになりそうなのですが、貯金があるのですでに次期バイクを探し始めています。
まだまだモトグッチを味わい尽くしていないので次もモトグッチという選択も考えましたが、例えば3年落ち1万キロ未満という条件で手に入れた今のバイクが本体価格68万円だったのに対し、現在同条件だと80万後半から90万円という価格になります。
同じマシンを高い価格で買うのもなんだか悔しいという気持ちがあるのと、V7iiiに対する不満が無いわけではないこともあり、次はモトグッチ以外で考えています。
候補1
ツイッターで知り合った皆さんとのつながりを大事にしたいという思いと、約20年前に見たタンブリーニデザインへの憧れからイタリアンバイクに乗りたいという気持ちがあり、このバイクが候補の一つです。
20年前に読んだ雑誌の、根本健(ライダーズクラブ)氏による絶賛がMVアグスタへの憧れの一端を担っているのですが、最近の氏は外車礼賛が行き過ぎていて国産ディスりが入ってきているのが気になります。
まるでネットで批判されている自動車評論家K沢〇宏氏と重なります。
F3が675ccとして発表されたのは今から約10年前。
見た目は色あせていないものの、車体構成が10年間変わっていないのに日本車が10年間努力を惜しんでいたとは考えにくいです。
最近F3を購入したユーチューバーもエラーランプの異常やエンジン始動不良等の動画をUPしていることから、10年の間に信頼性向上の努力をしていたとは思えません。
本社が他社から経営支援を受ける等、メーカーの存続に不安な点もあり、カッコ良さだけでは飛びつけない不安があります。
候補2
候補2はCBR650Rです。
私は2010年ころに離婚し、バイク生活を再開しました。
その時に購入したのがXJ6Sという600cc4気筒バイクでした。
当時はTRXやVTRといったビッグツインブームが終わりつつある頃で、世の中は4気筒だらけでした。
TDMやバラデロといったツインを買う人は少数派でした。
それでもツインを買うのはドゥカティを買って維持できる富裕層。
ところが現在はどうでしょうか。
排ガス規制と「前輪荷重を増やしてホイルベースは短くスイングアームは長く」という車体構成の流行により、ミドルクラスは軒並み並列二気筒になってしまいました。
そうなるとその流行とは逆に4気筒に乗りたくなってきました。
私が若かった30年くらい前、ZZR100やGSXR1100が限定解除したライダーのステータスになっていましたが、そのころにZZR600(100ps)に乗っていた知人は「サーキットでもない限り軽いこっちの方が早く走れるし、気軽に乗れるよ」と言っていました。
600ccは欧米の保険制度と若者の嗜好の関係でどんどん過激化していってSSしかなくなった時期もありましたが、コンセプトとして当時のZZR600やCBR600Fに近い形を残しているCBR650Rが、若いころにZX10を選んでしまった後悔と青春のやり直しとして候補になっています。
しかしこの機体にも欠点があります。
それはホンダの販売体制の問題です。
ホンダは大型バイクはドリーム店にしか卸さないという決定を数年前に行いました。
しかし、ドリーム店がトヨタディーラーのような均質的なサービスやメーカーしばりを実現しているかというと全然できておらず、転勤族の私がドリーム店でCBRを買うのは後々のことを考えるとかなり不安があります。
中古車を探してもらいましたが、CBR650Rのような中庸なモデルは長く乗る人が多く、中古車のタマ数は(バイクシーズン真っただ中なこともあり)絶望的でした。
番外編
前傾マシンが多くなったのは、私が前傾マシンで疲れない乗り方(いずれ記事にします)の仮説を思いつき、V7iiiで前傾しながら試して好感触だったこと、長年の友人がパニガーレV2を購入してバイク人生を楽しんでいるということが原因です。
そのため、候補の2台が足の完治までに見つからない場合は、マルチを諦めて2気筒で妥協、前傾マシンのYZFにするかV7iiiを買う際に迷ったVstrom650にするかと考えています。
大穴
私の使い方の場合、不満点は「バンク角が浅い」ことでした。
その点だけ目を瞑れば一生乗り続けたいバイクでした。
その経験から、MVや4気筒車を諦めた場合には、この特別仕様車も良いかもしれないと思っています。
現在は足が完治していない為にデスクワークにしてもらっていますが、私の代わりに外回りしている同僚は「外の方がいいな」と言っているようです。
完治後に元通りになるのか、同僚の希望を組んで今のままになるのかによってもツーリングで行ける距離が変わってきます。
流動的ですが完治までの2か月でじっくりバイクを選びたいと思います。