気負わずに、でも自分のこととして
息子が勤務先では男性初の育児休業を取得して、来月から職場復帰する。料理洗濯掃除に赤ちゃんのお世話、見る限りやっていたようだ。パートナーからの評価はどうなのかはわからないけど。
その昔、中学では技術・家庭の授業を男女分かれて受けていたけれど、性別による役割分担みたいなことは家庭の中ではあんまりないんじゃないかと思う。
私は日常生活の中で男手がないからできなくて困ったということがあまりない。
思えば小学校高学年の頃から、ゴキブリやムカデやヤモリやトカゲの退治、電球蛍光灯の取り換え、雨樋や屋根の掃除……といったことは私の担当だった。
ひとり暮らしのときに誰か助っ人を呼ばないと対処できないようなこともなく、結婚してからも「夫が帰るのを待って頼もう」ということもなかった。
換気扇が壊れたときも、トイレのドアノブとれてしまったときも、ホームセンターに買いに行って自分でつけた。
といいながら、今の私はどうかというと、出来るんだけど別にしなくても困らないやということは放っておくのが得意だ。
たぶん、家族で暮らしていた頃には料理洗濯掃除育児に加えて大工仕事的なことも全部自分でやらなければと、早くやらなきゃきちんとしなきゃと、勝手に思っていたのだ。
ひとりになってから(娘はまだ一緒に居るけど)なにか解き放たれたような感じはしている。心も身体も。丁寧じゃなくて雑な感じでも自分をゆるして、楽に心地よく生きていきたい。