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2021年の自選短歌

Twitterではタグに合わせて5首としましたが、自分が好きな歌をプラス5首で10首にしてみました。

今年詠んだ短歌はうたの日に出したものが9割以上なので、そちらだけで探しました。
順番は日付順ではありません。

もう僕らアダムとイブは無理なので桃を見つけに川へと急ぐ

見上げれば煙突だった高さまで工事が進む梅の湯の跡

葬儀場の喫煙室の先客と目を合わさずに交わした会釈

おっぱいに心があって右側と左側では意見が違う

なんとなくわかる あなたと出かけると観光ですかといつも聞かれる

道の駅で変な形の大根を見つけて笑う人でよかった

赤ちゃんも猫も金魚もいないけどいま豆苗を育てています

茄子ばかり植え続けるとダメらしい また似たような人を選んで

本当のことはいまさら言いにくい犬が好きとかきのこ派だとか

ふるさとの訛りが消えてしまっても絆創膏はサビオなんだね

寿々多実果

短歌はいつも、自分自身のこととか身近な誰かになったつもりで詠むので、それからすると実景に近いのかもしれません。でも実景だからなに?虚構だといけないんですか?って感じで、別にそこにこだわりはありません。
自分で気に入っている歌は、言いたいことがスッと出てきたものが多いです。

今年のうたの日は今日までに104首出詠、薔薇が3首。
来年もこれくらいかもっとスローペースかもしれません。なにか楽しい企画とかがあったら参加してみたい気持ちもありますが、身の回りのあれこれで余裕がなくてどれだけできるかわかりません。こんな感じですが来年も引き続きよろしくお願いします