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ATP1000テニス マイアミ大会の決勝  メドベージェフ 対 シナー

いよいよマイアミ大会も決勝となり、面白い組み合わせ、メドベージェフ 対 シナーとなった。あまり見ない組み合わせだが、シナーが、急に強くなってきたので熱戦を期待している。

ダニエル・メドベージェフは、ロシア出身で27歳、198cm、ATPのランキングは5位、この大会では第4シード。今季は23勝3敗。フォアもバックもグランドストロークは、トップスピン系で安定していて、手が体に巻きつくような独特のスイングのためにボールに伸びがある。フットワークが良く、ディフェンスは特に優れている。サーブも速く、鋭く素晴らしいものがある。弱点は少ない。精神的にも安定している。

ヤニック・シナーは、イタリア出身で21歳、188cm、ATPのランキングは、11位、この大会では第10シードで、今季21勝4敗。。フォアもバックもグランドストロークは素晴らしい。ボールは、ライジングを打つことが多く、非常に速い。サーブもレシーブもフットワークも良いが、左右に動く時に体のバランスが良くなくなる時があり、そのためにリターンが左右に外れる時がある。いずれチャンピオンを争う器だと思う。

第1セットの第1ゲームは、メドベージェフのサーブではじまる。メドベージェフのサーブが良く、キープ。第2ゲームは、シナーのサーブだが、メドベージェフのディフェンスが良く、ジュースまでもつれる。中には25本のラリーもあり、約10分近いゲームで、最後はシナーが、キープに成功した。シナーのストローク力が上がっている証拠だ。

第3、4ゲームはお互いキープとなる。ゲーム数は、シナーの2−2。第5ゲームは、メドベージェフのサーブで、シナーは粘りながらジュースに持ち込む。ここでも8分以上の時間をかけた末に、シナーがブレークする。第6ゲームは、シナーの3−2のサーブで、シナーのショットがネットに当たりアウトとなってブレークされる。ゲーム数は、メドベージェフの3−3で、第7ゲームは、メドベージェフのサーブとなり、キープする。第8ゲームはシナーの3−4のサーブで、キープしたが、体調が悪そう。足とか手とかの故障ではなく、体調が良くなさそうで薬を飲んだ。

第9、10、11ゲームは双方キープとなった。何か、シナーの様子がおかしいような気がするが、第12ゲームはシナーの5−6でサーブ。シナーは元気なく、ブレークされ、5−7となり、第1セットはメドベージェフが制した。

第1セットは、第7ゲームまでは、ほとんど互角でとても面白い試合だった。シナーは、メドベージェフのように左右の速い動き、ライジングを打つ速いリターンなどやはり素晴らしい。しかし、第7ゲーム以後は、急に動きが悪くなって体調の悪さを物語っていた。このままなら、第2セットは戦えないのではと心配した。

第2セットの第1ゲームは、メドベージェフのサーブで始まったが、キープ。第2は、シナーのサーブだった。ここでメドベージェフにブレークされた。あとは、悲惨な試合となり、第2セットは、メドベージェフの6−3で終わった。結局、メドベージェフが7−5、6−3でシナーを破った。

この試合は、初めは面白い試合だったが、第1セットにシナーが体調を崩してからは、興醒めだった。シナーには、この前のアルカラスとの激しい試合の疲れが残っていたのだろう。シナーとアルカラスとの試合は信じられないくらい激しいもので、どちらも負傷してしまったのかもしれない。

メドベージェフとシナーを比べた場合、体調の管理がメドベージェフの方がずっと上手い気がする。シナーは試合中でも、もう少し力を抜くことを考えるべきだ。シナーの体調が万全の時に、今一度この組み合わせを見てみたい気がする。

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