はじめまして、ぐずにです。
初めまして、偶数2(ぐずに)です。
自己紹介を書きます。
偶数2が生まれるまで
幼いころから私にとって友達は本でした。学校でいじめられた時、スパルタ教育の両親の元、成績が悪くなって家から追い出されるんじゃないかという恐怖に怯えていた時、本は辛い現実を忘れさせてくれました。寄り添ってくれました。
想像の世界に刺激された私はある日からこんな事があったら楽しいなぁ、こんな事があったら嫌だなぁと日常生活の中で空想が広がるようになりました。こんな世界が見えた!と宝を見つけたようにその空想をチラシの裏に書いてホッチキスで止め、自作の本を作って小学校の先生に見せ、褒められる事がとても嬉しかった。本来の自分を認めてもらえた事が嬉しかった。それが私の創作の原点です。
それから詩や短編小説を書くようになるのですが、自意識が芽生え、たくさんの本を読むようになると、自分の表現の稚拙さに気づき、完成させることへのハードルが上がっていきました。自分が表現したい!という欲より誰かに評価されたい!という承認欲の方が強まっていったのです。
「こんなんじゃあの作品には勝てない」
どんどん自主規制は強まり次第に文章が書けなくなってしまいました。
それから15年経ち、私はかつての職場から「会報誌で連載を持たないか」と誘いを受けます。元職場は文化的な素養のある方が多く、会報誌は文芸誌のような中身の濃い自己表現の場でした。
「私はここにいる!」
腐らず諦めず日々の一部として表現がある。
そこには汗とか溜息とか色々噛み締めつつでも一日の終わりのビールはうまいよなとか今日の空はきれいだったなとかささやかな喜びも描かれていていて、それは私の目指す表現に似ていました。
その血の通ったエネルギーを浴びて沈んでいた表現欲がむくむくと刺激され私は書き続けました。
ペンネームは偶数2。数学嫌いの私にとって偶数はすっきりと割り切れるから好き。特に最小単位の2。シンプルで良い。数字を選ぶなら必ず2でした。1位より2位の方が追われる恐怖より追う楽しみがあるので好きというせこい逃げ腰の意識もありましたが(笑)「ぐうすうに」は言いづらいから「ぐずに」でいいんじゃない?と会報誌の編集長からアドバイスをもらい、「偶数2」(ぐずに)は生まれました。
ぐずにが歩き出すまで
「偶数2」が生まれ、連載も穴を空けずになんとか続けていくうち、作品がたまっていき、これは形として残したいなぁと思っていたところ、無料で本を出版できるサービスがあると知りました。
こちら↓
早速調べ、校正とかなんとかわからないままにデータを送り本を完成させました。告知はfacebookの友達のみで、後は全然宣伝なし。なぜなら「つまらない」と言われるのが怖かったから。今までは友人・知人の仲だから出せた自分の中の空想も、まっさらな状態で出して大切に大切に守ってきた自分の世界を壊されるのが怖かった。お前の空想つまんないよ=お前つまんないよと言われるようなもの。だから言えなかった。
それから二年経って現在の仕事に息苦しさを感じていた私は本来の私らしく在る事で生きていく(生計を立てる)ことはできないだろうかと悩んだ末、結局書く事だと気付いたのです。それから二作目の本の制作を始め、ブログ・SNSに顔を出して宣伝を始めました。
そして今。
今まで避けていたコンテストにも応募しました(cakesクリエイターコンテスト2020)。まだ大きな結果は出せていません。これからだと思っています。そんな発展途上な私をどうぞよろしくお願いします。
ぐずにの本はこちら
第一作目 「2センチ上げる」(2016年発売)
タイトルの由来は2センチ地に足が付かないくらいのささやかな喜びを大事にしたいという想いからつけた。
第二作目 「林檎の溜め息」(2019年発売)
タイトルはJungle Smileというミュージシャンのアルバムタイトルからもらいました。赤裸々だけど切実で愛しい。前作よりドキュメント率高し。ページ数も増えています。
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Ameba ブログ(2019.9月~)↓
旧はてなブログ(2019年9月まで)。こちらは偶数2が始まる前の葛藤が刻まれている。アメブロよりディープ。
創作と同時に自分の住む地域に居場所を作る活動をしています。不用品の無料放出市0円ショップを熊本県内二か所で定期開催しています。ゴミが減るのはもちろん嬉しいのですが、お金を介在させない繋がりの場を作りたいという思いで続けています。今の世の中はお金がないと存在すら無言の圧力で排除されがちだと思うので。(2020年4月で始めてから2年になります)
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