背番号の話
※今回のnoteは恐ろしいほどにマニアックであり、親愛なるコアなHBLファンの方向けに執筆されたものである。故に、HBLやYUUTAを知らない方はよっぽどのことがない限りかなり退屈な話になる点については十分に注意してもらいたい。
今回は"背番号"について考えてみよう。
たかが背番号、されど背番号。
今回、そこそこに重い腰を上げてnoteを書くに至った理由としては球団公式ホームページによる、さりげない背番号発表(?)があったからだ。
本来、背番号に限らず、移籍やメディア出演といった、この手の情報公開というものは「球団→個人」の順で行われるものである。
NPB各球団や他の独立リーグを見渡してもそうであり、この点に関しては昨年のレラハンクス富良野BCでは口酸っぱく言われていた。
なんていう背景もあり、「ま、背番号は変わらないからいいんでないの!」と思いつつも球団からのリリースがあるまでは一応はSNSでは公表を控えていた。
というわけで、2021シーズンの背番号を声を大にして発表したいと思う。
(じゃがじゃがじゃがじゃが...じゃん!!!)
背番号「34」、背ネーム「YUUTA」
変わらない。(さっき言った。)
前身のレラハンクス富良野BC時代から文字通り、一言一句変わっていない。いや、変えていないといったほうが正しいのかもしれない。ただ、同じ番号に同じ背ネームであるものの、昨シーズンとは全く意味合いが違うのは確かだ。
ということで「34」と「YUUTA」に込めた想いを知って誰も得することはないが、ざっくりと。
球場で何気なく、34番を身に纏ったYUUTAを目にした暁には思わず涙してしまうような背中にまつわる深い話を紹介していきたい。。。ちょっともった。
逆立ちしても涙することはまずないものの、この機会にちょっと細かく書いていきたい。せっかくなんでね。
背番号「34」にした理由
そもそも背番号なんて何番でもいい!はずがない。
「別に背番号は特にこだわりはありません。」なんて沢尻エ○カさん並みの口調で言ってしまえばそれで終わってしまう話ではあるが、せっかく背負わせてもらう番号なんだから私はとことんこだわっていきたい。そういう心意気である。
高校野球とかだとポジションごとに番号が割り振られていて、レギュラー番号の一桁やベンチ入りの20番もしくは25番までがそう。
エースナンバーである「1」を背負うのがピッチャーをしている高校球児の憧れだったりもする。
他にも大学野球のキャプテンナンバーでもある「10」など背番号の持つ役割は様々だ。
NPBやメジャーリーグでは永久欠番といった、各チームで偉大な功績を残した選手が使用した背番号を、その人物の栄誉と栄光の歴史を末永く称えるために、団体内で対象となった人物のみが使用できるように欠番にしたものも存在する。
2021シーズンの背番号について、
昨シーズンの終了時点では師匠ワダさんの「18」を引き継ぎたいと思ってた。本人にも「移籍したら背番号引き継ぎますんで!」とは言っていた。ただ、いくら師弟関係とはいえども背番号「18」はチームのエースナンバーである。その「18」を昨シーズン2試合しか登板していないピッチャーが背負っていいものなのか。期待を込めてだとしても、それは期待を込めすぎだと思った。
まー、でも少し見方を変えてみよう。そもそも「18」がエースナンバーだという固定観念に我々は囚われすぎているのではないだろうか。なにも「18」をピッチャーしか着けてはいけないルールなんてものはないではないか。野手だって着けてもいい番号だ。そういった観点からいくと昨シーズン出場した試合はほとんど野手で出た私だって堂々と着ける権利は十分あるといっていいだろう。
実際に、エースナンバーで外野手だと、千葉ロッテマリーンズの岡大海選手がファイターズに在籍していた頃に「18」を背負っていた。個人的には岡選手のプレースタイルは好きなので素敵だと思った。
これで、最もらしい「18」を着ける理由をこじつけることに成功した。
あとは「18」を着けたいと希望を出すだけであった。
「1」もいいなと思った。チームの顔って感じもするし、ピッチャーでも野手でも似合いそうでかっこいい番号だと思った。でも結局、「1」は高校野球の頃に着けたことがあったので、候補から外れた。他の一桁の背番号も野球選手にとっては憧れが強い番号たちではあるが、なんとなくそういう気分ではなかったので候補にはなかった。そう考えると「18」もしくは引き続き「34」を背負う二択になった。
...出すだけであったのに私は躊躇した。
なぜなら昨シーズンから背負ってきた「34」に愛着があったからだ。
これだけ、散々背番号の思い入れに語ってきておいていうのもなんだが、当初「34」に特別な意味があったわけではない。レラハンクス富良野BCに途中加入することが決まって希望の背番号を聞かれた際に、いきなり若い番号を着けるのも気が引けるので30番台あたりにおきにいこうと考え、目についたのが「34」だったというだけであった。
「34」は今まで着けたことはなく、背負っているイメージも想像できなかったが妙な安心感を感じた。スースーという感じではなく、風を通しづらいというか、しがみつきやすいというか...某ドラえもんの作品の中に「コエカタマリン」という声が固まり、それに乗って飛んでいける秘密道具が存在するが、その世界線でいくと「34」は抜群に乗りやすい安心感がある感覚がして気に入った。個人的には3の下半分のくぼみに入るか、4の後ろに腰をかけたい。意味分からないとは思うが。
(Googleより引用)
もう一つは後付けになるが、「34」だとバッティングの振り返りがしやすい。このアングルはCS限定だったが、34の3がはっきり投げ手側に見せてしまうのは私の中では良い待ち方ではない。ダメな時は上で捻る力が強くなってしまっているので、3が1に見えるくらいが丁度いいチェックポイントで、あとは...この辺にしておく。
(美唄ブラックダイヤモンズ公式YouTubeより)
こんな感じでフィーリングで選んだ「34」ではあったが、着けて試合をしていくうちに愛着がどんどん湧いてきた。
それに美唄のおじいさんのことも思い出した。美唄市営球場は一塁側と三塁側にスタンドがあり、そこで大方の人が観戦するが、スタンド以外でも観戦することは実はできる。いつも試合の序盤だけライトのポール横で缶ビールと新聞片手に観戦しているおじいさんがいた。「守備だけはいいぞ」とか褒められているのか貶されているのかわからない大変クリーンな野次を飛ばしてくる、この名前も知らない顔もはっきりと覚えていないおじいさん。なんやかんやでシーズンが終わる頃にはそれなりに、ひっそりと絆を深めていたのだが、この方がもし今年も観戦しにきてくれた時に背番号が変わっていたら、私に気づかないのではないだろうかという一抹の不安も「34」へと後押しした。
ま、そんなこんなで思い入れはそれぞれあったので、最終的に「34」と「18」を自分で決められず、希望背番号として両方を出した。どっちになっても意味を持って野球ができる番号であった。
しばらくして決定の連絡があったのは、
「34」
後から調べたらMLBの大投手だったノーラン・ライアン氏だとかボストンレッドソックスの永久欠番のデービット・オルティズ氏や福井ワイルドラプターズのリョー・ワダ選手などの名選手たちが「34」を背負っているので、HBLの「34」といえば悠太となれるように2021シーズンも引き続き、コツコツとやっていきたい。
YUUTA
背ネーム「YUUTA」の起源は誤発注というのは本noteシリーズ愛読者の皆様にとっては周知の事実であるに違いないが、2021シーズンの「YUUTA」は紛れもなく本人たっての希望であることを強調しておく。来たる2021シーズン、HBLの試合を初めて観にきてくださる人に小馬鹿にされるのも厭わない強い覚悟のもと、私はプレーする。スタッフの人が気を利かせてくれたのか「YUTA」で発注が入りそうなことを知って、慌てて「Uを一文字多めでお願い致します。」と連絡を入れたくらいだ。
先述したようにYUUTAはミスから生まれた背ネームであり、はじめの頃は「えー。。。」と正直萎えていた。が、今ではかなり気に入っている。こんな感じで、この先々に北海道で活動していく上で、困難や思い通りにいかないこと、それなりにハプニングには見舞われていくとは思うが(見舞われなくていいなら見舞われたくないが)、いつ何時も置かれた状況を愛し、最終的には己の糧にしようではありませんか!!!そんな決意を背ネームに表した。それが、U が一文字多い、2021年式「YUUTA」なのだ。
まとめ
っていうように背番号・背ネームは変わっていなくとも、自分の中では確実に心機一転して2021シーズンを迎える。
フレッシュな気持ちで駆け回っていく中で、
レラハンクスの34番YUUTAを、ブルーリッジの34番YUUTAとして踏襲できるのも少し粋に感じたりもしている。
私が知る限り、これから新しい試みが野球とか芸術とかの地域活動とかの垣根を越えて、富良野から始まっていく。フィールド内外で出し惜しみなく、活動していきたい。けど、そう心から思えるのも、やっぱり去年の経験ありきだと改めて感じる。新しいことを始めていく中で、去年から引き続き曲げずにやっていくことももちろんある。
初心忘れるべからず?的なアレ。
なんの話をしているのかわからなくなってしまったが、
そんなこんなで、球場にお越しの際にはチラッと「34」グッズを持ってきて頂きたい。
たとえ私に対する「34」でなくとも、私は非常に都合の良い人間であるが故に、それを自分への応援メッセージだとジャッジをする。コスパの良い選手だ。
たかが背番号、されど背番号。
今の時点でも背番号・背ネームともに変えなくて良かったと思っているが、
今年が終わる頃にはさらに「YUUTA34」で良かったなぁと余韻に浸れる未来から逆算してやっていくことをここに誓う。
自分らしい「34」番を創れますようにー。
ってな感じで、選手各々、背番号に対してはいろいろな思い入れがあると思われるので、さりげなく聞いてみるのも面白いかもね!まー知らんけど!
#YUUTA #富良野ブルーリッジ #北海道 #富良野LOVER