五代友厚が作った大阪取引所に見学
今回は北浜にある大阪取引所を紹介します。
ここは予約が必要ですが
無料で見学ができます。
午前10時、午後2時の2回。
以前はいつでも見学してよかったそうですが、
コロナ以降、予約制で1日2回にしたのだとか。
当日は担当の方が
とても親切かつ丁寧に説明してくださいました。
先ずは外観。
設立者の五代友厚氏の銅像があります。
先に東京証券取引所に渋沢栄一氏の銅像があるので、
大きさはそちらに合わせたのだとか。
外壁は御影石。
瀬戸内海の北木島から切り出されたもの。
「御影石はどこから切り出したかご存知ですか?」
「芸人で有名な人の出身地ですよ」
「東京証券取引所を設立したのは誰だかご存知ですか?」
「昨年の大河ドラマになりました」
と、時折りクイズも出して下さいます。
中は大理石で模様がつながっていることから
一枚岩で造られています。
石はイタリアから輸入されたとか。
大きな窓にはステンドグラス。
かなりの財を尽くして建てられています。
取引所の様子がニュースで見かける
大発会・大納会はロビーで行われるとか。
「その場所(私が立っている所)は、ディーンさんが立っていたんですよ」
そう、五代友厚氏と言えばディーンフジオカ氏。
思わず飛び退いてしまった私は小心者。
いよいよ、中に入ります。
エレベーターで5階へ。
ここは見学者用に展示コーナーとなっています。
驚いたのは「ここでは、株式の取引はしていません」
「えっ????」
「先物などデリバティブを行なっています」
東京と大阪は同じ株式会社なので、
株の取引は東京に集中しているそうです。
展示では、まだアナログな時代に使われていた
電話やパネルがありました。
株式の取引の独特な手の動きも説明があり
首に手を当て飲み物を飲む仕草だと
「キリンビール」
首に手を当てるのは、首が長い動物のキリンを指しているんだそうです。
そもそもの歴史は江戸時代に遡ります。
大阪の米の相場をいち早く知ることで、
その他の地域の米の値段が決まっていたとか。
さて、電話もネットも全くない江戸時代に
どうやって大阪の米の相場を知らせたか。
「旗」を振ってしらせたそうなんです。
神戸まで3分
京都まで4分
江戸までは、箱根越えが飛脚に頼らざるを得なく、8時間。
それでも、大阪から江戸まで飛脚を使っても6日はかかったそうなので、かなり早いですよね。
当時、実際に使われていた
米の相場の紙も展示されていました。
大阪取引所にはゆるキャラも居て
名前は「とうしくん」
きょうだいが9匹いるので10番目。
かつ、投資とかけての「とうしくん」
一時はとうしくんも外で活躍されていた様ですよ。
企業家から新しい起業する人達にむけての
一言が自筆で展示されていました。
一流企業の社長からの文言です。
30分ほどの説明と展示物を自由に見る時間で
併せて40分があっという間でした。
資料もたくさんあり、
こちらの質問には丁寧に答えて頂けます。
投資をしていなくても
取引所に興味が有れば
無料で見学できるので
いかがでしょうか?
近くにはお洒落なテラス席がある
カフェやレトロ建築物もあるので
1日楽しめるエリアですよ。
最後まで読んで頂きありがとうございます🍀