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神様の御用人 浅葉なつ
「ならば聞け、わしの御用を」
【あらすじ】
主人公の良彦は、幼いころから野球一筋。
野球部のある企業に就職したが野球部は廃部。
膝をケガしていた良彦は立ち仕事や営業で外回りもできず、
職場での居場所を見付けられず退職して
実家に引きこもっていた。
家族から煩く言われバイトをしているフリーターである。
親友の神社の跡取り息子の孝太郎は幼なじみ。
孝太郎がいる神社にお参りの帰り、
一人の老人がうずくまっている。
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良彦は老人に声をかけると胸を押さえている。
のどに何か詰まらせたようだ。
背中を叩くと餅がでてきた。
老人から感謝され、良彦の祖父と友人らしき老人は
祖父の持ち物…ノートを良彦に渡す。
次の日、ノートが光り文字が浮き出ている。
「方位神」
孝太郎を訪ね方位神が祀られている所へ行くと、
モフモフの狐が声をかけてきた。
![](https://assets.st-note.com/img/1652172846369-VIVJ3Yv0pl.jpg?width=1200)
黄金という名前の狐(方位神)から
良彦の祖父が神様の願いを聞く
「神様の御用人」だったと知らされる。
祖父亡き後、神様の御用人は
良彦に白羽の矢が当たったのだ。
報酬もなく経費は自腹。
困惑しながらも、持ち前の気の良さで
無理難題の神様の御用を聞く良彦だった。
方位神、黄金の願いは…。
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【感想】
読んでいて、夏目友人帳を思い出しました。
狐の黄金の振る舞いが、ニャンコ先生に似てるのよね〜。
甘いもの好きだし、口うるさいし。
主人公の良彦は妖は見えないけど、
ノートに浮き出た神様は見える。
神さまの擬人化もご時世にあわせていて楽しめます。
神さまについてもちょっと詳しくなりますよ。
連作短編集なので読みやすく、最新は10巻まで出ています。
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【目次】
語り部
一柱 狐と抹茶パフェ
二柱 名言スランプ
三柱 龍神の恋
四柱 ゆく年くる年
語り部
あとがき
279ページ
メディアワークス文庫
2013年12月25日初版
630円(税別)
電子書籍あり
著者 浅葉なつ
四国生れ。関西在住。
2010(平成22)年第17回電撃小説大賞でメディアワークス文庫賞を受賞し、『空をサカナが泳ぐ頃』でデビュー。
『神様の御用人』が人気を博し、同書はシリーズ累計100万部を突破した。
著書
『山がわたしを呼んでいる!』
『サクラの音がきこえる あるピアニストが遺した、パルティータ第二番ニ短調シャコンヌ』
『香彩七色〜香りの秘密に耳を澄まして〜』
『どうかこの声が、あなたに届きますように』など
最後まで読んで頂きありがとうございます🍀