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【妻に捧げる読書note】新 コーチングが人を活かす(by 鈴木義幸)
自分のチームだけでなく、セミナーやったり子育てに活かしたり、汎用性が高いなと思って読んでみた。
要点
簡単に正解を見つけることのできない課題の増加、多様性の拡大、イノベーションの必要性という3つの社会的な背景を受け、コーチングの手法は現代において有用である。
コーチングは、答えを相手から引き出す技術ではなく、一緒に考える技術。問いを「相手と共有するもの」にする。
「なぜ」のかわりに「なに」を使う。なぜ、というと、どこか責められていると感じてしまう。例えば、「なぜ目標達成しなかったんですか?」ではなく、「なにが具体的に目標達成の障害になったんですか?」と聞くことで、相手は客観的に目標への障害をあげることが可能になる。
沈黙を活用する。対話の中では、一方が黙ると気まずくなりがち。ただし。コーチングの場面では、相手に考えてもらう時間も必要であるため、「好きなだけ時間を使ってゆっくり考えてください。それまで黙っていますから」と伝えることで、有効な沈黙を生み出すことができる。
「きっと見つける」と相手を信頼する。どうしても自分が答えを提案してしまいがちだが、ぐっとこらえて「きっと何かを探り当てる」と心の中で念仏のように唱える。こちらが待つというスタンスに立つと、相手から本当にクリエイティブなアイデアがたくさん出てくる。
相手のタイプを見極め、強みを活かす。部下を指導するとき、その部下自身のタイプを見極めてアドバイスできる人はとても少ない。どうしても、自分が過去にやってきた成功体験から指導しがち。それでは部下に響かない。まずは、下記の4つのタイプを知り、それぞれがどうやれば伸びるのか、特性を活かしてアドバイスするのが効果的。
コントローラータイプ:行動的で、自分が思った通りに物事を進めることを好む。こちら側からコントロールしないようにすることが大切。
プロモータータイプ:自分のオリジナルなアイデアを大切にし、人と一緒に活気のあることをするのを好む。独創性を発揮できるような自由な環境を与えることが大切。
アナライザータイプ:行動に際して多くの情報を集め、分析し、計画を立てる。小さな達成をコツコツと積み上げていく。大きな変化を要求せず、彼らの変化のペースに歩調を合わせることが大切。
サポータータイプ:他人を援助するのを好み、協力関係を大事にする。周りの人の気持ちの変化に敏感で、気配り上手。自分がしたことを認められたいという欲求が強いので、十分な評価を与えることが大切。
いやなこと(not want)を30分話す。イノベーションの世界では、wantが注目されるが、誰しもがすぐに言葉に出せるわけではない。そういう時は、こういうのは嫌だ、ということをたくさん出してもらい、そこからwantを見つけていく。
行動の結果をイメージする。人は、行動のプロセスにネガティブな感情を抱くと、行動をためらいがち。行動の結果に目を向けさせ、やる気を出させる。例えば、部屋を片付けるプロセスに目を向けさせるとしんどくなるが、部屋が片付いたという結果の状態に目を向けさせてやる気を出させる。
枕詞で緊張を緩和する。ネガティブなことを伝えるときほど、枕詞に気を付ける。「コーチングの視点から見ると…」「これは私の考えだけど…」「一つの可能性として…」「ちょっと緊張しちゃうんだけどね…」
相手のエネルギーに意識を向ける。相手のエネルギー状態に目を向けることが重要。相手が頻繁にガス欠に陥っているようだったら、エネルギーを補充するシステムを一緒に作ってみる。お気に入りのハーブティーを飲むとか、お風呂にゆっくり入るとか。
響いた内容
一つ一つの内容がとても実践しやすく感じた。特に、相手のタイプに合わせて手法を変えるというのは大事だなと思った。
こんな人に読んでほしい
仕事、家庭などで人と一緒に成長していきたい人。